ni-tomoの日記

日々のモチベーションの源をダラダラとつづってます

『モーツアルト!』 ~井上ヴォルフ②

2007-12-09 00:00:05 | 舞台観賞の日

アッキーのヴォルフを観て、そのまま芳雄くんです。

久々、2階席からの観賞。前から3列目のセンター位置だったので上からよく見えるぞ。アッキーを観て興奮した後だったのでプリンス芳雄への期待も高まるわけです。

しかしっ!!客電が落ち、舞台を観ると何も見えないっ!ホントにホントに何も見えないっ!何で?!・・・前の方がデカイから。とにかく大きい方で私の目線に前の方の後頭部。上から見る2階席且つセンター席が災いして舞台中央で何が行なわれているか全く見えないんです。舞台上に作られたセットの上に上ってくれた時と両端に行ってくれた時しか芳雄くんが見れないってどういうことよ?!ちなみに吉野圭吾さん演じるシカネーダーのステッキさばきはほとんど見れなかった・・・。舞台上で行なわれていることが頭の中ではわかっていても、声しか聞こえないっていうのはストレスが溜まるぅぅっ。

1幕が終わった後の休憩時間に劇場係員を捕まえ

「前の方が大きくて舞台が全く見えないんです。後ろでも端でもどこでもいいから席空いてないですか?」

と、ずうずうしくも訴えてみたけど「満席」とのこと。座席番号を聞かれたけど、前の方は体が大きいというだけでマナーが悪いわけではないので、係員が変な注意をして嫌な思いをさせたら困ると思い「仕方ないですよね・・・」と自分の席へ逃げ帰りました。

2幕ももちろん見えず、不可抗力とわかっていてもイライライライラ・・・。A席のアッキーよりS席の芳雄が見えないって何でよっ?!って気分になったけど・・・・仕方ない。座席番号は時の運ですから。こんなこともあります。


『モーツアルト!』 ~中川ヴォルフ

2007-12-08 23:23:38 | 舞台観賞の日

本日はアッキー版「モーツアルト!」。中川晃教さんが演じるヴォルフガングを観てきました。

台詞回し、感情表現が井上ヴォルフとは異なるアッキーヴォルフ。歌の聞かせどころもポイントとなる場面も、井上ヴォルフと中川ヴォルフは全く違います。

井上バージョンは音楽の才能以外は全く成長できないヴォルフガング。才能があれば全て許されると思っている甘えたヤツです。人付き合いや日常生活の中でも幼児性が見られる表現をしています。音楽を通して得る喜びや人間として未熟なゆえに物事を理解できないとまどいは井上ヴォルフの方がわかりやすいと思います。「僕こそ音楽」「何故愛せないの?」の2曲に’らしさ’が出てます。中川バージョンは才能溢れる異端児。才能だけを信じ、自分をとりまく人や環境だけでなく、自分自身とも闘いつづけます。天才ゆえの孤独や悲しみ、苛立ちがアッキーの抜群の歌唱力で表現されるので「残酷な人生」「影から逃れて」は鳥肌モノです。モーツアルト!は井上芳雄、中川晃教の両バージョンを見て完成される作品だと思います。

それから本公演の楽しみでもあった涼風真世さんのヴァルトシュテッテン男爵夫人ですがとっても素晴らしかったです。涼風さん、オーラが違うっっ!!歌が巧いのは周知の事実だけどそれだけじゃないんですよ。友人Jは涼風さんが歌う「星から降る金」を聞いて泣いてましたから。作品に占める男爵夫人の存在が大きくなり、カーテンコールの拍手も涼風さんが一番多かったです。来年の『エリザベート』が楽しみだなぁ。

芳雄クンもアッキーもヴォルフガング像を追求し続けているので、再演のたびに新しい発見があり、見れば見るほど好きになる作品です。2007年版CD、出してくれないかなぁ。


銀座ナイト☆寒い夜は白米編

2007-12-05 23:53:13 | お出かけの日

久々の銀座ナイト。最近めっきり寒くなってきたことと、私とYAC嬢が美味しい米食を欲していたこともあり、今夜は米自慢の店「ほっこり有楽町店」へ行ってまいりました。

メニューに並んでいる料理名からは味が想像できないモノもあったけど、とりあえず今夜のターゲットおひつ入りゴハンと京漬物盛り合わせを注文。そしてサラダとおかず2品もお願いしたのですが、このおかずがけっこうなボリューム。居酒屋のつまみ程度の盛りを想像していたので皿に山盛りの鶏肉の竜田揚げを見た時は目がテン・・・。もう一品は油揚げに味噌とチーズをのせてこんがり焼いたもの。コレがハマる!!ゴハンがめちゃめちゃすすみます。

私とYAC嬢の満足度のバロメーターでもある無口になる時間ですが・・・本日の無口時間は長かったですねぇ。おかずもゴハンも漬物もとにかく美味しかったので無口になって食べて食べて食べまくってました。デザートまで行きたかったんだけど今夜は断念。竜田揚げを食べ過ぎました・・・。次回は杏仁豆腐の黒蜜がけをぜひ食べたい!!

そして、先月湯布院で温泉を堪能してきたYAC嬢よりご当地キティのファスナーマスコットを貰う♪大分限定のしいたけキティと博多限定の明太子キティ。会社のデスクキーに付けよっかな。YAC嬢、毎度どうもありがとう。


『椿三十郎』

2007-12-03 22:50:31 | 映画の日

織田裕二主演ですからね、観ないわけにはいきませんっ!

織田裕二が俳優として優れている点は脚本を読む力があり、その作品と自分がマッチングするかの判断が巧いところだと思っています。実際、織田裕二の主演作品のヒット率はかなり高いし(映画もドラマも)、観賞後「ハズれた・・」という感想を持った作品は少ない。今回の椿三十郎の脚本は黒澤版をそのまま使用し、脚本を読んだ織田自身が「おもしろいっ!」と乗り気になったと言うんだから期待は高まるっつうわけです。

でも期待が高すぎたのかも・・・・。普通でした。つまんなくないけど「もう1回観たい!」って思うほどの作品ではなかったかな。観賞後「こんな時代劇初めて見た!」っていうくらいの感想が持てるかなぁって思ってたんだけど、やっぱり黒澤版の方がはるかにカッコいいし、「世界のクロサワ」作品をリメイクするっていう方が無理というか無謀なのでは・・・。

「これぞ!時代劇!」という作りではないので血しぶきは一切ナシ。織田裕二が爽やか過ぎて、椿三十郎は浪人に見えず、若殿が仮の姿で世直し行脚中にしか見えん。タイトルロールは重厚な雰囲気を出していながら、話が進む中で織田裕二ブレンドの森田芳光エッセンスが入ってくるのが煩わしく(どうも私は森田監督のセンスと合わないらしい)、エンドロールでは「ららら♪らぶ♪さんばでぃ♪とぅな~い♪」と、流れてくるんじゃないかとドキドキするほど、良くも悪くも織田裕二な映画でした。

時代劇風大衆娯楽作品として観るなら文句ナシの映画。話はわかりやすいし(脚本がいいからねぇ)、織田裕二もカッコいいし、他の出演者もイイ演技してます。織田裕二は「多くの人が観れるエンターテイメント作品」にこだわってるらしく、自己中心的で堅苦しい映画論を述べられるよりも潔い考え方で賛同できます。・・・が、結果として興行が成功した作品と最初からヒットを狙っている作品って何かが違うんだよね。