田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

病院食(2)

2013-02-07 16:02:45 | ヒゲの毒舌
国立病院の相部屋でのことです。
食事を済ませてゴロリとしているヒゲの前で、二人のナースがヒソヒソ話を。
「 これってぇ、何点ぐらいかな? 」
“ 何点って、何のことだぁ? ” と、観察を続けていると ・・・
「 Aさんー7点、 Bさんー8点、 Cさんー完食の10点 」 と、
ネーム・プレートに記入しているではありませんか!!
どうやら、ヒゲ達患者の喰い加減をチェックしているらしい。
まるで、成績を採点されているようだ。
エーッ、いつからこんなシステムになったのだ?

  ヒゲが知らなかっただけですよ。
  以前から食べ残しはチェックされてました。 
  厳密さの程度(患者への対応に活かされているか?)は色々で、
  いい加減な病院がいくつも。
  ただ、この方式は初めて。
  下膳する人と、残が点数化されて記載されたネーム・プレートの回収が
  別の人。
  自分の入院もあったり、ヒゲの看病が長かったりして病院経験が多いと、
  粗(あら)が目立ち過ぎて、愚痴っぽくなるカァちゃんです。
  最近は、言ってもラチがあかないのが判ると、自分で動いてしまいます。


そして、挙げ句は、栄養士が来て、 「 貴方は栄養が足りません! 」 と。
もっと、完食できる様ににして下さいと心配してくれます。
有り難いことですが、待てよ!
そんな患者の喰い加減を採点するならサー、患者サイドにも病院食の採点をさせろヨー。
「 今日の揚げ物は、硬いから食べ辛い。 6点 」
「 ブロッコリーばかり7個も出すな! 5点 」
  
しかし、栄養士に逆らうわけにはいきません。
ヒゲは、言われるままに食べつくしました。
転院後も同じように続くのです。
しかも、短い時間内に早喰いするという裏ワザまで使い!?
結果は、あっと言う間の胃のただれ。 (前のブログに書いた通りです)
すると、カァちゃんがヒゲに説教を始めた。
「 全部、食べる必要はないのにー。 
  家で食べる白飯の倍もある量を食べたから、こんな目に合うたい。
  残しときなっせ!
  時間も気にする事ないよ!
  私、言ってあげようか? 」

おいおい、お百姓さんの娘が言うセリフかい?
お米一粒残さないようにシツケられた世代のヒゲ。
農家の人達が一生懸命作った米を残すのは、罰が当たると。
ヒゲ幼少期は芋飯で育ち、銀シャリを食べられたのは、ずっと後から。
おかずは残しても、御飯は全部頂くように思い込んでいます。
あゝそれなのに、このカカァの言い分は!

栄養士とカカァの間に挟まれて困ったヒゲ。
ナースに 「 何か困っている事は? 」 と聞かれたのを幸いに、訴えた。
そして、180gの白飯が100gに変更されたのでした。
これでやっと、毎回のノルマを凌いでいるのです。

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