TVドラマ “ 渡る世間は鬼ばかり ” のシリーズ終了後のスペシャル版。
ヒゲの愉しみは、 “ 割烹・おかくら ” での調理作業シーンです。
その時は、ケンさんが “ より人参 ” を作る工程で “ より戻し ” ている
ところでした。
驚きました! まぁ、なんと地味な過程をを見せているのでしょう。
こんなシーンを映像に流して、盛り上がるのか? (笑い)
“ より人参 ” は、人参を桂に剥いて斜めに切ることから始まります。
それを、冷水に落とします。
同じ事を、独活(うど)で行なうと、冷水に落として暫くすると、自然にクルクルと
らせん状に巻いていきます。
これが、 “ より独活 ” です。
所が、人参は繊維質の関係でしょうか(?)、こうは行きません。
必要になるのが、よりを戻す工程です。
斜めに切った人参を、今度は真菜箸や箸に巻き戻して、型を付けて水に放つと、
スパイラル状に仕上がるのです。
“ ねじ花 ” みたいに、らせん状にクルクル巻いている風情が面白くて、
割烹・料理屋でよく使われます。
造りのあしらえで、登場する事が多いでしょう。
ドラマの夫婦関係でも、 “ ヨリを戻す ” さわりがよく登場します。
この “ 渡オニ ” でも、ヨリを戻すシーンが重要場面になっているようで、
正に、脚本家の腕の見せ所でしょう。
まさか、この “ 撚り人参 ” を作る工程が、男女関係の撚りを戻す語源だったりして?
まさかネ?
さて、田園でも、 “ より人参 ” の仕事をさせるようになりました。
嬉嬉としてヤルのは良いのですが ・・・ ある日、ヒゲは気付きました。
板場達は、仕込みや予約の段取りはさておいて、あしらえ物(より人参)の準備に
勤しんでいたのです。
ちょっと客が立て込んできたら、料理の出方が遅いのです。
そうなんです。仕込みがおろそかになっているから、仕様がありません。
ただ、刺し身には、綺麗なお飾りの “ より人参 ” がちゃんと付いて出てきたのは、
愛嬌でした。
つまり、肝心な料理は後回しで、飾り物の用意ばかり気が回っていたのです。 (汗・汗)
その時、京都で昔から伝えられた言葉を思い出しました。
『 剥き物、飾り物は諸刃の剣 』 職人にさせる時は、良く考えて!
これに夢中になって、大事な料理があだおろそかに成り易いから。
「 なるほどなぁー 」 と、ヒゲは理解しましたが、後の祭りでした。
今でも、ほろ苦い記憶で御座います。
http://blog.with2.net/link.php?1046790
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ところでした。
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こんなシーンを映像に流して、盛り上がるのか? (笑い)
“ より人参 ” は、人参を桂に剥いて斜めに切ることから始まります。
それを、冷水に落とします。
同じ事を、独活(うど)で行なうと、冷水に落として暫くすると、自然にクルクルと
らせん状に巻いていきます。
これが、 “ より独活 ” です。
所が、人参は繊維質の関係でしょうか(?)、こうは行きません。
必要になるのが、よりを戻す工程です。
斜めに切った人参を、今度は真菜箸や箸に巻き戻して、型を付けて水に放つと、
スパイラル状に仕上がるのです。
“ ねじ花 ” みたいに、らせん状にクルクル巻いている風情が面白くて、
割烹・料理屋でよく使われます。
造りのあしらえで、登場する事が多いでしょう。
ドラマの夫婦関係でも、 “ ヨリを戻す ” さわりがよく登場します。
この “ 渡オニ ” でも、ヨリを戻すシーンが重要場面になっているようで、
正に、脚本家の腕の見せ所でしょう。
まさか、この “ 撚り人参 ” を作る工程が、男女関係の撚りを戻す語源だったりして?
まさかネ?
さて、田園でも、 “ より人参 ” の仕事をさせるようになりました。
嬉嬉としてヤルのは良いのですが ・・・ ある日、ヒゲは気付きました。
板場達は、仕込みや予約の段取りはさておいて、あしらえ物(より人参)の準備に
勤しんでいたのです。
ちょっと客が立て込んできたら、料理の出方が遅いのです。
そうなんです。仕込みがおろそかになっているから、仕様がありません。
ただ、刺し身には、綺麗なお飾りの “ より人参 ” がちゃんと付いて出てきたのは、
愛嬌でした。
つまり、肝心な料理は後回しで、飾り物の用意ばかり気が回っていたのです。 (汗・汗)
その時、京都で昔から伝えられた言葉を思い出しました。
『 剥き物、飾り物は諸刃の剣 』 職人にさせる時は、良く考えて!
これに夢中になって、大事な料理があだおろそかに成り易いから。
「 なるほどなぁー 」 と、ヒゲは理解しましたが、後の祭りでした。
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