病院食（３）

ヒゲには、しんどい病院食がいくつかあります。
ある日の朝食。
黄色い汁物が、お椀で登場して来ました。
頂いてみると、甘～い。
カボチャが具の、甘くて黄色い味噌汁です。
しっかり柔らかく煮込まれて、汁に溶け出しているんです。
言うなれば、和風パンプキン・ポタージュと云った趣。
ヒゲ的に嫌いではないのですが、ひとつ問題があります。
提供される時間帯とでも言いましょうか。
起きて直ぐの食事に、この濃厚で美味しい味噌汁が出ると、どっかり来ます。
酒呑みヒゲには、朝の味噌汁にはあっさりしたモノが良いのです。　（笑）
具は、揚げと小葱ぐらいで充分。
この南京味噌汁が夕食に出たなら、「　美味い、うまい　」　と言って頂くでしょう。
酒呑みは、デリケート？

入院中、無性に食べたくなるもの。
それは、カレーライスです。
病院食にも、カレーは出ます。
これは、ボテッとして箸でつまめるもので、ヒゲは苦手。
かと言って、カレー専門店に有るような立派な物も、肩が凝っていけません。
リハビリのやり直しをしなくてはいけなくなります。　（笑）
ヒゲが食べたいカレーは、田園の店で作っていた　“　まかないカレー　”　です。
先ず、馬のすじ肉でスープを取ります。
後は、カレー用の野菜なら何でもいいんです。
賄いですから　・・・

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