田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ミニ・バブル

2013-02-25 14:00:36 | よもやま話・酒編
  株価は上がる~よ  ど~こまーでーもー  ♪♪

前のブログに書いた、週刊現代の予想通り、景気良く株価が上がっている。
その誌の指摘通り、野村HDなど鰻登り。
今回は、一体誰が儲けたのやら?
巨泉が言う通り、持てる者だけが稼いだか?
まぁ、バブルの香りだけでも、日本の若い世代に感じて貰いたいモノです。
こんな時代もあったと。

90年代、田園カウンター。
ヒゲの前の席の先客が立った後、いちげんの客が。
恰幅のいい、いかにもブローカー風の年配者です。
椅子に座るや、ヒゲに尋ねてきました。
「 あんたが、此処のマスターかね? 
  ここには、本物のキャビアが在ると見たが、どうだ?! 」
「 はぁ、セブルーガのはありますが。 」
「 良かったぁ! 熊本のホテルで出てくるのは、イミテーションばかり。
  では、ひと缶貰おうか。 」
「 ひ、ひ、ひと缶ですか?? 」
田園では、初めての注文です。  キャビア、ひと缶!! なんて。
外国映画の中でしか、観た事ありません。 (笑)
「 付け合わせは、トーストかクラッカーですが? 」
「 トーストで良い。 」

その男性は、リーチインの酒冷蔵庫を覗き込み始めました。
「 それは、未開封かね? 」
「 ハイ 」
「 じゃぁ、ソレを一本貰おう。 」
ヒゲは、その一升瓶 “ 春鹿・極寒吟醸 ” を、当然(!)の様に一合徳利に
移そうとします。
すると ・・・ 「 マスター、何してるんだ? 」
「 ??? 」
「 ソレ、全部頂きだから、移さないでイイよ。 」
「 エーッ? 一升瓶ごとですか! 」
「 決まっているタイ! 」

田園には、色んなつわもの客が登場しますが、御一人様で一升瓶御買上げで、
飲まれるのは初めてでした。
一本とは、一合徳利ではなく一升瓶一本の事だったのです。
信じられますか?
ヒゲや浪ヤンも、春鹿のおこぼれを頂きながらの楽しい時間。

             

春鹿・極寒吟醸は、田園では1~3月の季節商品です。
今で言う、純米吟醸ですが、辛口のサラリといける酒でした。
こんな良い酒が常置きでなく、偶に登場でも、充分役者が揃っているのが、
田園の強みだった様に思います。

ヒゲがギャグを放つと、くだんの客は、
「 そんなオモロイ事言うと、キ○タ○でぶつわよ。 」 と、
おネエ言葉に切り替わる、遊びなれた客でした。
そんなラスプーチン似の不思議なお客さん、酒は気前良く振舞われるのに、
ついぞ肴のキャビアがヒゲ達に廻る事はありませんでした。 (苦笑)

今の時代、若者は飲まなくなった。
ちょっと前に、こんな一升瓶ドリンカーが居たなんて、信じられないことでしょう。
今度のミニ・バブルで潤った企業が内部留保せず、若者の給料を上げてやると、
飲みに出る機会も増えるかも。
すると、飲食業界にも金が廻り、購買意欲が出て ・・・
そして、そして ・・・・・・・

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