カァちゃんとの何かの行き違いで、未完稿のブログが公開されてしまった。
病院食(3) のことです。
折角ですから、続編として “ まかないカレー ” を。
馬肉の安い筋肉を手に入れますが、身がタップリ付いた所は使いません。
白い筋と馬脂肪の多いパックを選びます。
ソレでスープを取るのが、最初の仕事。
柔らかくなったら、ひと口大にカットして、野菜類と煮込みます。
さて、そろそろ火を止めて、市販(!)のルーを入れるタイミングですが ・・・
渋ちんのヒゲは、既定の半分量しか入れません。
残り半分は、又別の日に使うつもりなんです。
ナンとセコイ経営者でしょう。
“ 一粒で二度美味しい ” のCM世代とは言え。 (笑)
しかし、そんなんでは、味が薄く不味いだろうと思われるでしょう。
その通りです。
その足りない味を補てんするのが、ヒゲの仕事。
先ずは、鷹の爪を入れます。 荒っぽい技?!
どっこい、コレが少量で結構効くのです。
後は、白胡椒 ・ 黒胡椒 ・ ウスターソース ・ ケチャップ ・ 等など、
手元にある香辛料を加えるとOKです。
勿論、ガッテン流のバター ・ 砂糖 の手もありです。
何でも適当に放り込むようですが、実際は、そう簡単ではありません。
暫く煮込んで一晩寝かせると、明日の賄い時に、丁度練れて出来上がりと言う訳です。
そんなある日、最後の調味料を入れ終わり、ひと沸きすれば、今夜の作業は終了の時でした。
カウンターの客から、 「 あのー、ソレ頂けますか? 」 と声が掛かった。
「 未だ、出来上がっていないのですが? 」 と言い訳しながら、お出ししました。
そうした所、その紳士は、美味そうにたいらげるではありませんか!
ヒゲは、そんなバカな(?)と、自分も食べてみました。
驚きました。
舌の上で、それぞれの香辛料が自己主張して、競い合っているのです。
寝かせたカレーがマイルドに調和しているのと、180度違う世界がありました。
香辛料たちの、バトルロワイヤルとでも表現する様な。
「 俺が、オレが! 」 と、個性の張り合いをしているのです。
だから、ひと口毎に、まるで違うカレーを食べている感じになります。 (笑)
そう、今は無性に、そのサラサラ・カレーを食べたい!!
少量の御飯を、皿の左端によそおいます。
そして中央に、タップリの量のカレーを注いで頂くのです。
専門店ならではの、ミニ・サラダは要りません。
病院で寝ぼけていた舌が、飛び起きることでしょう。
唯一の問題は、ヒゲ自身で作らなければならないことですが。 (笑)
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