田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

Gone with the typhoon !

2015-04-21 17:24:46 | ヒゲの毒舌
父親が亡くなって、九ヶ月が過ぎた。
まだまだ大丈夫と思われていた中での、自宅での転倒。
骨折はなかったが、打撲で動けない状態になってしまった。
しょうがなく、入院する羽目に。
精神的なショックも大きかったらしく、これで腹を決めた様だった。
元の体力に回復する見込みは無さそうだから、このまま自然死に向かおうと。

病院でヒゲが見る限り、歩けないハズはなさそうなんだが?
しかも、他の人達に比べればずっと動ける。
しかし、本人には、リハビリを重ねて長生きしても、楽しみが持てるようには思えない。
今まで好きな様に自由に演ってきたのに、今更しんどい事してまで長生きはせんばいと。
タバコを喫い、美味いモノを喰い、酒を呑む!
まだ、全て楽しめるハズなのに、厭きてしまったのか?
自ら、食事も栄養点滴も拒否して、唯寝るだけの行為に。
昔の偉いお坊さんが、死ぬ為に地下に穴を掘り、そこで経を唱えながら
最期を迎える話しを思い出した。

7/10 (木曜日)  葬儀当日なんだが、熊本直撃の特大台風が近づいていると。
マスコミの発表では、 “ かつて経験したことが無い ” ほどのタイフーン。
伊勢湾台風クラスと煽る。
しかし、夜が明ける頃、妙に窓の外は静かだ。

昨日のお通夜の席の酒量がスゴい。(笑)  さすが! 片山家の通夜だった。
特大台風が来ていると云う事で、親戚筋はそそくさと帰宅。
注文し過ぎた通夜振る舞いのお膳が丸残り。
身内だけになるところを、取引先だった酒屋さんが長時間付き合ってくれて、有り難かった。

葬儀に生演奏の演出があったのは良いが、チェロとフルートの演奏がまるで噛み合わない。
演奏曲は事前に、『 我が人生に悔いはなし 』(裕次郎)と決まっていたのに。
音合わせもしなかったのか?
簡単な曲なのに、オイオイ、まるで盛り上がらない。
この選曲は、まさに、故人に相応しいタイトルなハズなのに、演奏はトホホ。 

父は満州引き上げの生き残りで、大変な苦労はあっただろうが、後の人生は好きなように生きた。
戦後のルールなど、まるで知った事かと、無視する様に。
まあ、戦時生き残り派は、コンプラ無視の人々が多いけど、父親は特にだ。(笑)
最後の最後まで、ヒゲのカァちゃんに心配の種をばら撒きながらの大往生。
お騒がせ台風と共にさらば  と去って逝った。

この後、死亡後の手続き等が、如何に大変かを知ることとなる。
母の時にも、それなりの事はあったようだが、今回は別物の段だ。
葬祭場・お寺への支払い、銀行の凍結、マンションの後始末、公的機関の手続き ・・・
こういう仕事を苦にしないカァちゃんではあるが、流石にうんざりする程の雑務(?)だったようで、
体調を悪くしてしまった。
                       
七月には、一周忌と初盆を迎える。
十月は、母の七回忌だ。
ヒゲが、親の供養をする迄生きるとは思えなかった、16年前の5月16日を思い出す。
明日は、1年に一回の術後検診に行く。

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