ラスト ハードル

４／２２　（水曜日）　　
ヒゲ夫婦にしては、珍しい早起き。　国立病院での定期診察に行く為です。
この検査が、ヒゲ的には最後の難関です。
例のボクシング、今世紀最高のマッチまで、あと１０日ほど。
何事も起こらぬ様に用心した日々。　もう少しで、観戦することが出来る。
しかし、今日の検査で、「　もし緊急入院！　」　なんてハメになったら、
この目論みはパアに成る事も。

ＣＴ検査の後、いよいよ結果を聞きに。
問題は、残っている　“　６.５ｃｍ！　”　の動脈瘤の具合。
これって、例えは悪いが、Ｂ２９の落とした不発弾みたいなモノか。
ほってはおけないが、掘り起こすのは怖い。
寝て居る悪魔を、起こす可能性もある。
つまりヒゲの場合、手術するのは良し悪し。
体力的にも年齢的にも、ダメージが大き過ぎるのだ。
しかも、場所的に、開胸手術しか選択の余地がない。
命は助かっても、寝たきりヨイヨイで酒も飲めないなら、何の為の手術か？
しかし、心臓の直ぐ傍にある、ミニ手榴弾的な奴は脅威。
破裂したら、まず助からない。
どうする？？
一年前と、大きさに変化がないのが有り難い。
まあ、取り敢えず、何とかクリア出来たようだから、今夜に備えて昼寝をしよう。

夕方、カァちゃんはバタバタと動き始めました。
フジコ・ヘミングのピアノ演奏会に行く為です。
独特の　“　ラ・カンパネラ　”　の解釈で有名ですネ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
病院行きとは打って変わって、念入りに御化粧されています。
妹とお揃いで、着物まで着て、うったって出発されました。
演奏後は、何処かオシャレなフレンチ・レストランで、極上のワインでも堪能なさる事でしょう。

一方、ヒゲのテーブルには、病院の売店で購入した鮭弁５３０円がポイと置いてあります。
申し訳なさそうに、馬刺しが冷蔵庫にあるようです。
なあに今日は、ヒゲだってＴＶでボクシングＷタイトル戦が待っているから捨てたモンじゃあない。
ただ、こんな時、いつも鮭を半分こして分け合う猫・トンが居なくなったのが残念。
だって、ヒゲひとりと駄ネコ一匹の静かな部屋。
ヒゲの唯一のお喋りに付き合う相手でしたから。
もちろん、猫トンも、鮭をもっとよこせとアピールして騒ぐのですが。
　　　
　　　　　　　　　　　≪　想いでの写真より　≫

今日のボクシングが面白い。
最初の高山の試合、負傷で試合ストップになったのだが、その瞬間相手が肩車してバンザイしてる。
アレ？　これって、何かルールを勘違いしてないの。
ドクターストップの場合は、判定になるんじゃないか。
そして、肩車の挑戦者はベソかいた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　
もうひとつの井岡の三階級挑戦も面白かった。
チャンプ弁慶の繰り出す必殺パンチ。
挑戦者牛若丸が、スイスイと紙一重でかわす構図。　
地味だけど、楽しめる展開でした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　
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