田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

時を架けるメモリー・電王戦

2015-04-16 21:12:34 | ヒゲの盤上の世界
電王戦 ・ 第四局   ≪ ポナンザ VS 村山七段 ≫
これに勝てば、プロ棋士側の勝ち越しが決まる大一番。
人間 ・ 村山に緊張感が。
     
国宝 奈良・薬師寺で行われた対局は、次の様なオープニングで始まった。
 ▲ 7八金   △ 3四歩
 ▲ 2六歩   △ 8四歩
 ▲ 2五歩   △ 3二金
 ▲ 7六歩   △ 8五歩
 ▲ 2四歩   △ 同歩
 ▲ 同飛車   △ 8六歩
 ▲ 同歩    △ 同飛車
 ▲ 3四飛   △ 8八角成
 ▲ 同銀    △ 7六飛
 ▲ 7七歩
          
相横歩取り風で始まった闘い、ポナンザの以外な手(7七歩)に、
解説陣は首をひねった。
部分的には、カベ銀と呼ばれる悪形。
何だコレは? 前代未聞の奇手に騒然。

だが、この手!、ヒゲには憶えがある。
ずいぶん昔の記憶だが、明確なメモリーが。
さかのぼること、昭和43年の時です。
ヒゲの将棋教科書の一説が浮かんで来ます。
教科書とは、芹沢博文八段の 『 横歩取り戦法 』 (1968発行)
    
王将ブックスシリーズのミニ本です。
念のため、書斎を探し出すと在りました。
まるで昔のアナログな相棒が、待ってたよとばかりページを開きます。
この局面での筆者の言葉を引用すると ・・・ 

「 新手か?  
  ここで、▲7七歩は、私の思いついた手ですが後手にとって、
  なかなかやっかいな代物になるはずです。
  ・・・ 悪形が好形になることが、将棋には往々にしてあるのです。
  ・・・ これから実戦で、どのような新手、珍手が現れるかわかりませんが、
  横歩取りは未だ開拓の余地あるように思えます。 」

この電王戦の大一番に現れた、幻の一手 7七歩。
なんと40数年前のヒゲ高校生時代に、予想されていたのです。

ちなみに、その頃のヒゲはと云うと ・・・
当時、大山名人・四間飛車全盛時代。
熊本も当然、アマ棋士はほとんどが、ソレを踏襲してました。
しかし、ひねくれヒゲ高校生には、四間飛車ばかりに、何か憤然たる思いがありました。
そんな時、出会ったのが熊本大学の将棋部でした。
まさかの横歩取りの実戦が、其処に在ったのです。
ヒゲのたった三局しかない横歩の実戦経験は、全て、ここで得たものです。
しかも、その内の一局が、ヒゲも指したこの新手 『 7七歩! 』 だったのでした。

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