田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

将棋人気~はじめありき

2015-04-26 17:54:47 | ヒゲの盤上の世界
今の小学生達は、どうやって将棋を覚えるのだろう?
将棋教室? 父親? TV? ゲーム機?
          
昭和30年代、熊本市城東小学校。 あいにくの雨の日。
何時もの給食後は、蜘蛛の子を散らす様にグラウンドに飛び出して、遊び惚ける子供達。
しかし、今日は、教室内に居るしかありません。

なーに、心配は要りません。
2・3人の子が、ちゃーんと将棋の駒を持ってきています。
紙箱の蓋を開けて、ペーパー製の将棋盤を拡げます。
軽い木製の駒には、表は黒い字、裏は朱い字がプリントされています。
先ずは、 “ ハサミ将棋 ” で勝負です。
歩ばかり使用するのですが、裏面の朱い色が効いてて見やすい。

メンツが3・4人居る時には、 “ 回り将棋 ” で楽しみます。
コレで、駒の位(くらい)を覚えます。
木製の将棋盤が在る時は、 “ 将棋崩し ” が楽しめます。
これは、ある種、男の子のトレーニング。
指先の感覚にも役立ちますが、其れよりももっと多くの事が学べるのです。
駒を、指さきひとつで移動させるのですが、注意が必要。
木製の駒と盤の摩擦係数で、思わぬ落とし穴があることも。
まるで、人生劇場。
             
大きなブロックが、運び出せそう!?
しめしめの大チャンス。 しかし、よーく見てみよう。
そのブロックにもたれ掛かっている駒はないか?
動いた途端、パタリと音をたてる様な。
つまり、そのブロックは、やすやすと次番のプレーヤーの手に落ちる訳だ。
“ 漁夫の利 ” と云う言葉を、身をもって体験することに。
儲けとリスクを天秤に掛けて判断する、人生で初めての機会かもしれません。 (笑)

以上の様な、さまざまな将棋遊びを体得した後、いよいよですネ。
「 今日は、本将棋しようか? 」 
ちょっと、背伸びした語感が、子ども心をくすぐります。
「 ジュンな、本将棋しきっとヤ? (君は、本将棋を指すことが出来るのですか?) 」
ある種、尊敬の念が入り混じったフレーズが、口から飛び出します。
先ずは、頭金から修業です。
                     
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