田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

酔狂王のスピーチ

2015-05-31 22:26:09 | 2人3脚チンタラ道中
ギャオの動画で、映画 『 英国王のスピーチ 』 を見つけた。
題名は知っていたので、早速のぞいてみることに。
時は、独・ヒットラーの勃興期。
後の英エリザベス女王の父君は、吃音障害で悩んでいた。
その彼が、思いがけず、英国の国王を継ぐことになったのだが。
国王たる者、あらゆる機会で、国民にスピーチしなくてはならない。
特に時節は、大戦前夜。
ヒットラーの立て板に水並みに流れるような演説が、ドイツ国民を湧かせている時です。
しかし、英・新国王は、スピーチが苦手です。 ど、ど、どもって仕舞います。
           

さて、ヒゲの苦々しい思い出話を ・・・
70年代後半、急きょ熊本に呼び戻され、ひとりで栄通りの田園調理場を切り盛りする破目に。
当然、毎日をその場しのぎで乗り切る日々です。
そんな時でも、“ 子供の祝い ” はしなくちゃいけません。
派手好きな親父のことですから、それはそれは大変な騒ぎです。
親戚筋は勿論ですが、ライオンズクラブの仲間やら店の取引業者さんを呼んでのお祝いです。
会場のホテル・キャッスルに、兜セットの段飾りまで、家から持ち込みました。
普通なら、カァちゃんが代役で挨拶するのですが、子供の節句祝いの挨拶を、
父親がしない訳にはいかないでしょう。
ヒゲは、マイクの前に立ちます。 
しかし、何をしゃべるかも考える余裕などない状態での本番でした。
当然、スピーチは、しどろもどろ。
洗濯板に水のごとく、デコボコ引っかかりながらのお話し。 いやはや、汗・汗・汗 ・・・
こうして、万座の中で、大赤っ恥をかいだヒゲ。
     
  ≪ 左の女性は、司会役の田園チェーンのママ達です ≫

さて、宴会になり間もなく、天草の親戚のNが、サービススタッフをかき分けて、ヒゲの前にやって来ました。
祝いの挨拶かと思いきや ・・・
「 あんた! ホントに挨拶が下手やね。 挨拶が出来ん男はつまらんばい。 」
おっしゃる通りで、グウの音も出ません。
しかし、宴の最中、人をどかして迄、言い付けに来ることでしょうか?
この彼氏、この後も、親戚仲間の宴席で度々問題発言をして、酒を不味くするのでした。
   ≪ 祝いの謡曲を披露するカァちゃんの父親 ≫

 ≪ 衣装替えした長男とヒゲ ≫ 

 
    ≪ お飾りの前で、両親と ≫

この時のヒゲの挨拶に、親父が黙っているハズはありません。
二・三日後、呼びつけられます。
「 いいか! コウイチ。 お前は、黙って酒ばかり飲む。
  お前がしゃべらんけん、従業員が来んとタイ。
  従業員の居らんけん、店が暗うなる。
  店が暗かけん、客の来んとタイ。 」
コレの繰り返しのお説教は、延々と続いたのでした。

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