去年の暮れ、何気にTVを開けたら、昔の連ドラ『おしん』を演っていた。
主人公のおしんが子どもを連れ、地方の海辺へ逃れて行ったところでした。
新たな居住地は、海の近く。
浜辺には獲れたての魚が揚がり、行商のおばちゃん達が、それに群がっています。
15人程のおばちゃん達は、押し合いへし合いで魚を選んでいるのです。
そこへ、ためらいながらも押し入って行くおしんの姿がありました。
行商のおばちゃん達に、もみくちゃにされながら魚を選ぶおしん。
≪ リヤカーを引いて行商に出たおしん ≫
このシーンを観て、旧・田園の80年頃を思い出しました。
冷凍品は使わないと云うコンセプトが進む中、ある二品が最後のネックでした。
海老と、輸入冷凍カレイでした。
カレイの唐揚げは、中々の人気メニューで、見捨てるわけにはいきません。
しかし冷凍品と云うのが、ヒゲの気持ちを苛立たせます。
客に、唐揚げではなく塩焼きにしてくれと頼まれると、ヒゲは絶句するからです。
≪ 写真は、お借りしました。 ≫
そんなヒゲに、グッドな情報が入りました。
熊本市の帯山で、“肉のドッキン市”が時々あり、その横で朝獲れ魚の青空市場があると。
試しにのぞいて見ると、ありました!
まだ活きてる “ メダカカレイ ” が、安価で!
或る日、仕入れに行くヒゲは、カァちゃん(つまり、田園のママ)を連れて、
ドッキン市へと向かいました。
ヒゲは、「 大きくて肉厚な物を選るように 」 とママに告げます。
ヒゲはその間に、豚ヒレとか地鷄等を見極めて、仕入れしなければなりませんから。
合間に、ママの様子を眺めてみると ・・・
パタパタ動くメダカカレイを、真剣な目つきで選んでいます。
所が、そのママの姿に、買い物客のおばちゃん達の視線が注がれているではありませんか?!
「 この、よそ者オンナ! 何を選んでいるんだ? 」
半分は興味深く、半分は侵入者(珍入者?)を見るみたいに。
先ずは、横に座り、観察する人がチラホラと。
やがて、次々と周りに集まり始め、とうとうママの上に覆いかぶさって来たのです。
ママは、まるでラグビータックルに遭った選手のようになっています。
ペチャンコに、潰されはしないか? 心配なヒゲでした。 (笑)
もちろん、それしきな事で、カレイの確保を緩むママではありませんが。
≪ イメージは、こんな感じ。 ≫
その日の夜の営業。
ママがお客さんに勧める メダカカレイの唐揚げ~680円 は、
瞬く間に、完売。 Sold Out !!
当然でしょう。
踏んづけられながら自分で選んだ魚ですから、売り込みにも気合いが入っていたハズ!
「 汗と涙がしみこんだカレイ。一匹たりとも売れ残りさせるものか! 」
浪花節調で、売り込んだか? (笑)
そんな懐かしいメダカカレイ。 (メイタガレイとも言います)
乱獲か? 環境変化のせいか?
最近では、滅多にお目に掛かることがないような気がしますが?
≪ ママ談 ≫
仕入れに同行する機会を暫く続けたことが、接客のみならず店の運営にも、
非常に有益な事でした。
本からだけの知識と、実体験から得た物とは、雲泥の差があるように思います。
べちゃべちゃ水が溜まってるようなコンクリート上を長靴穿いて、
冷たい手でトロ箱から選んだ魚達。
天草への仕入れ時は、信号待ちに頬張ったサンドイッチ。
大変だったの苦労話ではなく、懐かしい想い出なのが、幸いな事です。
http://blog.with2.net/link.php?1046790
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主人公のおしんが子どもを連れ、地方の海辺へ逃れて行ったところでした。
新たな居住地は、海の近く。
浜辺には獲れたての魚が揚がり、行商のおばちゃん達が、それに群がっています。
15人程のおばちゃん達は、押し合いへし合いで魚を選んでいるのです。
そこへ、ためらいながらも押し入って行くおしんの姿がありました。
行商のおばちゃん達に、もみくちゃにされながら魚を選ぶおしん。
≪ リヤカーを引いて行商に出たおしん ≫
このシーンを観て、旧・田園の80年頃を思い出しました。
冷凍品は使わないと云うコンセプトが進む中、ある二品が最後のネックでした。
海老と、輸入冷凍カレイでした。
カレイの唐揚げは、中々の人気メニューで、見捨てるわけにはいきません。
しかし冷凍品と云うのが、ヒゲの気持ちを苛立たせます。
客に、唐揚げではなく塩焼きにしてくれと頼まれると、ヒゲは絶句するからです。
≪ 写真は、お借りしました。 ≫
そんなヒゲに、グッドな情報が入りました。
熊本市の帯山で、“肉のドッキン市”が時々あり、その横で朝獲れ魚の青空市場があると。
試しにのぞいて見ると、ありました!
まだ活きてる “ メダカカレイ ” が、安価で!
或る日、仕入れに行くヒゲは、カァちゃん(つまり、田園のママ)を連れて、
ドッキン市へと向かいました。
ヒゲは、「 大きくて肉厚な物を選るように 」 とママに告げます。
ヒゲはその間に、豚ヒレとか地鷄等を見極めて、仕入れしなければなりませんから。
合間に、ママの様子を眺めてみると ・・・
パタパタ動くメダカカレイを、真剣な目つきで選んでいます。
所が、そのママの姿に、買い物客のおばちゃん達の視線が注がれているではありませんか?!
「 この、よそ者オンナ! 何を選んでいるんだ? 」
半分は興味深く、半分は侵入者(珍入者?)を見るみたいに。
先ずは、横に座り、観察する人がチラホラと。
やがて、次々と周りに集まり始め、とうとうママの上に覆いかぶさって来たのです。
ママは、まるでラグビータックルに遭った選手のようになっています。
ペチャンコに、潰されはしないか? 心配なヒゲでした。 (笑)
もちろん、それしきな事で、カレイの確保を緩むママではありませんが。
≪ イメージは、こんな感じ。 ≫
その日の夜の営業。
ママがお客さんに勧める メダカカレイの唐揚げ~680円 は、
瞬く間に、完売。 Sold Out !!
当然でしょう。
踏んづけられながら自分で選んだ魚ですから、売り込みにも気合いが入っていたハズ!
「 汗と涙がしみこんだカレイ。一匹たりとも売れ残りさせるものか! 」
浪花節調で、売り込んだか? (笑)
そんな懐かしいメダカカレイ。 (メイタガレイとも言います)
乱獲か? 環境変化のせいか?
最近では、滅多にお目に掛かることがないような気がしますが?
≪ ママ談 ≫
仕入れに同行する機会を暫く続けたことが、接客のみならず店の運営にも、
非常に有益な事でした。
本からだけの知識と、実体験から得た物とは、雲泥の差があるように思います。
べちゃべちゃ水が溜まってるようなコンクリート上を長靴穿いて、
冷たい手でトロ箱から選んだ魚達。
天草への仕入れ時は、信号待ちに頬張ったサンドイッチ。
大変だったの苦労話ではなく、懐かしい想い出なのが、幸いな事です。
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