田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

♫アラはどこに行った? 潮編

2019-01-16 17:37:57 | よもやま話・料理編
さて前編では、頂き物の大天然鯛を前に、若板さんが途方に暮れていましたね。
居合わせた彼女のアドバイスで、辛うじて刺し身が出来たのでした。


              ≪ つい先日の熊本日日新聞より ≫

その後くだんの彼女は、その天然鯛のかぶとを指差して、
「 この鯛の吸い物を食べたい。 」 と言ったから、さあ大変。
アラを潮汁用に、カットしないといけません。
なにしろ、今時のなんちゃって和食店では、こんな一匹物の大鯛なんて使いませんので。
彼氏は、大きな頭を見て呆然とします。
出刃を持って、チョンチョンと試しますが、まるで歯(刃)が立ちません。
教科書では確か? 口の所に差し込むとあったようだが?
四苦八苦もがいてみるが、どうにも鯛が口を開いてくれません。

あきらめた彼女は、「 じゃあ、鯛の皮を酢の物にして。 好きなんだ! 」 と。
若(ヤ)ング板場は、再び頭を抱えて言います。
 「 僕、シーザーサラダは上手だけど、鯛の皮なんて使った事ないモン。
   だって、皮なんて人間が食べる物なの? ホカす物と思うんだけど。 」
とうとう、彼女は怒って、出て行ったのでした。

こんな板さんの和風居酒屋が多いお陰で、ヒゲ夫婦が有難がっている面もあるんです。(笑)
スーパー・デパート・宅配などの鮮魚部門で、安価にたっぷりとアラを頂けるんです。
昔、大鯛のかぶとなんて、2〜3000円の値付けだったのが、現在は五分の一程度で
買えるんですから。

それにしても、今どきの若い人達は、こんな魚のアラなんて食べた事があるのでしょうか?
飽食の時代の現在、果たして日本人の食事は豊かになったと言えるのでしょうか?
食卓や宴席に並ぶのは、 ニク ・ にく ・ 肉 ばかり。
海に囲まれた国なのに、 さかな(魚) は登場しない。
このままで、日本が世界に誇る多彩な魚文化を、次の世代に継承出来るのか?
ヒゲは、心配で眠れません。 (笑)

    
          
元・田園時代の仕入れに、大層協力してくれた魚勢(当時:マルセイ水産)の今の写真。
魚をこよなく愛し、頑張っている彼らを応援したい気持ちでいっぱいです。

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コメント (4)
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