田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

見習いは、定時に帰る

2019-07-08 16:19:52 | ヒゲの毒舌
ここは、某ホテルの厨房。
見なれているハズの光景ですが、なんかちょっと違うンです。
変なんです。
せっかくですから、その妙な箇所を示します。

ヒゲの時代、大半の調理場で、見習い達がコマネズミみたいに動きまわっていました。
コマネズミとは、ほら、ウインブルドンや仏・オープン等で、テニスのボールボーイが
ボール回収で走り回っているような光景。
               
ヒゲ達コマネズミが野菜をいじっていると、ゲキが飛んできます。
谷さん 「 ナニしてんの~? はよ、しいやー! 」
いつも、この決まり文句なんで、耳にタコです。 (笑)

しかし、ここの調理場では、コマネズミみたいに働いているのは先輩方や親方です!?
では、ちょっと集音機を近づけて会話を聴いてみましょう。

先輩A 「 見習いくん達、そろそろ出来るかね? もう随分時間がかかっているヨ。 」
見習1 「 あれ~? 先輩。 それってパワハラですヨ!
      ネットでブラックの噂が立ったら、店やばくないっすか~?  」
暫くして ・・・
先輩B  「 それが済んだら、次はこの海老を、フライ用に準備しよう。 」
見習1 「 ええ~ マジっすか? 
      そんなもん業者に注文して“腰おりエビ”を買った方が、生産性が高いですヨ。
     『業績は維持しろ!残業はさせるな!』 と、上からやかましく言われているでしょう。 」
見習2 「 兄ッきー、エビの皮で指がかゆいッす。
      背わたが、ちょーキモいす。 僕ら、こんなの触りたくないですヨ。
      ベトナム人にさせましょう。 」

“ 定時 ” になりましたから、見習い達は帰る仕度で忙しそうです。
見習達 「 では、先輩・親方、オッ先きー! あがりま〜す。 」
親方  「 お前たち、自分で使った包丁ぐらい研いで行かんかい? 」
見習1 「 あっ、それ、絶対ムリムリ。
      僕らは、料理をしに来たのであって、包丁研ぎに来たのではありません。
      特に、今日はデイトですから、残業はおことわり。
      第一、僕ら残業すると、労基(ろうき)が出て来て、こんにちは~🎶になりますよ。
      皆さんの管理能力が問われて、困るんじゃないですか~。
      残業時間の心配がない親方や先輩方で、包丁は研いどいてくださいネ。 」
                    
残された親方と先輩達が、包丁研ぎながら会話してます。
先輩 「 わたしらの頃なら、『お前、荷物まとめて国に帰れ!』 と言われてますね。 」
親方 「 遅くなると、今日も又もや、山ノ神から嫌味言われるかな~?
      昔の親方達は、恵まれていたよナ~。
      遅~く来て、ちょいと仕事して早くあがる。
      俺たちは、貧乏くじを引いた世代だな? ハハハハー
      日本の飲食業も、先がないな ・・・ 」
                        
                      ≪ 兄貴分たちは、こういう事もします ≫

コレは、TBSの人気番組 『 わたし、定時に帰ります 』 に、インスパイアされた
架空の料理屋残酷物語です。
登場人物は、実在の者たちかもしれませんよ? (笑)

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コメント (3)
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