田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

差別主義者の設計②

2019-07-20 20:03:24 | 田園ものがたり
自社ビルの二階に構える事にした新しい田園の店舗。
フロアー全部を使うのですから、結構な広さがあります。
しかし、間口(入口)が狭いクランク型の敷地の上に、消防法とやらの制約もあり、
間取りを考えるのに苦心します。
奥に細長い京都の商家をイメージ出来るような造り。
               
平面図とにらめっこしていると、良い案がひらめいてきました。
エレベーターを降りた位置から西銀座通りに面したスペースに、
今風に表現すると “ 離れ個室 ” が魅力的に描かれます。
隣室の声が聞こえない! VIPルームばりの座敷が造れるのです。
定員12名ほどの座敷で、会食前の会議も兼ねられるでしょう。

ところが、この案が、ヒゲ夫婦を悩ませ続けるのです。
雑誌に掲載されるような小洒落た雰囲気の店も魅力があります。
でもでも、私達が重きを置くのは、お客様が喜ぶ低価格・スタッフの仕事が
スムーズに動ける配置を考える事でした。
ですから、収容人数の確保と厨房の位置が大いに難題となるのです。

この案の離れ座敷を造ると、調理場がほぼ中央の位置にならざるを得ません。
設備的に一番難題な厨房の位置を何処にするか?
これが決まらないと、後の配置も確定しません。

「 そんな良い部屋が出来るなら、文句ないじゃあないか! 」
「 部屋の人気が上がると、その部屋を指名する客が増えるだろう! 」
と、思われることでしょう。

ここに、客数の微妙な問題が浮上し、客単価に影響するのです。
店側からすると、この部屋なら12名欲しいところ。
12名 × 5千円(当初目標にした金額) = 6万円 なら悪くない。
しかし、7名以内で指名されたら、グッとくるでしょう。
「 その部屋が取れないならキャンセルや 」 と脅かされたらどうします?

もう一つが、厨房を挟んで客室をセパレートする負の部分。
人材をセパレートして配置するマイナー部分です。
サービス係を二カ所に分けて配置すると、流動性が失われる。
これがネック!!
                       ~~~ 悩みはつづく ~~~

    
             
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コメント (2)
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