スマイリング・シンデレラ現る！

今年の全英女子オープン。
我らが上田桃子も参加しているという事で、３日目の中継をのぞく。
日本選手も、結構頑張っているようだ。
さくらちゃんは、ヨタりながらもスコアをまとめている。
ローアマ候補も、日本人と。
だが、なによりも驚いたことに、スコアボード上位に見慣れない漢字が在る。
　『　渋野 日向子　』　誰や！？
ヒゲには、聞き覚えのない名前。

それにしても、やはり日本人女子選手には天敵（！？）の韓国選手が居る。
女王様コジンヨン、サイボーグ・ パクソン達が虎視眈々。　（怖～）
面白くなりそうだ。　明日の最終日も中継を観てみよう。

さて、ラウンド早々　・・・　我らが渋野選手、下りの微妙な距離のパット。
ためらいなく打つと、外れて、元より長いパットが残る。
我々アマが初めの頃、よくあるミスだ。
その後、　“　返し　”　もしくじるのは定番。
スリーパットのダゴ。　普通なら、目まいモンです。
しかし、バックナインの女（？笑）渋野は、へこたれません。
昔の　“　チーズ鱈　”　みたいなのをほうばって、後半に備えます。
　　　　　　　　　　　　　　
そして、パー４のコース、ドライバーショットは池ポチャぎりぎりのワンオン。
ラッキーバウンドのイーグルチャンスで、渋野は生き返ります。
そんな激戦のさなか！　
ギャラリーのサインねだりにも、ハイタッチにも、ニコニコ顏で応じる！
信じられません。
そう、熊本の不動ゆり選手。
彼女をよく見ていたヒゲには、女子ゴルファーは笑わない（！？）生き物という
思い込みがあったからです。　（笑）

地元英国勢は、残念ながらスコアを伸ばせない。
そして、リゼット・サラス選手が１６アンダーに伸ばし、２打差の首位になった。
もう長いこと、　『　万年２位　』　に甘んじていたリゼット・サラス。
汚名をそそいで、人生を　『　リセット　』　する絶好のチャンスを迎えたのです。
そんな悲運の女王が、ふと後ろを振り返ると、女の子がいた！
屈託なく笑いながら、ヒタヒタと追いかける者。
二の腕が大きく、田舎の素朴なキャラの日向子ちゃんです。

そして１８番、ツゥオンに成功した首位タイのヒナコちゃん。
しかし、長い長いロングパットが残ってます。
ツゥパットで行くのも大変そうですが　・・・　？
　　　　　　　　　　　
首位のサラスは、プレイオフに備えてパター練習場に。
当然でしょう。
ギャラリーも、プレイオフは間違えないと思って見つめます。

まるで、パチンコ玉が飛び出すみたいに打たれた渋野のパットは、
スルスルと壁ドンしてカップに吸い込まれた。
　　　　　　　　　　　　　　
映像には、まだ結果を知らない悲劇の女がパッティングを続けています。
またしても、不運な人生をリセット出来なかった女を演じたサラス。
勝利の女神が微笑む日は、来るのだろうか。

こうして、日本女子のメジャー制覇は、まるで作られたドラマのシーンの様に
スマイル渋野によって達成されたのです。
彗星のごとく現れた新人によって、７７年の樋口久子さんの記録が、
あっけらかん（！）と塗り替えられた瞬間でした。
暗い話ばかりに覆われている日本の国民に、一服のさわやかなニュースが届けられた！
　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　
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