8月24日(水) の熊日新聞から、面白い肥後狂句をご紹介します。
きょうの肥後狂句 野方鈍牛選
しょのむな くじは買うてもおらんくせ ≪ 春日 長松 ≫
( 買わんと当たらんが、買うてもなかなか当たらんのが宝くじ。
でも買いもせず当せんした人をしょのんでばかりでは
宝くじの神様も振り向くまい。 )
しおらしさ 小袖餅でちゃ三口半 ≪ 神水 出田 ≫
ざあーっと 献立いらん一人飯 ≪ 合志 砂原 ≫
しょのむとは、他人をうらやむとか、焼き餅焼くとかの意。
だから、しょのむなとは、そう言った感情を抱くなの意味でしょう。
しかし、熊本県人はコレが出来にくい県民性。
今でも “肥後の引き倒し” 的な風潮が、げんとして残っています。
井戸のカワズ的な、器の小ささが少し淋しい。
宝くじに当選した人や、何かで優勝した人を気持ち良く讃えたいものですね!
しおらしさとは、しおらしいの肥後風バリエーションでしょう。
小袖餅とは、熊本県宇土市の名物菓子。
ひと口サイズのこの銘菓を、三回に分けていただくお上品さに御注目。
見合いの席なら即、合格かも。
ざあーっととは、1汁1菜の事でしょうか?
一人暮らしの寂びしさが伝わるようです。
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。