田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

逆転の詰むや詰まざるや②

2022-09-09 18:36:45 | ヒゲの盤上の世界
今日のは、前ブログ ≪逆転の詰むや・・・≫ の後半です。
今年、NHKで放送された小学生名人戦からのもの。
序盤は、嶋田くんがやや良いように見える局面。
問題は、先手の5四歩ですね。
先手からいつでも5三歩成りと、成り捨てが効きます。
コレが悩みのタネ。

で、その厄介者の歩を飛車で払ったところ ・・・ 風雲急を告げる。
先手が4五銀と出て飛車交換、局面は魑魅魍魎の世界に。

嶋田くんは、次第に追い詰められて剣ヶ峰の場面。
なんと! 馬捨ての鬼手の連続技。
コレは、どうなってるかわからない。
なにしろ30秒の秒読みに追われてだから、どう転ぶか闇試合の様相。
先手玉の逃亡先には、味方の成り銀が待機しているから大丈夫に思えた。
しかし、わずかな変化の中の詰め筋に入ってしまった。
さすが、逆転の嶋田。

負けた先手の小学生が語ったセリフが泣かせる。
「詰まない変化もあったが、人間同士の闘いでは、こんな詰みも生じるのですネ」

次は決勝戦。
小学生の序盤は、プロ同士の棋譜をなぞる様に進み、スワッ!?
千日手かと心配されたが、嶋田くんが仕掛けた。
後手の玉を中央に引き出して、不満は無さそうです。
後は、どう勝勢に近づけるか?
揉み手しながら楽しい時間かも。
なにしろ、7七に銀が落ちている!?
この質駒を取った後に、相手を討ち取れば良いのです。
しかし、こんな時は落とし穴も待ち受けている。
攻め過ぎて相手の持ち駒が増れば、思わぬ反撃のトン死筋があることも。

そして、嶋田くんは敵玉を追い詰めていき、予定通り(?)7七金と外します。
しかし、場面はデンジャース・ゾーン!
ヒゲと後手の小学生は、秒に追われながら詰みを読みます。
8八銀打ちで、どうなるか ・・・ と。
そして、後手の着手は5九飛車!?
ワアア~ 何て微妙なところに。
どうなってるか。
コレで、嶋田・玉は、6八から5九の逃ルートがありそう?
しかし、秒読みの後手は、7七歩成りとして首を差し出した。
いやあ~ ヒゲ的には、もう一度観戦したいぐらいの熱い闘いだった。
          
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