熊本では、『小鯛』に属する魚種が豊富に獲れます。
花鯛・連子鯛・チコ鯛・真鯛の子 ・・・・ 等々。
骨付きの焼物は基本、❝婚礼❞では使えませんが、まぁ熊本的な雰囲気を
大阪方(花嫁の実家)のお客様に味わってもらいたいとの思いです。
とりあえず、婚礼用の『高付き丸皿』に適する魚のサイズを確定します。
その長さを、魚屋さんに示すことから始まりです。
求める小鯛の大きさの目安を提示することは、絶対必要でしょうから。
当日、そのサイズに見合った物を上記の鯛類の中から揃えて貰う手筈。
さて、調理場が、婚礼用の姿焼きをピシッと決められるかですが ・・・ 。
細かい技が、次々に必要とされます。
並行して、その姿焼きに合わせる松の枝の選び方や、処理の仕方の練習も。
鯛の姿焼きの見せ場(!)は、❝ピンと立ったヒレの化粧塩❞ です。
怒ったオコゼの背びれみたいに、立ち上がっているのが武者が良い。
その前に、先ずは、水洗いの仕上げが必要ですね。
魚屋の水洗いは少し雑ですから、それを仕上げる工程です。
特に、残った鱗(ウロコ)の部位を、出刃の先で掻き落とします。
尾の身の上下に取り残しのウロコや顎の下の鱗も取りにくい箇所。
頬肉の所にも細かい鱗があります。
その後は、腹の中の掃除も必要ですね。
結構、厄介な手間ですから、早い内から慣れさせねば。(苦笑)
普段は、ほとんど演った事のない作業だから、練習するしかない。
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ヒゲの下書きは、ここ迄です。
息子の婚礼の為に料理を仕上げる父親の思いをもっと書きたかったでしょう。
自分の手で料理出来ない身体の不自由さを悔しがっていたかもしれません。
婚礼の時の写真を少しですが貼付します。
〘 加藤神社での挙式後 〙
20年前のにこやかなヒゲの顔ですよ~
〘 坐位のまま失礼して、父親の挨拶 〙
《 参考までに、過去のブログを 》
★ ロストワールド 2023.6.18
★ ロスト婚礼料理 2023.9.02
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