ポカラには3連泊した。ヒマラヤン・フロント・ホテル。市内ではなく、郊外の丘の上にある。
リゾートホテルなので、設備も良かった。
天気が良ければ、アンナプルナ連邦を目の前に仰ぎ見ることができる。素晴らしさを実感したのは3日目の朝である。1日目と2日目は曇っていて部分的にしか見ることができなかった。
このホテルの思い出は、おかしな空調である。
1日目はなんでもなかったが、2日目、空調が止まり、暖をとれなくなった。寒い。フロントに電話する。説明を聞いても、よく分からない。大きな電気ヒーターを持ってきて、これを使ってくださいという。
翌日、添乗員に訊いた。各部屋の空調は集中的に管理されている。私が宿泊した部屋は5部屋で一つの制御盤で管理されている。私が暖房を使い、他の部屋で冷房を使ったら、制御盤は命令が一致しないから、ダウンしてしまう。
すぐ直るかというと、直らないらしい。
他の部屋が暖房を使っているか、冷房を使っているか、分かるわけもない。5部屋が一蓮托生になる空調設備があるのだろうか。今これを書いていても信じられない。