坂東三十三観音霊場・第28番札所の龍正院(滑河観音)をお詣りする。
JR成田線の滑河駅から1.6キロ。徒歩にして約20分。滑河駅周辺というのは、田舎である。店があるわけではないし、食事場所も限られている。途中に一軒だけ店があり、隣がコンビニだった。
廃屋が目につく。衰退している地域である。今の日本はこうなっている。今後はこれが徐々に拡がっていく。寂しさも感じるし、怖さも感じる。
滑河観音に着く。
茅葺きの仁王門は国の重文に指定されている。注連縄が張ってあるのが珍しい。享保年間に付近が大火事になったとき、仁王尊が団扇で火を扇ぎ倒したという。以来、火事を免れた住民が正月8日に藁を持ち寄り奉納する。
慈覚大師が838年に開創したという。
ご朱印は寺務所で。紅葉の季節は美しいだろうと思った。住職さんは女性だった。