下谷神社を参拝後、稲荷町駅から上野駅に出、日比谷線に乗換え、入谷駅でおりる。小野照﨑(おのてるさき)神社を参拝する。入谷駅の近くに鎮座する。
神社名から分かるとおり、小野篁(おのたかむら)を祭神とする。
境内に大きな富士塚がある。
祭神の小野篁は京都魔界伝説の一人に入る。
昼は役人として勤務したが、夜になると、冥土の閻魔大王のもとに行き、閻魔大王の裁判の補佐をしたという。
小野篁が冥土の閻魔大王のもとへ行く時に使った井戸が六道珍皇寺(京都東山区、六波羅蜜寺の近く)にある。
その井戸。この井戸を通って閻魔大王のもとへ通ったのだ。
「冥土通いの井戸」とある。
小野篁は、紫式部にも関連する。
紫式部の墓所。京都北区紫野西にある。
これが紫式部の墓である。(あくまで伝説の墓である。)
所が、紫式部の墓の隣に、小野篁の墓がある。
隣り合わせに墓がある理由は、紫式部が「源氏物語」のような愛欲小説を書いたことにより閻魔大王に咎められたのを、小野篁がとりなしたからだという。
京都の魔界伝説というと、陰陽師の安倍晴明がすぐ頭に浮かぶが、小野篁も忘れてはならない。