平成22年1月、秩父十三仏巡礼ツアーに参加する。
秩父十三仏霊場は全長110キロに及ぶ。個人で行くなら自動車で巡るしかない。私は毎年恒例の旅行会社のツアーに参加した。1月、2月と2回に分けてまわった。
最初に訪れたのが不動明王の萬福寺である。秩父鉄道・親鼻駅に近い。
十三仏とは亡くなった人の死後供養を修する際に本尊とする仏・菩薩をいう。初七日から三十三回忌までの13の仏・菩薩をいう。
萬福寺では初七日の不動明王をお詣りした。
和歌山県仏像めぐりツアーの最後は、根来寺(ねごろじ)だった。真義真言宗の大本山である。
もっとも、根来寺は、寺院というより戦国時代に活躍した根来衆の方が印象づけられる。それがアダになって、豊臣秀吉によって全山焼き討ちになった。その後、徳川時代に復興した。
中心となるのが伝法院。
隣に立つのが大塔。これは秀吉の襲撃の時にも焼かれることがなかった。鉄砲の銃弾跡も残っている。
我々は光明殿に行った。ここに名勝庭園があるからだ。
光明殿から不動堂へ。境内はカエデが見事で、紅葉は素晴らしそうだ。
不動堂。
ここでこのツアーの旅程は終わった。
<御朱印> 「光明殿」
不動堂。「身代り不動尊」である。
道成寺参詣のあと、今度は北上し、海南市に向う。長保寺を参詣する。
長保寺は、紀州徳川家の廟所がある寺であり、大門、多宝塔、本堂が国宝である。
国宝の大門。
国宝の多宝塔。
国宝の本堂。本堂は「世雄殿」という。御朱印には「世雄殿」と筆書されている。
花の季節だった。
湯浅町の勝楽寺から阪和自動車道を南下し、日高川町の道成寺へ。
歌舞伎「娘道成寺」でお馴染みの寺である。本尊の千手観音像が国宝である。
ここへお参りすると、娘道成寺の語りをきくのが普通だろう。「安珍・清姫」の物語は、現代風にいえば、女ストーカーの話で、なぜこれが庶民に親しまれたのか、理解しかねる。
本堂。
境内。
安珍塚。
御朱印は「千手院」と筆書されている。
和歌山県仏像めぐりツアー二日目。まず湯浅町にある勝楽寺を参詣する。
この写真の角度からみると、境内は狭かったようだ。仏像は十分の阿弥陀如来像など8体があった。
湯浅町は、紀伊国屋文左衛門の生地である。記念の石碑があった。
湯浅町は醤油の発祥地である。
法音寺から阪和自動車道方向に戻る。有田郡にある浄教寺を参詣する。阪和自動車道に近い。
浄教寺は西山浄土宗の寺院である。重文は大日如来座像。着いたのが夕方の5時半だった。
本堂。
収蔵庫。
坂村真民の詩の石碑があった。「念ずれば花ひらく」である。懐かしい詩である。まぁ、全然実行しなかったな。
貝塚市の孝恩寺を訪れたあと、和歌山県に入る。有田ICでおり、有田川沿いに延々と山の中に入った(ような気がした)。
法音寺を参詣する。
茅葺きの本堂が美しい。国の重文である。
山の中。個人的にはとても行く気になれないお寺である。
平成22年4月。和歌山県の仏像を鑑賞するツアーに参加した。
最初の訪れたのは孝恩寺である。大阪府貝塚市にある。浄土宗の寺院である。
釘を使わない観音堂が国宝に指定されている。通称は釘無堂。
国宝の観音堂。
宝物館。国の重文に指定されているものが19点保存されている。
九州寺院巡り3日目。まず観光したのは、熊本城である。地震で損壊し現在は修復中だから、もう見ることもできないかもしれない。
天守閣にも上がった。
熊本城観光のあと阿蘇市にある西巌殿寺を参詣する。
西巌殿寺参詣後、阿蘇の名所・草千里で昼食。草が緑の方が美しいが、まだ枯れていた。
ここで旅行は終わり。熊本空港から羽田空港に戻る。