平成22年3月、九州寺院巡りのツアーに参加する。
まず訪れたのが、太宰府にある観世音寺である。
天智天皇が斉明天皇の冥福を祈って建立した勅願寺である。80年の歳月をかけ746年に完成した。完成した当時は、東大寺に次ぐ大寺であったという。今では見る影もないが、宝蔵庫の仏像群は圧巻である。
宝蔵庫。
本堂。
梵鐘は国宝である。現存する梵鐘の中では最も古いものである。
観世音寺の隣が戒壇院である。ここは御朱印がなかった。
鑑真上人がここで初めて戒壇を設けた。それまでの日本の僧侶は、自分で出家を宣言すれば僧侶になれたのだ。いわば、私度僧であった。