★真夜中のひとりごと★

二児の母「たっちー」のひとりごとです。

少子化対策には夫婦別姓も視野に

2004年10月23日 | ★夫婦別姓
今日、南野千恵子(のおのちえこ)法務大臣に以下のような内容のメールを送りました。

【メールの内容】

南野知恵子先生


法務大臣御就任、心よりお喜び申し上げます。

私は法律で夫婦別姓が可能になる日を
いまか、いまかと心待ちにしております。

南野先生は少子化問題解決のために
積極的に活動なさってきた方だと聞いております。
少子化は夫婦別姓が認められていないことも一因として
ますます進んでいると私は考えております。

その証拠に、私は現在の法律では
夫婦別姓婚が認められていないため、
結婚や出産をためらっております。

私は一人っ子で、31歳の女です。
まさに晩婚化、少子化の問題を背負っている一人でもあります。

私が選択制夫婦別姓を望むのは、
まず第一は自分の姓を変えたくないからです。

私は早く結婚して、子供をたくさん産みたいと考えておりますが、
結婚してからも自分の姓を名乗り続けたい、
子供に姓を継がせたいと考えていても、
それには現在の法律では、お婿さんを迎えるしか選択肢がありません。
しかし、自分がこうして姓を変えることに嫌悪感を持っているのに、
相手にもそれを強制することはしたくないと思っています。

しかし、夫婦別姓ならば、
もし結婚相手が一人っ子同士、長男長女であったとしても、
夫婦別姓選択制ならばお互いがそれぞれ姓を名乗っていけますし、
子の出生時にそれぞれの姓を選択できるようにして、
自分の子にも2人以上いれば、それぞれの姓を継がせる事もでき、
それによって男女の結婚できる条件の幅が広がり、
結婚する人、できる人が増えるのではないかと思います。
別姓にできないために、結婚をあきらめた場合が私にもあります。

しかし、お互いの姓を変えたくない気持ちを理解しあっていても
現在の法律では、法律上で結婚することができず、
さらに婚姻届を出さない事実上の結婚である事実婚にも
踏み切れない場合は、結婚すること自体をためらい、
ひどければ結婚もあきらめてしまうようになります。
私は、まさにそれが現状です。

また、婚姻届を出さない状態での子供の出産は、
生まれてくる子が戸籍上で「嫡出でない子」という差別を受け、
その表記のために、出産をもためらってしまいます。

子供が少なくなっている今、
ほとんどが長男か、一人っ子しかいないので
それ以外で探し、そこへお互いが愛せる人となると
はっきりいって現在の法律で私が結婚できる相手は
皆無になってしまいます。

私が生まれた第二次ベビーブーム世代でさえも
2人か、3人兄弟姉妹なので、
少子化がすすんでいる今後は、
さらに長男長女同士や、一人っ子同士が増え
姓をめぐる争いや、それに伴って結婚できない人による晩婚化、
その晩婚化による少子化に拍車がかかっていくことは、
間違いはないと私は考えます。

男性は、当然のように姓を変えずに結婚でき、
子供にも姓を継がせられるのに対して、
法律上は妻の姓も選択できるのにもかかわらず、
実際の女性は、当然のように姓を変えなければならず、
子供には姓を継がせられないという、
明治から続く、いまだもっての男尊女卑に怒りを覚えます。
こんな現状では、男女平等は絵に描いた餅です。

男女雇用均等法により、仕事上でも
女性がよりよく生きられるようになったとは言え、
そうした明治時代の民法の考えや法律が残ってしまっている現状では
男女ともよりよく生きられない原因の一因にもなっていると思います。
そういった条件のため、男女とも結婚相手が自由に選べません。

私は今までの夫婦同姓を否定しているわけではありません。
同姓にされたい方の意思も認め、
そこへさらに別姓も選択で来るよう認めていただき、
どんな生まれの子も差別をしない、
本当の意味での平等の世界をこの日本に与えて欲しいのです。

現在の法律で、妻の姓も選べるようになっているのに、
実際は選べるような状態ではないのでは、
平等とは言えないと思います。

さらに仕事上で、結婚や離婚をするたびにいちいち名が
変わっていては本人だけでなく会社の総務や人事担当の方に
多大な事務処理を負わせ、時間の無駄になります。

私は本当に愛する人と、どちらも姓を変えずに
お互いを尊重しあった法律でも認められた夫婦になりたいです。
姓を変えずお互いがいままでの姓を名乗り続けられることが
お互いらしさを保ちつつ、共同生活を営めるのではないかと思います。
どちらかが我慢してする結婚はどこか本物ではないと思います。

自分の姓を強制で変えられることなく、今までの姓も選択できて、
夫婦が自分らしくよりよく生きるためにも
選択制夫婦別姓を実現していただきたいと思っております。

私はまだ独身ですが、自分の人生における結婚と出産をかけて
もし実現しないのならば、結婚も出産もしたくないと思うくらいです。

ただ所生の姓を名乗り続けていきたいという
小さな望みも叶えてくれないような
個人の尊厳も認めてくれないような国のために、
少子化で国は大変だと言われても、
誰が子供など産みたいと思うでしょうか。

男女とも自分らしさを保ちつつ、結婚して、子供を持ち
みんなで幸せな家族を築けるような
日本国憲法がうたっているような本物の素晴らしい、
国民みんなが自分らしく輝いて生きられる
よりよき日本にしていくための第一歩として、
一日も早く選択制夫婦別姓を実現させてくださいますよう、
どうかよろしくお願い申し上げます。
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