★真夜中のひとりごと★

二児の母「たっちー」のひとりごとです。

わたしの人生・結婚観

2005年05月02日 | ★夢はでっかく根はふかく
法律が改正されて、夫婦別姓が認められるようになってくれたらどんなにいいか、法律になれば納得してもらえるのではないかと考えて、今まで少しばかり色々な活動に参加してみた。けれど、現実は厳しかった。
たかが、「夫の氏、妻の氏」のチェック欄に、「別氏」ともう一つ選択肢を付け加えるだけ、戸籍の「長男長女」を「男女」表記にすべて変えるだけの話なのにそんな単純なことが通らないだなんて、とても悲しかった…。

最近では、事実婚の認知度がだいぶあがってきているので、いつかは夫婦別姓も、婚外子差別撤廃も、法律で認められる日がくるのは確実だと思うが、まだまだ法律が改正されるには相当な時間がかかりそうだ。これでは一体いつになるかわからない。

なので、結婚や出産をする場合、私は法改正は待たないことにした。
そんなものを待っていたら、年を取って死んでしまう。
だから、私の考えを理解してくれる相手と結婚する。

よくよく考えてみると、そもそも法律なんてどうでもいいもののように思えてきた。改正されたら、それはとてもありがたいことでその方がずっといいし、それをとても望んではいるけれど、結局最後は自分の気持ちの問題だと思った。どんな時代で、どんな世の中であろうとも自分の気持ちをしっかり持つことが大切だと思った。例え向かい風が強かろうとも自分なりの幸せを築いていくことは出来ると思う。それは自分の気持ち次第だと思ったからだ。

夫婦別姓が法律では認められていない現状で、お互いが苗字を変えたくなくて、それでも結婚したい場合は、事実婚や非婚を選べばいいと思う。実際、そうしている人は近頃多いし、社会もだんだんとその考えを受け入れて、認めてきていると思う。確かに多少リスクはあるが実際はそれで生活がちゃんとできるのだ。そうすれば、現在の法律でも私は改姓しないですむ。

もし、法改正されたら、婚姻届を出してもいいし、出すことにメリットが何もなければ、出さなくてもいいかなと思う。
もちろん、夫になる男性が快く改姓を申し出てくれる場合はそのことに多大なる感謝をし、私の苗字での夫婦同姓を選ばせていただくと思う。あとは、なかなかあり得ないが、同じ苗字の人との場合のみ、私が改姓結婚してもいいなと思う。あ、でもこれは苗字が変わらないから改姓とは言わないか(笑)

子どもだって、産もうと思えば産めるのだ。以前は戸籍に明らかな差別表記があって、それがちょっと気になっていたが、婚外子も2004年11月1日生まれから、婚内子と同じ表記になったので、これから生まれる子どもに関しては表面上は問題なくなった。でも、この長男長女表記にはかなり不満があるのだが、いまのところそれでも致し方ない。
そこのところは「なくそう戸籍と婚外子差別・交流会」の方々にぜひ頑張ってもらいたい。できるかぎり私は、原告の方々を応援していきたいと思う。

確かに事実婚や非婚は色々なリスクを伴うが、私はそれでもいいと思っている。法律で守られていない分、とても緊張感があると思う。お互い、夫や妻という立場にあぐらをかけない。書類を交わす必要もなくいつでも恋人と同じで、すぐに「さよなら」できてしまうから、事実婚や非婚は心のつながりが法律婚の人たちよりもさらに一番重要になってくると思う。だからこそ、お互いを思いやり大切にしなければいけないと思う心が強くなる気がする。

けれど、もし結婚したい相手が、自分も名前を変えたくないが事実婚や非婚は嫌だと言ったら、それはそれで仕方がないと思っている。相手が名前を変えることも、事実婚や非婚をすることも無理強いはしたくない。相手の人生を不幸にしたくない。私も改姓というしなくてもいい我慢はしたくない。悲しいけれど求める幸せのカタチが違うのだから、そのときはそれを受け入れるしかない。
そうなったときはお互いの幸せの為に別々の道を歩んだ方がいいと思う。そうなっても、いままで付き合ったことはけして無駄ではないと思うから。
その覚悟が少しずつだが出来てきた。

色々考えてみたが、結局は法律が改正されたとしても、夫婦別姓を選ぶときはこれからも同じことが多少おこる気がしている。改正されたからと言ってすぐに万事OKにはならない。社会に考えが浸透するには時間がかかるから。なにせベアテ・シロタ・ゴードンさんが、法の下の平等、両性の平等を日本国憲法に入れてから、59年もの歳月が経過したというのに、まだまだ生活には完全に組み込まれてはいない。このようにやはり時間がかかる。
だけど、すぐには無理でも少しずつ変えていけると思う。59年前の日本と今の日本は全く違う。すべての人が自分の好きな道を進んでいける権利が今はちゃんとあるのだ。あとは本人の考え方と努力次第。

だから今、法律が改正されないことにいくらクヨクヨ悩んでも、ただ悲しく絶望し、心が暗くなるだけで、そんなのは時間のムダだと思った。それならば、「幸せのホームページ」に書かれているように、もっと自分が幸せに感じることや夢を叶えること、自分の大好きな人たちを少しでも幸せにしたいと思った。

そう。
だって、愛する彼氏さんと、まだダメになると決まったわけではないのだから。
そもそも、そんなにも不安になって信じられない気持ちになるなんて、逆に彼氏さんにとても失礼だ。
1%でも可能性があるのなら、それに掛けてみればいいと思うし、「彼氏さんと一生のよきパートナーになれたらいいな~。」と思うなら、そういう自分を磨く努力を少しでもしていく方がよっぽどいい。自分の成長にも繋がると思う。

私は、公の書類や法律、慣習、もちろん政治家が憲法に盛り込もうとしているような決めつけた形ではない、お互いが心で深く強く結びつき、大切にし、尊重しあう、夫婦や親子、家族、親戚になれたらいいなと思う。

私は、人の幸せを感じる「心」を一番大切にしたい。
それが私の理想の結婚と家族、人間関係のあり方である。