★真夜中のひとりごと★

二児の母「たっちー」のひとりごとです。

非国民

2007年08月10日 | ★道をひらく
ドラマ「はだしのゲン」を見ました。以前はこういうドラマを見ても泣けないほうだったのですが、一児の母になったからでしょうか。泣けました。年を取るたび涙もろくなるって、なんだかわかる気がしてきました。

ゲンの父親は、あの時代なのに「非国民」呼ばわりされながらも最後まで、「日本は戦争なんかするもんじゃない。きっと負ける。戦争なんて馬鹿らしいと思う日がきっと来る。」と言い、その考えを貫き通しました。どんなに暴力を振るわれようとも。

父親はゲンに言いました。
「自分が正しいと思ったことは人にどう言われようとも貫き通せ。」

私もそうだと思いました。私も自分が正しいと思ったことは人に無理に考え方を押し付けず、自分自身は貫き通そうと思います。ものごとは多方面から見ないと。

このドラマをみてふと思いました。
「非国民」扱い。
これって、「いじめ」の原型だなぁと。国家単位でいじめを遂行しているような気がしました。日本人の奥にはこの「非国民扱い」の思想がまだ根強く残っているのかもしれません。家制度概念がいまだに消えていないのと一緒で。多数意見が正しくて、少数意見は間違っているという風潮がいまだにあるのはこの「非国民」という思想ではないでしょうか。

そもそも日本国憲法が施行されて60年たっているのに、学校では個人の尊厳、両性の平等がどういうことなのかを教えられていない、いえ、教えられないでいると思います。それどころか、教育再生会議などと言って、変に型にはまった「日本人らしさ」を無理やり国が植えつけようとする、まさに戦前に戻ろうとするような動きすら見せています。
すべての人が右向け右をしたら、とてつもなく恐ろしいことです。そう、あの時の戦争のように、国の命令だからと公然と人間を殺すようになるわけですから。戦争はやっぱり恐ろしいものです。

人と違っていていい。いろんな生き方、考え方があっていい。

私は息子にそう教えていこうと思います。
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