★真夜中のひとりごと★

二児の母「たっちー」のひとりごとです。

☆ママ助産師の「親子でまなぶ☆いのちのおはなし」

2017年03月03日 | ★育児
2016年8月26日(金)に開催されたののはな自然育児の会分科会で
ここからいふ広場・和ごころ助産院 主宰/院長:上田美和さん
お話を聴きました。

同年5月11日のおはなし会
「おうちでできる生(いのち)と性のおはなし
 ~ちいさいからこそできること~」
を聴かせていただいたのですが、
これはぜひとも息子二人にも聴かせたいと思いました。

私は二人の息子がいます。
小学3年生(9歳)と小学1年生(6歳)です。

最近の事件で、俳優の強姦事件や、
東大生の卑劣な強制わいせつと暴行事件がありましたね。
息子を持つ母親としては他人事ではなく
「うちの子にかぎってそんなことはしないだろう」
と簡単に考えるのは浅はかな気がします。

さらに性感染症の梅毒感染者が2016年に過去最高になったとの
ネット記事もありました。

そして、2月9日には、キャンプ旅行を装い、
168人もの被害があったとされる事件がありましたね。
男児にわいせつな行為をしたうえ、その様子を撮影したなどとして、
小学校教諭や子ども向けキャンプ旅行の元添乗員ら6人を
強制わいせつや児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供目的製造)
などの疑いで逮捕し、起訴されたと報道されました。

もはや性被害は、女の子だけではない時代になりました。

こうした事件を起こさないような男性にするにはどう育てたらいいのか。
性感染症や性被害から身を守るにはどうしたらいいのか。

親はみんな悩み、不安に思い、
考えさせられているのではないかと思います。
だけど私は逆に、これは「性」について考える
とても良い機会だとも思いました。

そういう男性にならないように、
そして、性感染症や性被害から身を守れるように育てるには
やはり早い時期に正しい性知識を持つことではないかと私は思います。

さらに私は以前から、女性の幸せは出会った男性で
ほとんど決まるのではないかと感じていました。
お嫁さんであるママ友の愚痴を聞いているとすごくそれを感じます。
私は自分の息子が結婚したら、お母さんではなく、
パートナーの女性を大切にする人であってほしいと考えていました。
そして、私の息子を育てる目標は
息子のお嫁さんにこう言われることだと思いました。

「あなたの息子さんと結婚できて、本当によかった。」

そういう風に言われるような男性に育てれば、結婚した女性はもちろん、
息子本人も自分の力で好きな女性を幸せにできていると思うから、
きっとどちらも幸せを感じることができると思ったのです。

そう考えた私は普段から息子たちに、
女性の体のしくみについて教えていました。
私が生理になれば、

「この血はね、君たちがおなかにいた場所から出ているんだよ。
 女の人は毎月1回こうして赤ちゃんのベッドを作り替えているんだ。
 女の子は将来、赤ちゃんをおなかの中で育てる大切な体だから
 優しくしてね。」

という感じで息子たちに言っていました。

それから、男性が女性の体のことをよく知らないで、
性交渉をすることは私は違うのではないかと感じていました。
男性が女性に横暴なのは、アダルト雑誌やビデオからの間違った情報と、
女性の体をよく理解していないからではないかとも感じました。

女性は妊娠することでかなりの体の負担があります。
妊娠出産は命に関わることだってあります。
だから、男性が女性を妊娠させることは、
女性の命に関わることになること、
新しい命を育む責任が伴うことだと
理解していなければならないと考えました。

私が小学生の時の性教育は、男女わけられて、
女の子だけが簡単な性教育を受けました。
生理というものが将来くるということと、
ナプキンの使い方くらいしか教えてくれず、うすっぺらの小冊子を渡し、
先生からそれを読んでおいてと言われました。
教室から追い出された男の子たちは、
どんなあやしいことを話しているのだろうと興味津々で、
きっとあれだろうな、と想像しながらニヤニヤしながら、
うろついていました。

その時、私は思いました。

男女をわけて、しかも女の子だけに説明するのはおかしいし、
まるではしたないモノのように隠すのは、なんだかとても嫌だなと。

大切な命を生み出す性教育を、
どうして隠す必要があるのだろうと疑問に思っています。
変に隠されると、その性交渉で生み出された自分の命さえ
「はしたないモノ」
と言われているように感じます。
こう考えると日本人の自己肯定感の低さは、
男尊女卑の思想から来ているように思いました。

新しい命を生み出す女「性」を尊重しないから、
自分の命を大切に思えない。

それなら子どもたちに教えるときにはどうしたらいいのか、私は考えました。

子どもたちが間違った性情報を知る前に、
男の子と女の子が一緒に正しい「性」の知識を
早いうちに知ることが大切だと思いました。
それを恥ずかしいとか、はしたないとか思わないで、
堂々と語ることだと思いました。

上田さんも私の考えと同じように、

・ウソをつかないこと
・真摯に向き合うこと
・必ず答えてあげること
・いつでもあなたの味方であると伝えること

とおっしゃっていました。

しかし、私が息子たちに性器の説明や
赤ちゃんがどうやって産まれてくるかの説明はできるものの、
肝心なところ、「性交渉(セックス)」については、
さすがになかなか説明しづらかったです。

そこで上田さんのお話を聴いて、そのヒントをいただけました。

「大好き同士の男の人と女の人がぎゅ~っとぴったり抱き合いたくなる」

という表現があり、さすがいい表現を使われるなぁと思いました。
ただ、私も過去そうだったのですが、
具体的に絵で説明しないとわからないだろうなと思いました。

そこで、参考図書でおいてあった「ぼくのはなし」の絵本の中に、
男女の合体の絵があり、それを見せて説明しました。
二人は特に嫌な印象も受けず、さらっと理解したようです。
以前、カブトムシの交尾をみたことがあるし、
すでに「おちんちんのえほん」を読んでいたから、
なんとなくはわかっていたみたいです。

大人が思っているほど、子どもは恥ずかしがったりしませんでした。
それは年齢もあるのかもしれませんが…。
さすがに10歳くらいになるとだんだん恥ずかしさがでてくるので、
それより前に教えてあげると、
特に抵抗もなくすんなり理解してくれるのかなと思いました。

男の子に性の知識を教えるときのわかりやすい本としてオススメは


「おちんちんのえほん:やまもと なおひで (著), さとう まきこ (イラスト)




「ぼくのはなし:山本 直英 監修/和歌山 静子 さく


の2点セットがいいと思います。
「おちんちんのえほん」はとても良くできています。
・性犯罪から身を守る心得
・プライベートゾーンのこと
・おちんちんの洗い方
・下着を汚したときの洗い方
・自分が生まれてきたときのこと
・いのちの尊さ

が描かれています。
自然分娩だけでなく、帝王切開のこともさりげなく書かれています。

私の息子たちは、兄は帝王切開で、弟は自然分娩で出産しました。
それぞれ、兄には「いのちの窓」をお医者さんに開いてもらって生まれてきた、
弟には「いのちの道」を通って生まれてきたという表現を使っています。

「おちんちんのえほん」は、
息子たちが寝る前の絵本読みで時々本人が選んできます。
ちょっと照れながら。
この絵本の赤ちゃんが生まれてきたところの表現がいいんですよ。

「きみも、きみの友達も、誰もがこんな風に生まれてきたんだ。
 大切な「いのち」としてね。
 だから、きみはとても大切な子なんだ。
 きみが生まれてきたことで、みんなが幸せな気持ちになったんだよ。
 本当に、きみが生まれてきてくれて「ありがとう」と思っているのさ。」

子どもの存在をまるごと肯定してくれる言葉ですよね。
息子たちはこの言葉が好きで、「おちんちんのえほん」を
何度も読みたくなるんだろうなって思います。

女の子にも「おちんちんのえほん」はオススメです。
さらに10才前後の女の子には
この本を読んでもらうといいかなって思います。


13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと
やまがた てるえ (著)


上田さんが用意して下さった布で作られた
子宮と膣を通ってくる「生まれ直し」も、とても感動的でした。
上の子が帝王切開で産まれたので、
自然分娩できなかったことが悲しかったのですが
私も息子と一緒に産み直しができた感じがしました。
みんな産まれてきた瞬間、
お母さんも子どももとてもいい笑顔になっていました。

男女の性差を言うときの言葉として、
「おちんちん」の「ある」・「ない」ではなく
男の子は「おちんちんがある」
女の子は「おちょんちょんがある」
という言い方はとてもいいなと感じました。
「おちょんちょん」と言い方がとてもかわいいです。

上田さんが講師の今回の分科会は、
子どもたちを産んだ時の気持ちを思い出させてくれるものでした。
「性」と「生」は切っても切れないものだと改めて思いました。

本当は小学校で必須で教えてくれる方がいいですが、
今はそれもなかなか難しいので
性教育が大切だとわかっている親自身が自分の子どもに
正しい知識を教えてあげるといいのかなと思います。
それでもなかなか思い通りにはいかないのが子育てですが、
少しでもそういう正しい知識が子どもの将来の役に立てば良いなと思います。
とても有意義な時間を親子で過ごすことができて、本当によかったです。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする