『原子力発電といっても、蒸気の力で蒸気タービンを回して発電するという点では、従来の火力発電とまったく変わりありません。ただ、違うのは石炭や石油の代わりに、原子炉の中でウランを核分裂させて発生する熱で蒸気をつくるところです。
原子炉の中には燃料棒と制御棒が入っています。そして制御棒を徐々に抜き出すとウランが核分裂を起こして熱を発生します。燃料棒の熱はまわりを流れている水に伝わり、沸騰して蒸気となり、タービン発電機をまわして電気を起こします。この時使い終わった蒸気は、復水器で再び水に戻され、原子炉へ送り返されます。』
と、かなり前に見学させてもらった静岡県の中部電力浜岡原子力発電所のパンフに書いてありました。こんな仕組みで原子力で発電しているのだそうです。
復水器には蒸気を冷却するための水が常時流れています。原子炉は止まってもしばらく熱は発生し続けるのですが、蒸気を冷却するための水を送るポンプも止まってしまったので蒸気を冷やすことができなくなって空焚きの状態になって水蒸気爆発を起こした・・・ということらしいと、パンフを見て頭の中で整理して何となく解った気になりましたが、冷やす必要があることも解りました。
手をこまねいていないで被曝の危険を最小限に抑えた方法を検討し、身を挺して被害の拡大を防ぐべく対応してくれた皆様には感謝してもしきれません。復興へ向かっての大きな力です。
私も先週は仕事場の復興作業や何やらで疲れましたが、明日からも頑張ろうと思えた昨日のニュースでした。