先日の夜9時過ぎに赤坂見附から銀座方面に向かう丸ノ内線に乗った時のこと。都心方向に向かう電車だったためガラガラでした。
一番先頭の車両に乗り込み、長いシートの真ん中に座ってホッと一息ついていると、駅に差し掛かったかなと思った次の瞬間、いきなりブレーキが掛かって進行方向に体が持って行かれそうになりました。「事故か?」と不安が頭をよぎったのですが、アクシデントがあったわけではなく、電車はふつーに駅に停まって発車しました。暫くすると、電車の響きに混ざって何やら人の掛け声が運転席の方から聞こえてきました。「第一ナントカ進行!」「ナントカ閉そく・・・」といった調子。。それはベテラン運転士の慣れた声ではなく、必死に頑張っているような声でした。
その次の駅ではブレーキが早すぎた感じ…。
地下鉄なので、客室の灯りの反射を防ぐために運転席にはカーテンが下ろされていて中の様子を見ることはできませんが、きっと、新人の運転士さんなのでしょう。緊張感の中、大きな声で指さし確認をしながら電車を運転している光景が思い浮かびました。
姿は見えなかったけど、真剣に仕事に取り組む姿勢に「どんなことでも、いつまでも初心を忘れずにやらないといけないよなぁ~」と思いながら電車を降りました。