モンサンミッシェルの昼と夜
この日はモンサンミッシェルへ行くのに、午後から夜にかけて雨の予報になっています。前日のシャルトルはよく晴れてシャルトルブルーに映えるステンドグラスが見られ、サンタンジェロ城では雨は降ったもののサプライズの虹を見ることができたりと、天候には恵まれてきましたが、モンサンミッシェルは雲が低かったり靄がかかっていたりすると、遠景が見られない残念なことになってしまいます。フランスの天気予報は、あまり当たらないといわれていますが、天気の方が変わりやすくて予報のスパンより短い周期で変化してしまうので予測がつきにくい感じなので「何とかなるんじゃないかな」と淡い期待を胸にトゥールをあとにしました。
モンサンミッシェルへ向かう道もほとんどが草原地帯で、遠くに幾つもの風力発電の風車がゆっくりと回っているのが見えます。食料自給率は100%を超えるフランスですが、日本と同じくエネルギー資源には恵まれていません。それでも以前から植物から油を採るなどのエネルギー政策をとっており、再生可能エネルギーの利用にも余念がないようです。それにしても数が多く、風景と人工物の調和に根差したフランスらしくない感じもします。もっとも、モンサンミッシェル周辺は景観に配慮して風車は設置されていません。
高速道路から一般道に降りて暫く進むと、草原の彼方にモンサンミッシェルの姿が見え隠れしてきます。海は見えないので、丘につくられた街のように見えます。ホテルやレストランなどの建物が増え、対岸の街に到着しました。
モンサンミッシェルは、今から1000年前、大天使ミカエルが司教の夢枕に立って礼拝堂を建てるように告げられたことがきっかけで建てられたといわれ、崩壊と修復を繰り返しながら今の姿になりました。
窓越しにモンサンミッシェルが見えるレストランでオムレツの昼食。「日本のオムレツとは別の食べ物だと思った方がいい。」と言われましたが、薄味でも卵を細かく泡立てた感があって、ふんわりとしていて美味しかったです。
食事を終えて建物の外へ出ようとすると、出入口の扉が押し戻されそうになるくらい強い風が吹いています。ここからシャトルバスでモンサンミッシェルに渡ります。島内に宿泊なので、ここで対岸からの風景を目に焼き付けておきます。
シャトルバスはモンサンミッシェルへ続く橋を自転車ぐらいのゆっくりしたペースで進みます。渡り切る手前が終点で、ここからだとモンサンミッシェル全体も見えるし、何となく自分で渡った感があるのが嬉しい。遠くからは全てが人工物で覆われているように見えていましたが、岩がむき出しのままのところも多く、樹木も目立ちます。建物の細部の細かさもよく見え、尖塔の先端には大天使ミカエルの像が金色に輝いていました。ここは海に浮かぶ島なのですが、磯の香りがしていないので海にいるという感じがしません。視覚的にもモンサンミッシェルの存在感は大きく、広いはずの海の存在が薄らいでしまうくらいのインパクトがありました。
ホテルに手荷物を預けて、修道院へ向かいます。修道院に向かう道は、お土産屋さんがあったり、墓地があったりして、ふつうのフランスの小さな町といった感じでしたが、修道院の建物はさすがに大きくて迫力があります。
テラスからの眺め・・・
対岸には何もないように見え、修道院に相応しい景色
モンサンミッシェルの変遷
10世紀頃
11~12世紀頃
17~18世紀頃
20世紀
大聖堂の内部
中庭
食堂(会話は厳禁・聖書の朗読を聞きながらの食事だったという)
修道院を出ると、雨・・・。建物のくぼみや庇の下で雨宿りする人が目立ちます。お土産屋さんをちょっと覗いて、ホテルへと戻りました。
ホテルは「ラ メール プラール」歴史あるホテルで、壁には宿泊した著名人のサインでいっぱい。
夕方から降りだした雨は上がるどころか風も強まって窓に水滴を叩きつけていましたが、やがて静かになったので、外を見ると雲が切れて星が見えています。急いで着替えて、階段を降りて外に出ようとすると、再び強い風雨。この時期のフランスは夜明けが遅く、朝7時頃まで明るくなりません。モンサンミッシェルは経度ではパリと1時間時差があるロンドンよりも西に位置しているので、普通に起きなければならない時間でも充分に暗く、夜と同じような光景がみられるはずです。と、思いながらも、窓の外を何度か眺めているうちに雨が上がったので、再び階段を降りてホテルの外へ・・・。大丈夫、降っていない。念のために持った傘と懐中電灯を手にモンサンミッシェルの全景が見えるところまで歩きます。潮が満ちてきたのか、昼間は聞こえなかった波の砕ける音が聞こえます。振り替えると、ライトアップされたモンサンミッシェル。待った甲斐がありました♪
橋の上から見た日の出
さよなら、モンサンミッシェル
この日はモンサンミッシェルへ行くのに、午後から夜にかけて雨の予報になっています。前日のシャルトルはよく晴れてシャルトルブルーに映えるステンドグラスが見られ、サンタンジェロ城では雨は降ったもののサプライズの虹を見ることができたりと、天候には恵まれてきましたが、モンサンミッシェルは雲が低かったり靄がかかっていたりすると、遠景が見られない残念なことになってしまいます。フランスの天気予報は、あまり当たらないといわれていますが、天気の方が変わりやすくて予報のスパンより短い周期で変化してしまうので予測がつきにくい感じなので「何とかなるんじゃないかな」と淡い期待を胸にトゥールをあとにしました。
モンサンミッシェルへ向かう道もほとんどが草原地帯で、遠くに幾つもの風力発電の風車がゆっくりと回っているのが見えます。食料自給率は100%を超えるフランスですが、日本と同じくエネルギー資源には恵まれていません。それでも以前から植物から油を採るなどのエネルギー政策をとっており、再生可能エネルギーの利用にも余念がないようです。それにしても数が多く、風景と人工物の調和に根差したフランスらしくない感じもします。もっとも、モンサンミッシェル周辺は景観に配慮して風車は設置されていません。
高速道路から一般道に降りて暫く進むと、草原の彼方にモンサンミッシェルの姿が見え隠れしてきます。海は見えないので、丘につくられた街のように見えます。ホテルやレストランなどの建物が増え、対岸の街に到着しました。
モンサンミッシェルは、今から1000年前、大天使ミカエルが司教の夢枕に立って礼拝堂を建てるように告げられたことがきっかけで建てられたといわれ、崩壊と修復を繰り返しながら今の姿になりました。
窓越しにモンサンミッシェルが見えるレストランでオムレツの昼食。「日本のオムレツとは別の食べ物だと思った方がいい。」と言われましたが、薄味でも卵を細かく泡立てた感があって、ふんわりとしていて美味しかったです。
食事を終えて建物の外へ出ようとすると、出入口の扉が押し戻されそうになるくらい強い風が吹いています。ここからシャトルバスでモンサンミッシェルに渡ります。島内に宿泊なので、ここで対岸からの風景を目に焼き付けておきます。
シャトルバスはモンサンミッシェルへ続く橋を自転車ぐらいのゆっくりしたペースで進みます。渡り切る手前が終点で、ここからだとモンサンミッシェル全体も見えるし、何となく自分で渡った感があるのが嬉しい。遠くからは全てが人工物で覆われているように見えていましたが、岩がむき出しのままのところも多く、樹木も目立ちます。建物の細部の細かさもよく見え、尖塔の先端には大天使ミカエルの像が金色に輝いていました。ここは海に浮かぶ島なのですが、磯の香りがしていないので海にいるという感じがしません。視覚的にもモンサンミッシェルの存在感は大きく、広いはずの海の存在が薄らいでしまうくらいのインパクトがありました。
ホテルに手荷物を預けて、修道院へ向かいます。修道院に向かう道は、お土産屋さんがあったり、墓地があったりして、ふつうのフランスの小さな町といった感じでしたが、修道院の建物はさすがに大きくて迫力があります。
テラスからの眺め・・・
対岸には何もないように見え、修道院に相応しい景色
モンサンミッシェルの変遷
10世紀頃
11~12世紀頃
17~18世紀頃
20世紀
大聖堂の内部
中庭
食堂(会話は厳禁・聖書の朗読を聞きながらの食事だったという)
修道院を出ると、雨・・・。建物のくぼみや庇の下で雨宿りする人が目立ちます。お土産屋さんをちょっと覗いて、ホテルへと戻りました。
ホテルは「ラ メール プラール」歴史あるホテルで、壁には宿泊した著名人のサインでいっぱい。
夕方から降りだした雨は上がるどころか風も強まって窓に水滴を叩きつけていましたが、やがて静かになったので、外を見ると雲が切れて星が見えています。急いで着替えて、階段を降りて外に出ようとすると、再び強い風雨。この時期のフランスは夜明けが遅く、朝7時頃まで明るくなりません。モンサンミッシェルは経度ではパリと1時間時差があるロンドンよりも西に位置しているので、普通に起きなければならない時間でも充分に暗く、夜と同じような光景がみられるはずです。と、思いながらも、窓の外を何度か眺めているうちに雨が上がったので、再び階段を降りてホテルの外へ・・・。大丈夫、降っていない。念のために持った傘と懐中電灯を手にモンサンミッシェルの全景が見えるところまで歩きます。潮が満ちてきたのか、昼間は聞こえなかった波の砕ける音が聞こえます。振り替えると、ライトアップされたモンサンミッシェル。待った甲斐がありました♪
橋の上から見た日の出
さよなら、モンサンミッシェル
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