帰宅難民2011（その３）

台風１５号が接近中だった２１日午後３時、会社で仕事中だったのですが、「本日は台風による交通のストップが懸念されるため、３時で終業としますので速やかに退社してください。」の放送が流れました。

「え？３時にいきなり３時で退社と言われても仕事のキリが悪い人だっているだろうに・・・」と思っていると、みんな、さっさと帰り仕度をはじめだす。その早いこと！私も遅れまいと、仕事を切り上げて帰宅の途につきました。

仕事先はＪＲ駅から私鉄でひと駅のところにあるのですが、普段からＪＲ駅まで歩いています。この私鉄は諦めがよくて雨でも風でも雪でもよく止まる「逆宮澤賢治」のような電車なので、この日も歩いてＪＲ駅まで向かいました。傘が壊れるんじゃないかと思うような強風でしたが、雨はさほどでもなくどうにか駅に着くことができました。ＪＲは２分程度遅れていましたが、特に問題なく動いていました。

ところが、私が降りるひとつ前の駅で「この先の橋梁が強風のため停車します。」のアナウンス・・・。ひと駅なので歩けない距離ではありませんが、この風と雨ではそんな気になれず、本を読みながら電車の中で待っていました。風は弱まる気配もなく、プラットホームには屋根があるのに雨が電車の中まで吹き込んできました。そして「雨が吹き込んでいるため、４号車と７号車以外のドアを閉めさせていただきます。」のアナウンスが流れました。私の乗っている車両は・・・と見ると４号車でないか！車内は空席もなければ立っている人もほとんどいないので「他の車両に移るわけにもいかないなあ」と思っていると、ドアが閉まりました。車両の１箇所のドアだけが開いているとのことで、車内にいながら雨に濡れる心配はなくなりました。１時間待って動かなかったら歩きかタクシーで帰ろうと思っていると、「安全の確認ができましたので運転を再開します。」とのこと。雨も風も相変わらず強い状況が続いていましたが、電車は忍び足で前進するように慎重に動き出してそのまま速度を上げずにゆっくり進み続け、海のように波立つ川を越えて、ようやく降りる駅に辿り着くことができました(^_^)v

３月の震災、今月３日の台風に続いて今年３度目の帰宅難民・・・今回は大したことなかったですが、これっきりにして欲しいですね(-_- )