そう・・・・。
何十年も前、東北の田舎では、この花がまだ咲いていたような気がする。
この花が咲くと、「秋」だ・・・いつも思っていた。
今でも、思う。
東京では、夏の盛りに咲いていた花なのに!
この花の道の向こうは「秋」の気配だと思いたい!
宮尾登美子さんが構想30年かけた「錦」
龍村平蔵が「錦」に命を懸けた、生き様を描いた小説。
遺族の方によれば、ほぼ事実のようで、宮尾氏もだいぶ苦しんだよう・・・。
役者のような、いい男の平蔵と、
私が今も通う、結核病院で亡くなる愛妾と平蔵の妻の絡みを、
生涯、彼の側からはなれなかった女性「仙」の眼から、
男性に、無い独特の感性で、焙り出している。
龍村平蔵の人間と、業績を知る資料として読み始めたけど、
明治生まれの「男」の物語として、読めば、肩は凝らない・・・。
※終わり6ページ、これが宮尾さん・・・・・!
ウン・・!