空に残った、夕焼けの雲が湖面に映る頃、
小説の中の景色が浮かんできます。
湖の中の情念の景色が、時を停めてしまう。
奥多摩湖小河内ダムができる前の、山村を
描いた「日陰の村」
立ち退きまでの長い時間
行政間の利権争い、
村人同士の、探り合い、手を付けていいのか耕作、
増していく貧困、娘を売る羽目になる村人。
ダム建設の決定に、元作業員の懐と、
生理を満たす飲み屋ができて、活気が出た村。
すっかり、湖の中。
情景は浮かんでくるのですが、
文章ではうまく、描けません。
小さい文字の2段組み、目覚めは頭痛に悩まされたけど、
心が、ざわめきました。
この水が東京の水瓶。
東京と神奈川の県境を悠々と流れて、羽田空港の海に流れていくのです。
この慰霊塔には、ダムができるまでの村人の名前はないのです。
ははぁ~私の文鎮!
こうして・・・手を離し煙草!楽ちん 「日陰の村」