春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

最古の芝居小屋❛康楽館❜ 秋田県

2017-09-09 21:42:25 | Extra

 

1816年、南部藩が目を付けた小坂鉱山の「銀」
1901年には採掘全国一になった小坂町は、
1905年鉱山事務所を、今でもロマンを感じさせる総秋田杉の作り、
1909年は鉄道を敷き、やんやの小坂村は、
1910年、抗夫や町民の娯楽に、
芝居小屋「康楽館」を作り、
移築、改造されない芝居小屋としては、日本最古の建造物で、
杮落しには大阪歌舞伎の尾上松鶴一座を呼び、
今でも、東京、歌舞伎座で座長を務める、役者が訪れ演じている。
それも、最古の芝居小屋を小坂町が地道に守り続けた、
人達がいたからでも有りましょう。

 全盛期、鉱山の煤煙で全滅しかけた、アカシアは今は地元で、
「アカシアの蜂蜜」を精製するほどゆたかに町並みをゆらしています。


後ろを流れる「小坂川」
この辺りはまさに繁華街。
酒を飲見乍ら、芝居で見、赤提灯の連なりに出れば、
川に向かって、役者の「大見得」を真似した抗夫が沢山いたようで・・・・。
 


その康楽館の呼子が銅像に。
小脇に抱えているのは「康楽館」、当日の演目を書いたチラシ。


    

豊四郎・・・小坂町出身の日本画家。
豊四郎も、当時の繁華街「尾樽部」という地で生まれています。

         

 
「康楽館」

 幟は雨の日も、風の日も365日休む暇なく。


※付記
今日(9日)から芝居小屋「康楽館」は座長花形祭り」が、

観光客にも、地元の人たちにも好評だとか。
奈落も見学もでき、
訪れた、東京歌舞伎役者のサインもあちら、こちらに、
それはもう、そうそうたる方達ばかりで・・・。

            


懐かしい火鉢です。

 
康楽館の通りには、


赤煉瓦倶楽部。お土産、食事を。


天使館・旧聖園マリア園
鉱山従業員の子供たちの保育施設でした。


小坂鉱山事務所・と小坂町に住む人たちは、
私と同じ年代の両親や祖父母がこんな景色にいたのかと、

鹿角郡が、鹿角市に市制が移行したとき、
小坂町は、鹿角郡のまま、独自の市政を守りました。
当然秋田県には「鹿角市」「鹿角郡」と2つの「鹿角」があります。

ただし去年、鹿角、熊の被害は、
市も郡も関係なく7人死傷者が出たのは記憶に新しいところです。
では!

コメント
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