ひのきの木の心材は淡紅色に艶があり、
香りは深く吸い込みたくなるほど、
害虫にも強く、耐久性に優れている。
寿命は樹齢と同じ。
2千年の樹齢なら、伐採してから2千年は持つといい、
伐採の後200年で最高の強度になって、
千数百年をかけて、ゆっくりと元の強度に戻る、と、
法隆寺の宮大工西岡常一棟梁は、言っていたという。
(文化財建造物補修大工・菊池恭二氏著書から)
朽ちかけた、材木を目にし、時には、
「まったく!」と思うことがあるだけに、びっくり!
1200年の銀杏は見たこどありますが、
2000個の年輪・・・
数えるのに、どんだけの時間がかかる?
木曽(長野)、吉野(奈良)、尾鷲(三重)、奥白髪(高知)の、
ひのきには、それぞれの粘りの強さや、
樹液の脂の強さに特徴があり、
材木は自然条件で、特性が違い、
土産土法、その地域でその地域ならではの方法で使うのが、
一番適しているのだと云います(菊池恭二氏)
それを見極めるのが、宮大工の腕を決めるという。
植林地の多い日本の山、今では入手も困難、
これからの宮大工さん、大変なことです。
👇埼玉県越生町津久根八幡神社。
アウトラインは、前回書いていますので、ごめんなさい!
この神社・本殿の大工の手間賃は50両。
よく集めましたが、
棟梁にすれば、大工職人、彫物大工、山からの木の伐採費用、
掛った日数、決して割のある仕事ではないでしょう。
👇胴羽目の彫りは、張良と黄石公の故事説話から。
👇拝殿から本殿の扉
👇シカクヒマワリ
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