toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「揚羽の夢」 朱川湊人

2022年07月04日 | 読書日記
「知らぬ火文庫」と副題のようなものが書いてあるので調べてみたところ、光文社の「ジャーロ」という雑誌にその名前で連載していた短編小説と言うことらしい。

各話の前に、「『方丈記』より」とか「『平家物語』巻第○・・・より」と書いてあるから、それを基にしているか、そこからヒントを得て書いたということかも。。
(と言われてもどちらも読んだことないから良く分からないけれど・・・)

鴨長明が主人公の連作短編集と言った感じだけど、『方丈記』をうたってない2作に鴨長明は登場せず、その2作は内容もちょっと分かりにくいしつまらない。
第五話「餓鬼京」の喰い残しこと雨里の物語は悲しすぎる。

朱川湊人と言うより青山文平と言った感じで、舞台は平安京だけどやっぱり朱川湊人は昭和の下町がお似合い。





光文社
コメント
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