同じ設定で、妻を亡くした春生と、夫を亡くした久里子のパラレルワールドの物語。
似た状況で春生が主人公の話と、久里子が主人公の話が交互に登場して、対比するようになっているけれど、個人的には有川浩の「ヒア・カム・ザ・サン」のように完全に前半と後半に分けて2つの物語のような構成にした方が読み易いし良かったと思う。
藤野千夜は「すしそばてんぷら」を読んで気に入ったから選んでみたけれど、要求レベルが高すぎたせいか、それなりに良かったもののちょっと期待外れ。
2013.11.8
角川春樹事務所