先に読んだ「@ユナ」と同じ内容をさくらを主人公に描いた作品。
有川浩の「ヒア・カム・ザ・サン」とちょっと似ている・・と言うより宮部みゆきの「模倣犯」の前半の手法と同じ構成。
セットと言うことで、星新一の本に通じるような表紙のイラストも、そのバックとスピンの色も統一感が有って凝っている。
「@ユナ」はネットの友情がメーンテーマだったのに対し、こちらはルッキズムコンプレックスに悩むさくらの成長物語で、個人的にはずっと面白かった。
販売戦略も有るんだろうけど続けて読むことでより楽しめると思うから、2冊に分けずに2部構成にして1冊にまとめた方が作品としての完成度は高くなるんじゃないかな。
その場合は、第一部ユナ、第二部さくらが良い。
2024.8.1
KODANSHA