旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

仙山線経由左沢線と峠駅の旅 3 仙山線~左沢線へ

2020-10-27 16:22:45 | 仙山線の旅
 愛子駅を出ても上り勾配が続きます。


 右手にいくつかの工場が見え、程なく農村風景となり陸前白沢駅です。


 愛子駅までは各駅に停車しましたが、この先快速らしく通過駅が多くなります。
陸前白沢 リクゼンシラサワ    レ 
 相対式ホーム2面2線の列車交換可能な駅です。
 仙台駅を出て、列車交換可能な駅はここまで5駅。その全てで列車交換がありました。


 駅を出て右にカーブすると蛇行する広瀬川が右手に見え直進し、更に右にカーブすると峡谷に出ます。
 高瀬川に架かる、高さ51mの所謂「熊ヶ根橋梁」の第2広瀬川橋梁134mを渡ります。トレッスル橋の中では水面からの高さは日本一、橋長は南阿蘇鉄道高森線の立野橋梁136.8mに次ぐ全国2位です。


 並行する国道48号にはアーチ橋の熊ヶ根橋が架かっています。


熊ケ根 クマガネ         レ


 更に勾配を上り、左右に山が迫り、国道48号をくぐると左手に広瀬川に架かる赤い橋が見えます。このあたりに西仙台ハイランド駅がありました。


 更に進み、谷が開けると左手に林に囲まれた「ニッカウヰスキー仙台工場」が見えます。


作並 サクナミ         08:54着 08:54発
 行基が発見したとされ、かつては『仙台の奥座敷』と言われた作並温泉は、広瀬川の上流、駅から北西へ約2km離れたところにあります。 


 この先、県境越えのトンネルも有るため、スクリーンが降ろされました。


 作並駅を出ると第3広瀬川橋梁を渡り33‰の急勾配で作並トンル抜け右にカーブし、平坦になる辺りが八ツ森駅跡と思われます。


 再び33‰の勾配で森の中を北上し、左に大きくカーブすると奥新川駅です。


奥新川 オクニッカワ       レ
 標高も440mを越えると、宮城県と山形県境を跨ぐ5,361mの仙山トンネルに入ります。トンネルの中程がサミットで、3‰の上り勾配が5‰の下り勾配に変わります。

面白山信号場           レ
 仙山トンネルの山形方出口にから1km程の所にあるトンネル内に設置されている2線の信号場です。

面白山高原 オモシロヤマコウゲン      レ                
 仙山トンネルの山形県側出口に位置する単式ホーム1面1線の 無人駅。
 電車を降りれば、すぐにリフトに乗れる『スノーパーク面白山(旧「面白山高原スキー場」)』へは、スキー場への道路は存在しますが、冬期間は除雪しないため緊急車両も含めてスキーシーズン中は通行不可となります。そのため「全国で唯一鉄道でしか行けないスキー場」となっています。
 しかし、スキー場は2009年-2010年シーズン以降営業休止状態が続いていて、スキー場設備も老朽化が進むなど、事実上廃業状態に近くなっています。


 ここから33‰の勾配で、紅葉川の渓谷を一気に山寺駅へ下っていきます。




 集落が見え始めると山寺駅に着きます。




山寺 ヤマデラ         09:13着 09:14発
 通称『山寺』。『立石寺』の玄関口です。


高瀬 タカセ           レ 
楯山 タテヤマ          レ
         


 奥羽本線と合流し羽前千歳駅に着きます。


羽前千歳 ウゼンチトセ     09:22着 09:22発
 仙山線の終点ですが全列車が奥羽本線山形駅まで乗り入れています。
 奥羽本線の軌間は新幹線と同じ1,435mmの標準軌、山形駅まで乗り入れる在来線は軌間1,067mmの狭軌のため、この先複線のように見えますがそれぞれ単線です。


 山形県道172号を跨ぎ右にカーブして馬見ヶ崎川を渡り、左にカーブすると北山形駅に着きます。


北山形 キタヤマガタ      09:25着         

 つづく


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