旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

トンネル駅&只見線の旅6~只見線代行バス会津川口駅まで

2015-08-26 20:35:21 | トンネル駅&只見線の旅
 只見線代行バス 会津川口行
 停まる駅と時刻は次の通り時刻表に載っています。
只見    09:25発   
会津蒲生  09:33着 09:33発  
会津塩沢  09:40着 09:40発  
会津大塩  09:52着 09:52発  
会津横田  09:56着 09:56発  
会津越川  10:01着 10:01発  
本名    10:10着 10:10発  
会津川口  10:15着


 しかし、実際の停まる駅(停留所)と時刻は次のとおりでした。※印は時刻表上の駅のない所の停留所でした。  
只見(只見駅前)       09:25発   
※叶津(JR跨道橋脇)           09:30発
会津蒲生(集会所 雪の里)  09:33着 09:33発  
会津塩沢(塩沢簡易郵便局)  09:40着 09:40発  
会津大塩(大塩体育館)    09:52着 09:52発  
会津横田(ヒロセ前)     09:56着 09:56発  
会津越川(越川駅前バス停)  10:01着 10:01発  
※湯倉入口(民宿橋立前)          10:06発 
本名(本名郵便局)      10:10着 10:10発  
※川口高校前(会津バス車庫前)       10:13発
会津川口(会津川口駅前)   10:15着
 
私達を含めて9人で出発しました。
駅を出てすぐの道路脇に、記念写真用の只見線の顔はめパネルがありました。


 小出駅から只見駅まで沿線でもよく見かけましたが、こちらの車庫はかまぼこ形が主流のようです。


 最初の停留場「叶津」です。「代行バス乗降場」のステッカーと時刻表が表示されていました。


 只見線の鉄橋を右に見ながら、只見川の支流叶津川を渡ります。


 しばらくすると右手に只見川が見えてきます。


 蒲生岳の裾野と只見川の間を走るためスノーシェードの区間が多いところです。


 水害の被害なのか、長い間放置されたためなのか、鉄橋の柵も傷んでいるように見えます。


 会津蒲生駅の代行バス停留所にも、ステッカーと時刻表が貼られていました。


 会津蒲生駅と会津塩沢駅の間にある、只見線最長371mの第8只見川橋梁は、対岸に渡らない橋梁です。


 会津塩沢駅を過ぎたあたりから、只見川の川幅が広がり、水量も多くなってきました。


 会津大塩駅手前で只見線と交差します。


 会津大塩駅の代行バス乗り場は、駅が見える体育館前でした。




 ここ金山町大塩には、明治時代ヨーロッパに輸出していた天然炭酸水がわき出ている炭酸泉があり商品化されています。


 会津横田駅の手前で只見川を渡りました。そのとき川の上流にかかる橋桁の一部が流失した、只見線第七只見川橋梁が見えました。


 会津横田を過ぎたところに横田郵便局がありましたが、看板の色がオレンジ色でもなく赤色でもなく、茶色でした。
 郵便局株式会社と郵便事業株式会社の合併により、看板が赤色になりつつあると聞いたことがあるのですが…。


 只見川の支流に架かる橋梁はこのように無事なところもあります。


 会津越川駅の入り口には消防団の屯所があり、駅の看板の付けられていました。


 本名駅手前の第六只見川橋梁です。橋桁が完全に流されていました。


 本名駅と会津川口駅の間にある第五只見川橋梁は、一部が流されていました。


 10時15分、会津川口駅に到着しました。


 ここで2時間20分の待ち合わせになります。

 つづく

トンネル駅&只見線の旅5~只見線只見駅まで

2015-08-22 14:58:42 | トンネル駅&只見線の旅
 3日目の朝食です。




 今日は、只見線に乗って会津若松まで行きます。
 只見線とは、福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶ全長135.2kmの路線で、昭和46年に全線開通しました。新潟県中越地震の時には一部不通になりましたがその後復旧したものの、平成23年の新潟・福島豪雨で一部不通となり、現在でも会津川口駅と只見駅の間が不通となっていて、列車代行バスが運転されています。
 3つの鉄橋が流されるなど被害が大きく、乗客も少ないことから平成25年5月に、JR東日本が復旧費用約85億円、工期も4年以上かかるという試算結果を発表し、このまま復旧しないで一部廃線になるのではないかと沿線自治体は危惧しています。
 なお、すでに田子倉駅と柿ノ木駅は廃止されています。


 小出駅・只見駅間は1日3往復半。今日は一番列車に乗ります。これに乗らないと次はは13時11分発の列車になります。
 只見線普通  只見行
小出     07:58発 4番線  
藪神     08:04着 08:05発  
越後広瀬   08:09着 08:09発  
魚沼田中   08:14着 08:14発  
越後須原   08:20着 08:21発  
上条     08:27着 08:27発  
入広瀬    08:32着 08:33発  
大白川    08:44着 08:45発  
只見     09:15着


 駅の端には、転車台がありました。除雪車の方向転換に今でも使われているようでした。


 旧湯之谷村は鉄道が通っていないからでしょうか、小出駅のホームに観光案内がありました。


 1両目が扇風機だけ、2両目が冷房付きという編成に13人乗車で発車しました。




 小出駅を出てゆっくり右にカーブしながら魚野川を渡ります。


 ログハウス風の薮神駅の待合室。


藪神駅を出た列車は、破間川を声津呂それに沿うように進みます。 


 左右に今までと違い山が迫ってくる頃、越後広瀬駅に到着。かつては列車交換の設備もあった駅のようですが、今はその線路も外されていました。


 その外された線路の跡地にはみ出すように、小公園のように整備されているところの草取りを黙々と行っている方を見かけました。


 駅の反対側には歴史を感じさせる立派な構えの住宅がありました。


 次の魚沼田中駅で1人降りて、2人乗ってきました。


 薮原ダムによって川幅が広くなった破間川を渡るのではなく越えて更に高度を上げて進みます。


 次の駅、越後須原駅に着きました。


 駅の正面には、須原スキー場が見えます。


 越後須原駅を過ぎ、破間川を越えました。更に高度が上がってきました。


 このあたりまで来ると、豪雪地帯のためか1階分かさ上げした住宅を多く見るようになりました。




 上条駅に着きました。小出駅との標高差100mの駅です。
 只見線の列車をデザインしたプランターに花が植えられていました。


 上条駅を出ると列車は、右手に見える山の裾を180度回るように進みます。




 入広瀬駅に到着。ここで1人降りていきました。
 駅舎は、「雪国観光会館」と」一緒になっているようです。


 駅の向かいには「手仕事手ほどき館」という建物。国に指定の有形文化財の江戸末期の古民家だそうで、入広瀬地区で民俗資料館として使われていたものを再生利用した、体験・宿泊のできる農家民宿のようです。


 平行する国道252号も只見線と同じく新潟・福島県境の六十里越を越えて、只見町などに流れる只見川沿いを通り会津若松市に至る国で、生活に欠くことのできない重要な道路となっています。






 新潟県最後の大白川駅に到着。小出駅との高度差は200mを越えました。ここで、2人降りていきました。


 ここから更に200m高度を上げ六十里越トンネルに入ります。
 次は終点只見駅ですが、終点までは20.8km30分かかります。
 しかし平行する国道252号はヘアピンカーブが多く約33km、1時間ほどかかる山道で、徒歩時代は「六里も六十里に感じられる」と言うことから「六十里越」と言われるようになったとのことです。








 トンネル内で火災が発生した場合の停車場所を過ぎると間もなく六十里越トンネル。


 六十里越トンネルを出るとすぐ右手に、田子倉ダムによって田子倉湖が見えます。




 これから只見駅まで下っていきます。








 只見町役場庁舎には「つながれ つながれ 只見線」の看板が掲げられていました。


 定刻、只見駅に到着。






 10分の待ち合わせで、この先会津川口駅までは只見線代行バス区間になります。

 つづく


トンネル駅&只見線の旅4~美佐島駅から小出駅まで

2015-08-20 17:24:54 | トンネル駅&只見線の旅
 越後湯沢駅までは、午前中に乗った区間。その先、魚野川に沿って下っていくと、右手に燧ヶ岳がきれいに見えていました。


 石打駅の周囲にはたくさんのスキー場があり、上越新幹線開業前後までは多くのスキー客が駅を利用したそうですが、現在は利用客も少なくなり1番線の線路は撤去されていました。


 駅前には「駅弁 おみやげ」の看板を掲げた、今は閉店したお土産屋も残っており、賑わった当時の面影が残っていました。


 遠くには、八海山も見えます。


 上越国際スキー場前駅。冬期間の臨時乗降場から駅に昇格したところで、駅舎のない駅です。


 上越国際スキー場と言っても、実際はここは中越地方。駅前のリフトだけ見ると小さなスキー場に見えますが、この奥には20本以上のリフトがある、東京ドーム214個分の広さのスキー場が広がっているそうです。



 六日町駅に着きました。




 ここで北越急行ほくほく線へ乗り換えます。




 北越急行ほくほく線は、六日町駅と犀潟駅を結ぶ、北越急行が運営する路線です。
 北陸新幹線金沢延伸までは首都圏と北陸を結ぶメインルートの一つとして、上越新幹線越後湯沢駅で日本の在来線最高速度となる時速160kmで特急「はくたか」が運転されていましたが、金沢延伸によって特急「はくたか」の運行は終了しています。


 北越急行普通 犀潟行に乗ります。
六日町  14:49発   
魚沼丘陵 14:52着 14:52発  
美佐島  14:58着


 六日町駅を出てすぐに上越線と別れ左にカーブし、ほくほく線に入ります。


 水田が広がる中を進むと魚沼丘陵駅に着きます


 魚沼丘陵駅を出るとすぐに、美佐島駅のある赤倉トンネルに入ります。




 美佐島駅到着。








 かつての特急「はくたか」が時速150kmで運転していたときの風圧に耐えられるユに作られた、ホームと待合室を隔てる頑丈な扉。


 地下10mほどの深さなので、階段の先にある地上も見えています。


 階段をあがっていくと、いろいろなアート文字。どれがこの駅のもので、どれがそうでないものなのか、一瞬迷うほどの数。
 ガムテープアート文字というものだそうです。








 駅舎の中はきれいなだけでなく、いろいろな展示物もありました。




 和室の休憩室もありました。


 駅の外に出てみました。


 北越急行ほくほく線10周年記念の、片岡鶴太郎氏による駅名票です。




 駅周辺を歩いてみました。




 1時間5分ほど滞在し、次の北越急行普通 六日町行の列車で六日町駅に戻り、今日の宿泊地小出駅に向かいます。
美佐島   16:03発  
魚沼丘陵  16:09着 16:10発  
六日町   16:13着

 ここの駅では、列車が到着するまでホームの扉が開かないので、自由ににホームに出ることはできません。
 また、ホーム側の扉が開いているときは、階段側の扉が開かないようになっています。


 このように、表示も出ています。




列車が近づくと待合室にも表示されます。


 このほかにも、列車の運行状況を知らせるモニターもありました。



 魚沼丘陵を通って六日町駅に戻ります。


 遠くに、谷川岳が見えました。土合駅はあの谷川岳の地下にありました。


 六日町駅に着きました。


 遠くに見えるのは黒姫山。


 六日町駅の駅舎の中には、「棟方志功アートステーション」
 六日町出身の実業家が収集した作品を寄付して作られた美術館だそうです。


 今日最後の列車、上越線普通 長岡行に乗ります。停まる駅と時刻は次の通りです。 六日町   16:38発  
五日町   16:44着 16:44発  
浦佐    16:49着 16:50発  
八色    16:53着 16:53発  
小出    16:58着




 五日町駅を過ぎると、上越新幹線が迫ってくると間もなく浦佐駅に到着します。


 16時58分、定刻小出駅に着きました。




 2日目、高崎駅から小出駅までの乗車時間3時間36分。乗車距離206.4km。 

 今日の宿泊は、駅前の川善旅館。


 1泊2食付き6,500円の夕食。これに冷や奴が付きました。


 つづく

トンネル駅&只見線の旅3~土合駅へ

2015-08-17 06:00:31 | トンネル駅&只見線の旅
 湯檜曽には1時間23分の滞在でした。
 次は、同じく新清水トンネル内にある土合駅に行きます。
乗る列車は上越線普通 長岡行です。
湯檜曽       09:52発  
土合        09:56着 09:56発  
土樽        10:04着 10:05発  
越後中里      10:11着 10:12発  
岩原スキー場前   10:16着 10:16発  
越後湯沢      10:21着 2番線
 土合駅は湯桧曽駅の隣なのですが、越後湯沢駅まで行って上り線で土合駅に降りることにします。




 隣の土合駅では30人ほど下車していきましたが、駅を見学するだけの人もたくさんホームにいました。




 13.5kmの新清水トンネルを出ると、気温差で窓ガラスが曇りました。


 ここを、川端康成は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号場に汽車が止まった」と。
 当時は土樽信号場だった土樽駅に到着です。右が今通ってきた下り線、左が上り線です。


 土樽駅を出て毛渡沢を渡ると、上下線別々のトンネルに入ります。






 トンネルを抜けると、上り線が魚野川の上流に離れて見えました。


 上下線が合流すると、間もなく越後中里に到着。




 駅周辺にはスキー場が多く、駅を出てすぐ休憩所として使っていると思われる旧客車が多くありました。


 次の駅は岩原スキー場前駅というものの、スキー場は駅から少し離れたところにあるようです。


 越後湯沢駅に到着。


 ここは新潟県。新潟県と言えば米どころ。駅弁も魚沼産コシヒカリ。


 そしてもう一つ、酒どころでもあります。
 駅ビルCoCoLo湯沢本館がんぎどおり2階にある「越後のお酒ミュージアムぽんしゅ館湯沢店」では新潟越後の酒蔵93蔵の全てを利き酒できるのです。500円でコイン5枚をもらい、5杯試飲できます。


 越後湯沢で時間を取りたかった理由の一つです。


 聞き酒の後は、昼食。タレかつが名物ということで、ミニタレかつ丼とラーメンのセット。


 本来のタレかつ丼は、こんなもんです。


 今乗ってきたところを、上り線で戻ります。
 乗る列車の停車駅と時刻は次のとおりです。
上越線普通 水上行
越後湯沢      12:04発 2番線
岩原スキー場前   12:08着 12:08発  
越後中里      12:12着 12:13発  
土樽        12:20着 12:20発  
土合        12:30着


土合駅に着きました。湯桧曽駅と同じく、上り線のホームは地上にあります。




 駅名票の表示は変わりありませんが、ホームの駅名票の構造は、レールを使っていることが横から見るとよく分かります。




 駅舎に入り通路を通って改札口へ。


 改札口の近くには、外に出なくても構内を見渡せるスペースがありました。




 外からはこう見えるところです。


かつては谷川岳を目指す多くの登山客で賑わった時期があったことが、改札口の数からうかがうことができます。
 今は無人駅ですが、7月から9月にかけ土合駅・上野駅間に臨時快速「一村一山号」「谷川岳山開き号」が運転される日には臨時に駅員が配置になるそうです。


 改札口前も広く、大きなテーブルと椅子がありました。


 天井にはおしゃれな蛍光灯があります。


 広い待合室もあります。


 トイレの壁もおしゃれでした。


 玄関のさびが長い年月を感じさせます。


 谷川岳をイメージした駅舎。「ようこそ日本一のモグラえき 土合へ」の看板が掲げられています。


 駅前には結構な数の自家用車に、貸し切りバスも停まっていました。


 水上駅と谷川岳ロープウェー土合口駅を結ぶバス停以外に何もないと聞いていましたが、なんとドライブインがすぐ側にありました。




 「お菓子の家」の看板もあるとおり、ドライブインの奥にはガラス張りでお菓子の製造の様子を見ることができるコーナーもありましたが、土・日曜日は休みとのことでした。


 ここで少し買い物をして、駅に戻りました。
 駅前の国道291号に架かるのは、これから向かう土合駅のホームにつながる通路です。


 土合駅が「日本一のモグラえき」の理由は、上下りホームが新清水トンネルの地下70mの所にあるため、地上の駅舎との高低差が81mあり、そこを一直線に伸びる338m462段の階段で結ばれていることです。
 それでは、降りていきます。
 トンネル駅はは改札口を左に進む1番線です。


 突き当たりを左に曲がります。


 曲がった先は、国道の上に架かる橋です。




 国道の上を越えたところで階段がありました。「486」ホームから地上までの階段数です。


 湯檜曽川の上も通ります。


 階段を上がってきた通路には、出口まであと143メートルとあります。


 トンネルを列車が通過する時に、ガラスが割れないように、風よけがたてられていました。


 いよいよホームに続く階段です。




 階段の横には、いずれエスカレーターを整備しようと作られたスペースがありますが、結局作られず、そのままになっています。


 ホームらしき所が見えなくもないのですが。


 階段には、10段毎に表示が付いています。


 所々には、ベンチも置かれていました。


 更に、中間地点には。


 列車に乗るのではなく、トンネル見学が目的の人もたくさんいました。


 わき水が結構な勢いで出ていました。


 あと100段。上を見たら今降りてきたところが、あんなに小さくなっています。


 ようやく下に着きました。




 外は35度を超える暑さですが、トンネル内はとても涼しく感じます。
 トンネル内の空気の動きの関係なのか、真ん中に一本の靄がかかっていました。


 本線と副本線があったようですが、今は副本線上に新しくホームが作られ、本線1本となっていました。


 ホームの位置は、湯檜曽側出口まで3.9km、土樽側出口までは9.6kmの地点です。


 きれいに1本だった靄が、幅広くなってきたら、列車の近づく音が聞こえてきました。


 ここから乗る列車の停まる駅と時刻は次のとおりです。
 上越線普通 長岡行
土合        13:50発  
土樽        13:58着 13:59発  
越後中里      14:06着 14:07発  
岩原スキー場前   14:12着 14:12発  
越後湯沢      14:17着 14:19発  
石打        14:26着 14:26発  
大沢        14:31着 14:31発  
上越国際スキー場前 14:33着 14:34発  
塩沢        14:36着 14:37発  
六日町       14:42着 3番線


 乗り降りする人より、見学する人の方が多いような気がします。


 次は、美佐島駅に向かいます。

 つづく

トンネル駅&只見線の旅2~湯桧曽駅へ

2015-08-15 09:08:14 | トンネル駅&只見線の旅
昨夜は高崎駅前の東横インに宿泊。


 6時30分現在の気温です。


 二日目の今日は、いよいよトンネル駅を訪ねます。
 訪ねるトンネル駅は、上越線新清水トンネル内にある湯桧曽駅と土合駅。この駅は隣り合っていますが、一日の列車が上下6本と少ないので、うまく計画しないと何時間も次の列車を待たなければいけません。


 そしてもう一駅、北越急行ほくほく線にある美佐島駅です。
 この3駅を訪ねて、今日は小出に泊まります。

 今日最初に乗る列車は、上越線普通 水上行4両編成で、停まる駅と時刻は次のとおりです。
高崎    07:10発 6番線
高崎問屋町 07:13着 07:13発  
井野    07:15着 07:16発  
新前橋   07:20着 07:21発  
群馬総社  07:25着 07:26発  
八木原   07:30着 07:31発  
渋川    07:34着 07:35発  
敷島    07:41着 07:41発  
津久田   07:44着 07:45発  
岩本    07:51着 07:51発  
沼田    07:56着 07:57発  
後閑    08:01着 08:02発  
上牧    08:08着 08:08発  
水上    08:14着 1番線 


 車内はまずまずの人数です。


 新前橋駅で、昨日通ってきた両毛線と分かれます。


 上越線は東京と新潟を結ぶ線で、新幹線が通るまではそれなりの輸送量もあったのでしょうが、今ではそれも少なくなったのか、八木原駅のように線路は残っているものの、フェンスを設けて使っていない駅もみられるようになりました。


 八木原駅を出ると右手前方に、東京電力佐久発電所のタンクが見えます。


 渋川駅手前に「日本のまんなか緑の渋川」の塔。「日本のまんなか」いろいろなところで名乗っていますが…。


 渋川駅を過ぎ、利根川を渡ると徐々に高度が上がっていきます。


 敷島駅の手前のヤクルト販売の前には、初めて見るヤクルトの看板が立っていました。


 津久田駅と岩本駅の間で3回渡る利根川もだいぶ下に見えます。このあたりは地形の関係で、複線区間でも上下線が離れている場所が何カ所もあります。


 少し平地が開けると、間もなく沼田駅に着きます。


 沼田駅では高校生を中心に多くの乗客が降りていきました。


 沼田駅付近では、後方に赤城山。


 前方には特徴的な形の三峰山。


 後閑駅。未開墾の意味もある地名のようですが、町村合併した「みなかみ町」の役場があったり、周辺の温泉地へのバスが発着したりと観光客も乗降するのためか、外国語表記も見られます。


 ここまで来ると車内もこの通りです。


 左手に温泉街が見えてくると間もなく水上駅に到着。


 ほとんどの乗客は、長岡行への乗り換えです。


 水上駅はかつて、1000分の20という勾配の上越国境越え用機関車の増解結が行われた所です。その名残か、広い構内、蒸気機関車保存、転車台を見ることができました。


 次の列車で、いよいよトンネル駅に降ります。
 上越線普通 長岡行に乗って一駅です。
水上   08:24発   
湯檜曽  08:29着


 水上駅を出発し、利根川を3回渡ります。






 上越線複線化に伴って作られた下り線用の新清水トンネルに入ってすぐの所に、湯桧曽駅があります。






 トンネルに入って200mの所にあるため、ホームから出口が見えます。




 少し下る傾斜のある通路の先が出口です。


 トンネルの中は下り長岡行きのホームで、水上行の上りホームは地上にあります。




 上り線のホームの端からは、下り線ホームのある新清水トンネルの入口が見えます。


 単線時代の湯桧曽駅は、電車の見えるところにあったようです


 駅舎は、コンクリート造りのシンプルな物でした。


 ゆっくり歩いて、7~8分。湯檜曽川を渡ると湯檜曽温泉があります。


 橋のたもとの旧橋があったと思われる所には、「上信越高原国立公園」の石碑が草に覆われ建っていました。


 川沿いには旅館やホテル、会社の保養所、お土産屋などがあってそれなりに栄えていたようですが、実際に営業しているところは少ないようです。


 国道沿いには「ゆびその湯」という足湯がありました。


 つづく