旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

留萌本線・夕張支線そして小幌駅(7)完~いよいよ夕張駅 そして帰路 

2015-11-21 06:25:20 | 留萌本線・夕張支線そして小幌駅
 夕張支線とは正式名称ではありません。正しくは石勝線(せきしょうせん)です。石勝線は昭和56年10月に、それまでの根室本線に変わって札幌と帯広・釧路を結ぶ為に開業した新線です。開業以前にあった追分駅・夕張駅間は夕張線と呼ばれていました。そのため、追分駅・新夕張駅(石勝線開通までは、紅葉山駅と呼ばれていた)間が石勝線に編入された後も、新夕張駅・夕張駅間を通称として夕張線と呼ぶこともあります。


 南千歳駅から石勝線 普通 夕張行に乗ります。


南千歳      14:32着 14:37発   
追分       14:59着 15:15発   
東追分      15:21着 15:26発   
川端       15:33着 15:33発   
滝ノ上      15:42着 15:43発   
十三里      15:48着 15:49発   
新夕張      15:53着 15:53発   
沼ノ沢      15:57着 15:58発   
南清水沢     16:03着 16:03発   
清水沢      16:06着 16:06発   
鹿ノ谷      16:17着 16:17発   
夕張       16:20着
 
 隣の千歳駅始発のキハ40が1両でやってきました。


 南千歳駅を出ると間もなく千歳線の下をくぐり、石勝線に入ります。


 北海道らしいスケールの大きな景色を見ながら、駒里信号場を通過し、次の西早来信号場では4分ほど停車し、上り札幌行特急スーパーおおぞら6号の通過を待って追分駅を目指します。




 室蘭本線を乗り越えると、追分駅に到着します。




 追分駅はかつて、岩見沢方面からの石炭と夕張の石炭が合流するところで、鉄道の町として発展してきたところです。


 今は線路が取り払われていますが、広い構内にその面影を感じます。


 ホームは2面ありますが、2番ホームの一部を切り欠いた所には、夕張方面からの終着列車が着く4番ホームがあります。


 追分駅では、下り釧路行特急スーパーおおぞら7号の通過を待ち16分ほど停車します。


 休日は駅員が配置されていない待合室には、追分鉄道歴史写真展のコーナーが有り、懐かしい写真や国鉄時代の車掌長・車掌用制服が展示されていました。




 鉄道の町として栄えた所だけあって、鉄道に関する資料を収集・展示した鉄道資料館が、駅から20分ほど歩いたところにあるようです。




 駅の外にも動輪等がありました。




 追分駅を出発した列車は、追分市街を過ぎたところで室蘭本線と別れ石勝線の旧夕張線の線路を走る区間に入ります。


 しばらく牧場の中を進み、スノーシェルターを通り抜けると東追分駅に到着します。


 東追分駅は周辺にほとんど人家のない無人駅で、駅舎もなく跨線橋の出入口に戸のある待合スペースのある駅です。平成28年3月には廃止される予定です。


 石勝線の特色の一つは全ての駅や信号場のポイント部分にスノーシェルター(雪おおい)があることで。ポイント部分に雪が詰まったり凍結したりすると「ポイント不転換」となり、駅に進行できなくなります。石勝線沿線では人家も少ないという地理的条件などから、除雪要員を配置する代わりに全停車場にスノーシェルターを設置したそうです。


 東追分駅では、上り札幌行特急スーパーとかち8号の通過を待ち5分ほど停車した後、出発しました。


 左手に畑や牧場を見ながら川端駅へ向かいます。


 川端駅前には真っ直ぐ延びる道路があるものの何もないようです。


 一度夕張川を渡り、滝の下信号場を通過します。


 その後、二度夕張川を渡ります。




 メロンの看板のあるJA夕張市銘産センターが見えてくると、滝ノ上駅に到着します。


 滝ノ上駅は川端駅と同じ作りの駅舎でした。


 有名な夕張メロンの産地。見えるハウスはメロン栽培でしょうか。


 次の十三里(とみさと)の駅名由来は、ここが追分から十三哩(マイル)だったことで十三里という地名であったことから、昭和になってできた駅にも地名の「十三里」を付けたそうです。実際の追分からの鉄道距離は22.6km、約14マイルだそうです。ここも東追分駅と同じで、平成28年3月に廃止される予定です。


 次はいよいよ夕張支線への分岐駅、新夕張駅です。


 石勝線の本ルートと別れて左へカーブをし、旧夕張線に入り夕張川を渡ります。


 沼ノ沢駅は北炭真谷地炭鉱への専用線の接続駅として開設されたところで、今でも1番ホームの跡が残っています。

 
 沼ノ沢駅を出ると徐々に高度を上げ、再び夕張川を渡ると南清水駅に着きます。




 南清水沢駅は夕張高校の最寄り駅のため、何人かの高校生が乗ってきます。


 次の清水沢駅を過ぎると、更に高度を上げます。


 平和運動公園を過ぎ、夕張鉄道のバスターミナルが見えてくると間もなく鹿ノ谷駅に着きます。




 ここはかつて、夕張の石炭を小樽に運ぶための夕張鉄道と接続していた駅で、広い構内が残っていました。
 次は1.3kmで終点夕張駅です。1000分の25という勾配なのでスピードは上がらず、3分かけて進みます。


 右手に木の間から大きな建物が見えてくると終点夕張駅に着きます。




 もともとの夕張駅は更に2.1km進んだところにありましたが、二度の移転で現在地になりました。
 現在の駅はホテルマウントレースイ前にあり、ホテルとマウントレースイスキー場が直結しているため、その専用駅のような格好になっています。



 夕張市街地から離れているため、スキー場以外へ行く場合は更にバスに乗り換えなければならないようです。
 南千歳駅から59.1kmを1時間43分かけてやってきましたが、8分間の滞在で今来た列車の折り返し、夕張線・千歳線 普通 千歳行で戻ります。
夕張    16:28発   
鹿ノ谷   16:31着 16:31発   
清水沢   16:39着 16:40発   
南清水沢  16:42着 16:43発   
沼ノ沢   16:47着 16:47発   
新夕張   16:51着 16:57発   
十三里   17:00着 17:01発   
滝ノ上   17:06着 17:06発   
川端    17:15着 17:15発   
東追分   17:21着 17:21発   
追分    17:26着 17:58発   
南千歳   18:25着  


 マウントレースイスキー場がこの奥に広がっています。


 鹿ノ谷駅と清水沢駅間は標高差は79m、距離にして6.6km。8分ほどかけて下っていきます。


 清水沢駅は、昭和62年に廃止された三菱石炭鉱業大夕張鉄道線が分岐していた駅なので、かつては何本もの線路があったため今でも駅舎からホームまでの間が空き地になっていました。


 駅前の通りも商店街が形成されているようですが、昨年度の一日平均の乗車客数が5人と、この駅も今年の10月から無人駅となりました。


 南清水沢駅、沼ノ沢駅と過ぎ、石勝線の本線が見えてくると新夕張駅に到着します。




 元は紅葉山駅といていたところで山に囲まれていると感じるところです。
 ここでは、下り特急スーパーとかち5号帯広行と待ち合わせのため6分ほど停車しました。


 滝ノ上駅を出てすぐに滝の上公園が見えてきます。公園内にあるレンガ造りの建物は大正15年に建築された発電所で現在も発電しているそうです。


 滝ノ下信号場の手前で夕張川を渡ると夕張線時代の旧橋脚を今でも見ることができます。


 川端駅は夕張線時代からの交換設備のある駅で、駅の裏にはパークゴルフ場があり、休憩所のでも使われているのでしょうか旧形客車が置かれていました。


 東追分駅まで来るとだいぶ日が沈んできました。


 追分駅では貨物列車の通過待ちも有り、32分間の停車です。


 停車時間を使って、終着の千歳駅で行うはずの行き先票の入れ替えが行われ、「千歳・夕張」から、次の列車に使う「千歳・追分」に変わりました。




 南千歳駅に着いた頃には、もう真っ暗になっていました。


 南千歳駅からは、千歳線・函館本線 快速エアポート185号小樽行で、札幌駅に向かいました。
 帰路は本日の急行ハマナスです。札幌駅から乗る予定でしたが、一足先に出て千歳駅から乗りました。




 函館本線・千歳線・室蘭本線・函館本線・江差線・海峡線・津軽線 急行 はまなす 青森行
千歳       22:36着 22:36発
南千歳      22:40着 22:41発
美々         レ
植苗         レ
沼ノ端        レ 
苫小牧      23:03着 23:04発   
青葉         レ
糸井         レ
錦岡         レ
社台         レ
白老         レ
萩野         レ
北吉原        レ
竹浦         レ
虎杖浜        レ
登別       23:34着 23:35発   
富浦         レ
幌別         レ
鷲別         レ
東室蘭      23:50着 23:52発   
本輪西        レ
崎守         レ
黄金         レ
稀府         レ
北舟岡        レ
伊達紋別     00:17着 00:17発   
長和         レ
有珠         レ
洞爺         レ
豊浦         レ
大岸         レ
礼文         レ
小幌         レ
静狩         レ
長万部      01:03着 01:03発   
中ノ沢        レ
国縫         レ
北豊津        レ
黒岩         レ
山崎         レ
鷲ノ巣        レ
八雲         レ
山越         レ
野田生        レ
落部         レ
石倉         レ
本石倉        レ
石谷         レ
桂川         レ
森          レ
東森         レ
尾白内        レ
掛澗         レ
渡島砂原       レ
渡島沼尻       レ
鹿部         レ
銚子口        レ
流山温泉       レ
池田園        レ
大沼         レ
仁山         レ
渡島大野       レ
七飯         レ
大中山        レ
桔梗         レ
五稜郭        レ
函館       02:52着 03:56発   
五稜郭        レ
七重浜        レ
東久根別       レ
久根別        レ
清川口        レ
上磯         レ
茂辺地        レ
渡島当別       レ
釜谷         レ
泉沢         レ
札苅         レ
木古内        レ
津軽今別       レ
中小国        レ
蟹田         レ
瀬辺地        レ
郷沢         レ
蓬田         レ
中沢         レ
後潟         レ
左堰         レ
奥内         レ
津軽宮田       レ
油川         レ
青森       06:19着

 1両だけ付いているのびのびカーペットカーに乗ります。




 枕と毛布がついていて横になることができます。隣との間には固定されたカーテンがあるだけですが、普通の座席指定料金で乗ることができるのでお得です。


 ちなみに上段は、同じ料金で個室感覚のスペースになっています。


翌朝は、蟹田駅を過ぎたところで目が覚めました。


 毛布カバーの下にあった毛布には、北斗星のヘッドマークが付いていました。


 定刻青森駅に到着。


 青森駅からは、青い森鉄道 快速八戸行に乗り換え、帰りました。


青森    06:25発
筒井    06:30着 06:31発   
東青森   06:32着 06:33発   
小柳    06:35着 06:36発   
矢田前   06:39着 06:40発   
野内    06:42着 06:42発   
浅虫温泉  06:47着 06:48発   
西平内     レ
小湊    06:55着 06:56発   
清水川     レ
狩場沢     レ
野辺地   07:07着

 おしまい

留萌本線・夕張支線そして小幌駅(6)~夕張駅を目指して南千歳駅へ

2015-11-03 11:52:36 | 留萌本線・夕張支線そして小幌駅
東室蘭駅からは室蘭本線 普通  苫小牧行に乗ります。
東室蘭      11:53発   
鷲別       11:56着 11:56発   
幌別       12:03着 12:03発   
富浦       12:09着 12:09発   
登別       12:13着 12:13発   
虎杖浜      12:17着 12:18発   
竹浦       12:23着 12:23発   
北吉原      12:27着 12:27発   
萩野       12:30着 12:31発   
白老       12:36着 12:37発   
社台       12:42着 12:43発   
錦岡       12:49着 12:49発   
糸井       12:55着 12:55発   
青葉       12:58着 12:59発   
苫小牧      13:02着
 東室蘭駅から先は電化されているのですが、キハ150型1両での運転です。


 東室蘭駅を出るとここからは完全複線でとなり、右手に東室蘭操車場を見ながら鷲別駅に向かいます。


 鷲別駅は行政区分では登別市に位置していますが、市街地は室蘭市から連続していて、室蘭市のベッドタウンとなっています。
 しかし駅利用者は減少しつつあり、業務委託の窓口がある駅でしたが、平成27年11月1日から無人駅になる予定です。


 鷲別駅を出ると幌別までにいったん住宅もまばらとなり、胆振幌別川を渡るとまもなく幌別駅に着きます。




 幌別駅は登別市役所への最寄り駅ですが、函館・札幌間の特急は通過し、室蘭・札幌間の特急「すずらん」のみが停車します。橋上駅は外壁の工事をしているようでした。


 次の富浦駅を過ぎ、蘭法華岬の断崖をトンネルで通ると間もなく登別駅に到着します。登別温泉はここからバスで10分少々。



 
 登別駅を出るとすぐ左手には登別マリンパークニクスが見えます。デンマークの古城を模した建物は水族館「ニクス城」、外には観覧車などがある遊園地「ニクスランド」。




 虎杖浜駅から竹浦駅にかけては、虎杖浜温泉街がありますが、列車で訪れる人もいないとみえて殺風景なものでした。




 竹浦駅を過ぎると右手に太平洋、左手に原野が広がります。




 左手に日本製紙白老事業所の煙突が見えてくると間もなく北吉原駅に到着。




 北吉原駅を過ぎ萩野駅間で貨物列車とすれ違いました。


 萩野駅は、かつて北吉原の大昭和製紙白老工場への専用線が出ていた駅で、その名残を見ることができます。


 萩野駅を過ぎたあたりからあたりから左手に標高1038mの樽前山が見えてきます。


 白老川を渡ると白老市街に入り、間もなく白老駅に到着します。


 白老駅の北側にある広場にはD51蒸気機関車が静態保存されていました。


 社台駅周辺には牧場が広がります。


 左手に苫小牧駒澤大学が見えてくると間もなく錦岡駅に着きます。


 錦岡駅を出ると、左手には新興住宅街が続きます。


 この景色は糸井駅から青葉駅まで続き、青葉駅を出ると住宅街は途切れ、左右に工場が見えて来るとようやく苫小牧駅に到着します。




 苫小牧駅では3番のりばに到着し3分の待ち合わせで、1番のりばからの室蘭本線・千歳線 普通 小樽行に乗り換えます。


苫小牧      13:05発   
沼ノ端      13:12着 13:13発   
植苗       13:17着 13:17発   
美々       13:22着 13:23発   
南千歳      13:26着

 途中通ってきた白老駅から、苫小牧駅の隣沼ノ端駅までの28.7kmは、鉄道直線区第1位です。


 沼ノ端駅を出てすぐ、直線区間が終わり札幌方面に向かう千歳線と、岩見沢方面に向かう室蘭本線に別れます。
 線路は左から、千歳線下り・室蘭本線下り・室蘭本線上り・千歳線上り。千歳線上りは右の大きく迂回して植苗駅に向かいます。 


 千歳線下りは少し室蘭本線と並行して走ります。


 しばらくすると左に大きくカーブし、室蘭本線と別れます。




 再び上り線と合流すると植苗駅に到着します。




 植苗駅を過ぎると畑が広がり、北海道らしい風景が広がります。


 左手に新千歳空港が見え、右から石勝線が割りこんでくると南千歳駅に到着します。




 定刻、南千歳駅に到着。


 夕張行の列車まで1時間11分の待ち合わせ。
 時間があるので、駅近くにある千歳アウトレットモール・レラに行ってみました。






 新千歳空港が近いせいもあって、上空にはひっきりなしに飛行機が飛んでいました。


 つづく

留萌本線・夕張支線そして小幌駅(5)~夕張駅を目指して東室蘭駅まで

2015-10-11 10:35:47 | 留萌本線・夕張支線そして小幌駅
室蘭本線 普通 東室蘭行で、来た道を戻ります。
小幌       09:15着 09:16発
礼文       09:22着 09:22発
大岸       09:27着 09:27発
豊浦       09:34着 09:35発
洞爺       09:40着 09:41発
有珠       09:48着 09:48発
長和       09:54着 09:54発
伊達紋別     09:59着 10:11発
北舟岡      10:16着 10:21発
稀府       10:25着 10:26発
黄金       10:30着 10:31発
崎守       10:34着 10:34発
本輪西      10:39着 10:40発
東室蘭      10:46着  

 礼文華山トンネルで礼文華峠を越える、再び青空が見えてきました。


 礼文駅では休憩のためか小幌駅から乗ってきた2人の警備員が降りていきました。


 礼文駅を過ぎると右手に礼文華生活館が見えます。北海道の公共施設には尖塔のようなものがあるのが多いように思います。


 カムイチャシ史跡公園の下をトンネルで通り、大岸駅に到着します。




 海岸沿いをトンネルで抜けると豊浦駅に停まります。




 ホーム側からは、一見駅舎とは見えない豊浦駅。集会所も併設されているそうです。


 豊浦駅から先も海岸線は険しく、断崖にへばりつくように上下別線のトンネルで通り抜けます。




 洞爺駅1番線ホームには、かつて平成20年7月にザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパを会場にして開催された、第34回主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)参加8カ国の国旗が展示されていましたが、現在は撤去されていました。


 洞爺駅から線路は再び単線にり、昭和61年にいったん廃止後平成6年に再び復活した。北入江信号場を通過します。


 このあたりは切り通しが続きあまり眺めは良くありません。


 有珠駅の駅舎はよく見る形で、昭和63年から平成元年にかけて周辺の駅と同様に一斉に建てかえられたもです。


 有珠駅を過ぎてしばらくすると再び海岸に出ます。


 そして、伊達火力発電所を回り込んで内陸に入って長和駅に着きます。


 長流川を渡り伊達紋別駅手前で、球状の珍しい住宅を見ることができます。




 伊達紋別駅のホームには巨大な兜が展示され伊達紋別駅の由来についての説明板がありました。


 最近のJR北海道の駅では、夜間・早朝専用の改札口を設けているところを見るようになりました。


 ここで、札幌行特急スーパー北斗3号に先を譲るため12分停車します。


 次の北舟岡駅は、ホームのすぐ裏が海で有珠山も望むことができるので、鉄道撮影スポットとして知られている駅です。
 通常は阿川の2番線に停車したり、通過したりして、海側の2番線に停車するのは特急列車と交換する時と列車同士の交換の時だけです。
 この列車は、函館行特急北斗6号の通過を待つため、海側の2番線に5分間停車しました。




 遠くには、洞爺湖サミットの開場となった、ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパを見ることができます。


 稀府駅を過ぎ、海が近づいて来ると黄金駅に着きます。


 黄金駅は目の前が海で、晴れていれば噴火湾の向こうに駒ヶ岳が見えるのですが、今日はかすんでよく見えません。


 黄金駅を出るとまもなく山側に入り、トンネルを抜けて崎守駅に着きます。
 切り通しにある崎守駅を後にして、再びいくつかのトンネルを通り、貨物線と並行するようになると、して本輪西駅に到着します。






 本輪西駅は鉄道による室蘭製油所への石油輸送や、北海道各地への石油やLPガスの輸送をする拠点でしたが、昨年をもって廃止になったそうです。


 本輪西を過ぎて、右手から電化された室蘭支線が迫ってくると東室蘭駅に到着します。


 東室蘭駅では、1時間7分の待ち合わせです。
 今日の昼食は、室蘭の名物焼き鳥丼と思いましたが、駅から海に向かって真っ直ぐ延びる「鳴り砂通り」周辺で見つけることができませんでした。


 「鳴り砂通り」の鳴り砂とは、この先には「イタンキ浜」という海水浴場があり、そこの砂浜が「キュッキュッ」と鳴く「鳴り砂(鳴き砂)」のことだそうです。鳴り砂はきれいな砂でなければ鳴らないそうで、海水浴場のすぐそばには室蘭市街地や工場が広がっていて、そこで鳴り砂が維持されているのは極めて珍しいそうです。その環境を保全する決意を込めて命名したようですという。
 「鳴り砂通り」から少し入った所の、「小がね」というそば屋さんに入りました。


 「もりそば」510円、「ざるそば」610円。100円の違いです。


 「もりそば」を注文しました。


 ざるに盛られた「もりそば」でした。「ざるそば」との100円の違いは何だろうと思いましたが、ウズラの卵ではなく普通の大きさの生卵が付いてきたのにはびっくりしました。
 次に行く機会があったら、「ざるそば」を注文してみます。

 つづく


留萌本線・夕張支線そして小幌駅(4)~小幌駅へ

2015-10-10 04:12:48 | 留萌本線・夕張支線そして小幌駅
 平成27年9月20日(日)今日は小幌駅と夕張駅を訪ねた後、急行はまなすで帰路につきます。天気予報が曇り時々雨の予報でしたが、部屋から見る空は青空が広がっていました。


 7時過ぎの列車に乗ることを伝えていたので、6時過ぎには朝食の準備が出来ていました。


 この旅館、今は工事関係者など長期滞在者を中心とした宿になっていますが、過去には旅行者などもうけ入れる一般的な旅館だったようで、食堂やロビーなど館内には絵や陶芸品などがいたるところにありました。






 食事を済ませて駅に向かいました。
 東室蘭駅は、室蘭駅、輪西駅、東輪西駅と名前を変え現在の名前になりました。
 東西を結ぶ自由通路のある入り口のデザインはどちらも同じで、金魚鉢のようだという人もいるようです。


 今日はじめの列車は、室蘭本線 普通 長万部行です。
東室蘭      07:10着 07:18発   
本輪西      07:23着 07:23発   
崎守       07:29着 07:29発   
黄金       07:32着 07:33発   
稀府       07:38着 07:40発   
北舟岡      07:43着 07:44発   
伊達紋別     07:47着 07:51発   
長和       07:55着 07:55発   
有珠       08:00着 08:01発   
洞爺       08:07着 08:07発   
豊浦       08:13着 08:14発   
大岸       08:20着 08:20発   
礼文       08:25着 08:25発   
小幌       08:33着


 東室蘭駅を出て本輪西を過ぎ、トンネルを出ると高架橋上にホームがある崎守駅です。


 再びトンネルを抜けると海側に出て黄金駅に着きます。
 縁起の良い駅名なのでかつては入場券が人気でしたが、今はありません。


 稀府駅のホームは濡れていませんが、隣の北舟岡駅は今まで雨が降っていたのか水たまりができていました。




 伊達紋別駅を過ぎ長和駅が近づくと右手前方に昭和新山が見えてきました。


 有人駅時代の名残か、長和駅の石積みのホームには「指差称呼確認」文字がうっすらと残っていました。ここで一日1本だけある室蘭行の下り普通列車と交換です。




 ここから間近に有珠山が見えるはずなのですが、今日は雲に隠れていました。


 次の駅は、有珠山の麓にある有珠駅ですが、駅から有珠山は見えません。しかし、ホームを挟んだ駅も向かいの岩には、誰が書いたのか「奇峰 有珠岳 頂上マデ二時間」の文字。


 隣の洞爺駅では、札幌行特急スーパー北斗1号と交換しました。


 洞爺駅を出るときには青空も広がっていましたが、小幌駅の一つ手前の礼文駅まで来ると、小幌方面に雨雲が見えます。


 新礼文華山トンネルに入ります。トンネルを抜けると小幌駅です。


 小幌駅に着きました。




 小幌駅はもともと「礼文華トンネル」と「新辺加牛トンネル」という2つの長大トンネルの間に挟まれたわずかな部分に、昭和18年に信号場として設置されました。昭和42年複線化により信号場の機能が不用になり仮乗降場となりました。そして他の仮乗降場同様にJR移行時に駅となったところです。
 トンネルとトンネルの間にあり、人家などもなくこの場所は鉄道でしか行けないために、牛山隆信の『秘境駅へ行こう!』で秘境駅度1位とされました。
 開業当時は小幌海岸海水浴場の利用客がいたそうですが、現在では海水浴場もなく、たまに釣りついに訪れる人がいる程度で、今年7月、JR北海道は利用者が少ない駅を廃止する方針を打ち出し、小幌駅も今年10月を目処に廃止する意向を豊浦町に伝えたことが全国紙などに紹介されました。その後、駅のある豊浦町が観光資源として存続させるよう求め、駅の管理・運営の経費負担を行う考えを示したことから、JR北海道は10月での廃止は見送った上で、町と協議を続けることになりました。
 廃止が取だたされているので、20人近い人が降りましたが、雨が落ちてきました。


 静狩駅・長万部駅方面トンネル。


 礼文駅・東室蘭駅方面トンネル。


 札幌までの貨物列車が通過していきす。


 函館行特急スーパー北斗2号の通過。


 トンネルとトンネルの間にある駅。特急列車に乗っていて、その存在を知らなければ気がつくことはありません。


 廃止報道がされて以来訪れる人が多く、時間帯によっては警備員が配置されているそうです。今日も2人配置されていました。


 ホームには、駅ノートは入ったケースがあります。これを置いているのは札幌在住の薬剤師水瀬雅美さんとのことです。


 駅ノートのほかに、記念撮影用なのか大判の入場券も入っていて、日付もマグネットで今日の日付になっていました。


 このほかホームには、訪れる人も多くなったせいか、時刻表の他にお知らせや注意書きが張られていました。




 少し時間があるので、海岸に向かう道を見てみました。
 駅から海に向かって右の函館保線所の詰所とその向かいにある小さなトイレの間の道を行くと、「ピリカ浜」に行きます。
 左手の道を行くと途中で二手に分かれ、更に左に進むと、「岩屋観音」「小幌洞窟」。右に行くと「文太郎浜」。どちらも急な崖を下って浜に降りるので、駅から20分程度かかるとのことです。


 この日は雨上がりということもあって、左の道がぬかるんでいたため、右の道を進んでみました。


 途中の木の間から文太郎浜を少し見ることが出来ました。


 更に進むと、平成19年に亡くなる数年前までの約20年間、住み着いてた「小幌仙人」が作ったと思われるベンチがありました。
 その男性は、小幌駅を訪れる人のために、駅周辺の海がよく見える場所にベンチを作ったり、駅の掃除やぞせつの手伝いもしていたとも言われています。


 途中から、急な下り道になったのでそこで引き返しましたが、木の間からピリカ浜が見えました。




 駅に戻って、長万部からの東室蘭行きに乗ります。


 到着した列車からは、赤ちゃんから子供、年配者まで20人以上が降りてきました。




 43分滞在した小幌駅を後にして、夕張駅に向かいます。


 つづく

留萌本線・夕張支線そして小幌駅(3)~上り留萌本線

2015-09-28 04:55:32 | 留萌本線・夕張支線そして小幌駅
 増毛駅10分の滞在。折り返しの留萌本線 普通 深川行で深川駅に戻ります。
増毛       12:54発   
箸別       13:00着 13:00発   
朱文別      13:03着 13:03発   
舎熊       13:05着 13:06発   
信砂       13:07着 13:08発   
阿分       13:12着 13:12発   
礼受       13:14着 13:15発   
瀬越       13:20着 13:20発   
留萌       13:24着 13:30発   
大和田      13:36着 13:37発   
藤山       13:41着 13:41発   
幌糠       13:47着 13:48発   
峠下       13:54着 13:55発   
恵比島      14:03着 14:04発   
真布       14:07着 14:08発   
石狩沼田     14:11着 14:12発   
北秩父別       レ 
秩父別      14:17着 14:17発   
北一已      14:22着 14:23発   
深川       14:28着


 ここで昼食です。
 深川駅で購入した「番屋めし」と「深川そばめし俵おむすび」。








 留萌駅までは海側の進行方向左側に席を取って、深川駅へ戻ります。
 標高差は少ないのですが、あえぎながら登るようなエンジン音を響かせて、港を回り込みながら進みます。


増毛港に隣接するプレジャーボートをイメージした建物は、公共マリーナ「ノールマリーナましけ」


 海沿いから少し離れたところに箸別駅があります。ここも元は仮乗降場だったところで、列車一両分あるかないかの板張りホーム




 箸別駅を出ると再び海沿いを走ります。


 次の朱文別駅も、生い立ちも作りも同じ駅です。


 この後、海から少し離れたところを進みます。


 舎熊駅は、増毛まで開通して当初からあった途中駅二つのうちの一つです。
 有人駅時代の駅舎の土台を残したまま、その上に貨車駅が置かれていました。
 駅名の由来は、アイヌ語の「イ・サケ・クマ(魚を干す竿)」が転訛した「サックマ」に当て字をしたもので、熊とは関係が無いようです。


 次の信砂駅までは駅間800mで、JR北海道最短です。


 ここも元は仮乗降場だったところで、待合室は工事現場用のプレハブの建物でした。


 信砂駅・阿分駅間に留萌本線で最も日本海に接近するところが有り、天気が良ければ絶景ポイントと思われます。


 阿分駅のすぐ裏に阿分小学校がある(今年の春に閉校)ため、踏切の名前も「学校」。




 ここも、元は仮乗降場だったところです。


 海から少し離れた小高いところを走ると礼受駅に着きます。
 舎熊駅と同じく開業当初からの駅でですが、ここも駅舎があったコンクリートの土台の上に貨車駅が置かれていました。


 前方に黄金岬が見えてくると、間もなく瀬越駅に着きます。


 瀬越駅は仮乗降場の中では一番古く大正15年に開設されたところです。駅前はすぐ海のため貨車駅を設置したものの痛みがひどく、コンクリート造りに建て替えた待合室がありました。


 留萌港が見えてくると、留萌駅構内に入ります。




 留萌駅はかつて羽幌線の他、留萌鉄道臨港線、手塩炭礦鉄道線の分岐点分の面影の残る広い構内です。


 駅待合室には立ち食いそば・うどんの店が有りりました。


 その向かいには「三毛別ヒグマ事件」のパネルと共に剥製が置かれていました。
 「三毛別ヒグマ事件(さんけべつひぐまじけん)」とは、大正4年12月9日から14日にかけて、当時の苫前郡苫前村(現:苫前町古丹別)三毛別で体重340kg、体長2.7mのヒグマが数度にわたり民家を襲い、開拓民7名が死亡、3名が重傷を負った事件です。


 また、改札口の横には日本一の数の子のオブジェがありました。


 留萌駅では、留萌駅の入場券に加えて増毛駅の入場券も販売していました。






 留萌駅を出ると間もなく深川留萌自動車道の工事が進んでいました。


 深川駅・留萌駅間開通当時からある大和田駅は、戦前まであった大和田炭鉱などからの石炭運搬のために炭鉱所有者の寄付によって作られた駅で、当時は栄えたようですが今は見る影もありません。


 留萌川に沿うように進み、川と別れると藤山駅に着きます。
 かつては列車交換ができる駅でしたが、今はそれも撤去され、駅舎も一部解体されたものが使われています。


 留萌国道と並行するように、幌糠駅に向かいます。


 幌糠駅は戦前まで御料林で伐採した材木の搬出駅で、かつては交換設備のあったところです。


 次の峠下駅は留萌駅・深川駅間で唯一列車交換ができるところです。


 下り、増毛行と交換です。


 ここから、1000分の10の勾配を登っていきます。


 サミットを越え、1000分の9の勾配を下り始めると、恵比島駅に着きます。
 映画で使った「あしもい」の駅名票が今でも残っています。


 下りも終わるところに真布駅があります。道路を挟んだ向こうには実物大に近いキリンの親子の置物と思われるものがありました。


 石狩沼田駅では線路も外され使われないホームにも、花がきれいに植えられて入れされていました。(窓ガラスの曇りではなく、ピントが合っていませんでした。)


 雨竜川を渡り直線に入り、北秩父別駅を通過します




 深川留萌自動車道と交差し秩父別駅、北一已駅を過ぎと終着深川駅に着きます。






 待合室横には「深川物産館」があり、そこでは深川名物「ウロコダンゴ」が売られていました。
 この「ウロコダンゴ」は、留萌本線が開通した記念に作られた物だそうです。






 明日は小幌駅と夕張駅に向かうため、今日は東室蘭に泊まるのですが、到着が遅くならないように、ここから岩見沢駅まで特急に乗ります。


 乗る特急は、函館本線 特急スーパーカムイ26号  札幌行
深川       14:43着 14:44発   
妹背牛        レ
江部乙        レ
滝川       14:57着 14:57発   
砂川       15:03着 15:03発   
豊沼        レ
奈井江        レ
茶志内        レ
美唄       15:14着 15:15発   
光珠内        レ
峰延         レ
岩見沢      15:24着


 岩見沢駅まで40分。普通列車だと停車時間を入れると1時間20分ほどかかります。


 岩見沢駅からは函館本線 区間快速いしかりライナー 札幌行に乗ります。
岩見沢    15:35発   
上幌向    15:39着 15:39発   
幌向     15:44着 15:44発   
豊幌     15:47着 15:47発   
江別     15:52着 15:53発   
高砂     15:55着 15:55発   
野幌     15:57着 15:58発   
大麻     16:00着 16:01発   
森林公園   16:03着 16:04発   
厚別     16:06着 16:06発   
白石     16:10着


 白石駅で次の電車を待っている間に、上り臨時寝台特急カシオペアが通過していきました。








白石駅からは千歳線・室蘭本線 普通 苫小牧行に乗ります。
白石       16:23着 16:23発   
平和       16:26着 16:27発   
新札幌      16:29着 16:30発   
上野幌      16:32着 16:33発   
北広島      16:39着 16:43発   
島松       16:48着 16:48発   
恵み野      16:51着 16:51発   
恵庭       16:54着 16:54発   
サッポロビール庭園  レ
長都       16:57着 16:58発   
千歳       17:01着 17:01発   
南千歳      17:04着 17:05発   
美々       17:08着 17:09発   
植苗       17:14着 17:15発   
沼ノ端      17:19着 17:20発   
苫小牧      17:27着  




 今日最後の列車は、室蘭本線 普通 東室蘭行です。 
苫小牧      17:45発   
青葉       17:48着 17:49発   
糸井       17:51着 17:52発   
錦岡       17:57着 17:58発   
社台       18:03着 18:04発   
白老       18:08着 18:09発   
萩野       18:14着 18:14発   
北吉原      18:17着 18:18発   
竹浦       18:21着 18:21発   
虎杖浜      18:25着 18:26発   
登別       18:29着 18:30発   
富浦       18:33着 18:33発   
幌別       18:38着 18:39発   
鷲別       18:45着 18:45発   
東室蘭      18:48着  


 東室蘭駅には定刻の到着。




 今日のお宿は「旅館北海」。駅から車で5分ほどの所にあります。


 1泊2食5.500円です。
 タオル類は無し。小さな洗面所とトイレ付き。風呂は男女別の大浴場。


 夕食です。


 つづく。