旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

晴耕雨読日記 平成28年12月25日 日曜日 札沼線

2016-12-26 10:21:06 | 晴耕雨読日記
 今日は、札沼線に乗ってから帰ります。
札幌6時58分発石狩当別行に乗って、終点で乗り換え、札沼線の終着、新十津川駅に向かいます。 




 石狩当別に間もなく到着ですが、新十津川行の列車がホームに見えません。


 残念ながら車両故障のため運休。
 代行バスに乗って、新十津川駅に向かうことになりました。


 旅の様子は後日「旅の小窓」でお伝えします。

サンライズ出雲・境線・三江線の旅 8 三江線の旅(2)石見川本駅から浜原駅まで

2016-12-24 06:09:14 | サンライズ出雲・境線...
 平成28年12月11日 日曜日
 昨夜泊まった旅館の外観です。


 雨上がりとは言え、海抜30数メートルの場所とは思えません。






 三江線改良利用促進期成同盟会・三江線活性化協議会がある所というわけではないでしょうが、三江線のパンフレットが置いてありました。










 待合室には100円のコインリッカーがあります。使い終わると100円が戻ってくる、つまり無料です。


 ここで交換になる上り列車が先に着きました。
 ラッピング車両「三江線神楽号」が先頭になっての2両編成です。


 これから乗る、普通 三次行は通常の車両で2両編成です。

  
石見川本    07:07着 07:08発






 石見川本駅は「八幡」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 八幡の神・八幡麻呂が、欲望を司り人々を堕落させる第六天悪魔王という鬼を、弓矢の威徳で退治します。
 鬼舞の基本的な舞いであり、鎧に身を包んだ凛々しい八幡麻呂と鬼の激しい動きが特徴です。」

 江の川に架かる、石見銀山街道の川本東大橋。


木路原     07:11着 07:12発


 木路原駅は「天神」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「菅原道真は学才に優れ、驚異的な出世を遂げ、天皇の信頼も深いものでした。しかしそれを妬んだ藤原時平の嘘の告げ口によって、道真は無実の罪で九州大宰府に流され無念の死を遂げます。その後、都では天変地異が続き、時平をはじめ、流罪にかかわった人物が雷に打たれ相次いで命を落としたため、人々は道真の祟りと恐れ、北野に「天満天神」として祀り、以後学問の神として崇拝されています。
 神楽では、実際に道真と時平が刃を交えるダイナミックな筋立てになっています。
 地域によっては、時平ではなく伴大納言が悪役として登場します。」

竹       07:18着 07:19発 


 竹駅は「鹿島」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「高天原(神々の世界)の使者として経津主命と武甕槌命は、出雲の国・大国主命のもとに降り立ち、豊葦原(地上界:日本の古名)を譲るよう迫ります。
 大国主は立派な社を建てることを条件に承諾しますが、2人の息子のうち、建御名方命は反対し、力比べを挑んできたので、経津主命が応戦します。大岩を手に取ったり、取っ組み合ったり激しく渡り合いますが、ついに建御名方命は降参し、国を譲ることになりました。
 そして物語は天孫降臨へと続いていきます。
 このとき国譲りの条件として立てられたのが出雲大社だと伝えられています。」

 島根県は、三州瓦、淡路瓦と並ぶ日本三大瓦の一つ石州瓦の生産地です。1200度以上と高いため凍害に強く、含鉄土石「来待石」を釉薬に使った、独特の赤褐色の屋根の集落を山陰地方では至るところで見ることがでます。


乙原      07:23着 07:23発 


乙原駅は「帯舞」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「帯を持って舞う儀式舞。
 八幡の神が筑紫に誕生した時、白播四流、赤播四流が降りてきたという伝説に基づいています。
 そして、衣・食・住の神のうち、衣の神に感謝し、御心を慰め解きほぐし、やわらげる意味で舞われる舞と考えられています。
 今ではなかなか舞われる事の少ない、稀少な演目です。」

 江の川に架かる、栗原橋。


石見簗瀬    07:29着 07:29発
 山陰本線の「梁瀬駅」の「梁」と間違ったのか「石見簗瀬」の「簗」の文字が張り替えられています。


石見簗瀬駅は「岩戸」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「日本神話「天の岩戸」を神楽化したものです。
 弟・須佐乃男命の数々の悪行に困り果てた天照大神は、天の岩戸に隠れてしまいます。
 すると世の中は真っ暗闇になってしまったため、神々をはじめ万民が嘆き悲しみました。そこで児屋根命・太玉命をはじめとする八百万の神たちが相談し、宇津女命に神楽を舞わせ大いに騒ぎ、怪しんだ天照大神が岩戸を少し開けて覗き込んだところを、怪力の手力男命がこじ開け、世の中に再び明るい光が差すという物語です。
 神楽の始まりを説く重要な演目として神聖視されています。」

 昭和10年開業当時からの駅舎に見えます。今は無人駅です。


 江の川に11ある水力発電所の一つ、明塚水力発電所。


明塚      07:34着 07:35発 


 明塚駅は「黒塚」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「陸奥国(栃木県)那須野ヶ原にさしかかった法印と強力の山伏一行は、一夜の宿を求めますが、なかなか見つかりません。ようやく迎え入れられたあばら家には、美しい女が住んでいました。しかしその正体は都を追われた金毛九尾の悪狐。強力は食べられ、法印は逃げ帰ります。
 その後、弓の名人三浦之介・上総之介によって悪狐は退治されます。
 法印と強力のアドリブの楽しいやりとりと、九尾狐の妖しい凄みとのコントラストが魅力の演目です。」

 初めて江の川を渡ります。




粕淵      07:41着 07:41発


 粕淵駅は「神武」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「神武天皇の建国神話の神楽化。
 磐余彦命は理想郷を求め九州日向を発ち、東に良き地を求めて進軍します。船に乗り荒波を渡り、険しき山を越え、様々な困難が行く手を阻みますが、八咫烏の導きにより、大和の国(奈良県)にたどり着きます。そこでは豪族・長髄彦の軍が激しく抵抗しますが、激しい戦いの末討ち破り、畝傍山の麓・橿原の地に宮を築いて王位につき、第一代神武天皇となります。
 2神・2悪の4人が激しく刃を交える迫力のある神楽です。」

 今日の朝食は、メロンパンと缶コーヒーです。


浜原      07:45着


 浜原駅で上り浜田行と交換です。


 浜原駅は「大蛇」。


 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「日本神話のクライマックス「八岐大蛇」を神楽化したものです。出雲国斐伊川上流に住む足名槌・手名槌の老夫婦には8人の娘がいましたが、毎年八岐大蛇に襲われ、とうとう稲田姫一人を残すのみとなり、嘆き悲しんでいました。そこへ通りかかった須佐乃男命は事情を聞き、大蛇退治を決意。大蛇に毒酒を呑ませ、酔い伏したところに剣を振りかざしズタズタに退治します。そして稲田姫とめでたく結ばれたのでした。
 リアルな動きを表現する「蛇胴」は竹と和紙で出来ており、全長はなんと18mもあります。入り乱れて火を噴く姿は大迫力、まさに石見神楽を代表する演目です。」

 終着、三次駅まであと1時間34分です。

 つづく

晴耕雨読日記 平成28年12月22日 木曜日

2016-12-22 17:39:32 | 晴耕雨読日記
 ここ数日は、ブログに投稿するために原稿を書くことにほとんどの時間を費やしています。
 今夜から土曜日にかけて天気が荒れるという予報です。
 午後から、本格的な雨降りになりました。

サンライズ出雲・境線・三江線の旅 7 三江線の旅(1)江津駅から石見川本駅まで

2016-12-22 14:51:42 | サンライズ出雲・境線...
 江津駅を起点とする三江線は、広島県三次市の三次駅を終点とする、103.1kmのJR西日本の路線です。


 昭和5年に石見江津駅(現在の江津駅)・川戸駅間が開通した後、45年かけて昭和50年に全線が開通しました。
 平成27年に全通40周年を記念して三江線改良利用促進期成同盟会・三江線活性化協議会の公募で「江の川鉄道」の愛称がつきました。
 しかし、今年、平成28年9月。JR西日本が国土交通省に対して平成30年4月1日を廃止日とする廃止届を提出しました。
 国鉄民営化後、100kmを超えるローカル線の全線廃止は本州で初めてとなります。






 三江線改良利用促進期成同盟会・三江線活性化協議会がポスターやパンフレットを作ったり、イベントを開催したりして頑張ってきましたが、あと1年ほどで廃線を迎えます。




 三江線改良利用促進期成同盟会・三江線活性化協議会では、「ぶらり三江線WEB」で色々な情報を発信しています。




 1日上下合わせて17本。直通運転は1往復半というローカル線です。


 三江線 普通 浜原行に乗って、途中の石見川本駅まで行きます。


 使われている車両は、JR西日本のローカル線用小型気動車120形気動車です。
 座席は、セミクロスシートとロングシートです。


 ワンマン運転を前提にしていることから、運転台横に運賃箱とその上に整理券発行機が備え付けられています。
 また、出入り口はバス用の2枚折り戸が採用されています。


江津      16:38発
 江津駅を出るとすぐ、山陰本線と別れます。


 その後、江の川に沿って進みます。


 トンネルを抜けたところに、江津本町駅があります。


江津本町    16:41着 16:41発


 JR三江線沿線には大元神楽、阿須那系石見神楽、高宮系神楽、備後系神楽等多様な神楽が存在していて、三江線は神楽が伝播したルートと重なり合うことから、三江線活性化協議会では各駅に「神楽愛称駅板」を設置しています。
江津本町駅は「恵比寿」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「大人(立派な人・旅人)が出雲大社に参拝しようとする途中、美保神社に立ち寄ります。そこで宮人からいろいろといわれを聞きますと、ご祭神は「恵比須(事代主命)」で、今も波風静かなときは磯辺で釣りする姿が見られると語ります。大人が数日滞在すると、ついに恵比須様が姿をあらわし、立派な鯛を釣り上げます。恵比須様の鯛釣りの様子はとってもコミカル。釣りエサとしてまかれる飴は子供達に大人気です。」


 江の川は、島根県と広島県を流れる中国地方で最大の川で、江川(ごうがわ)とも呼ばれ、また、中国太郎の異名を持つ川です。


千金      16:46着 16:47発 


 写真に納めることは出来ませんでしたが、ここは「日本武尊」。「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように載ってあります。
 「日本武尊は父・景行天皇の命令により、吉備武彦を伴い東国・蝦夷平定に向かいます。途中、叔母である大和姫のもとに立ち寄り、村雲の宝剣と守り袋を授かります。
 一方、武尊の進軍を聞いた蝦夷の兄ぎし・弟ぎしの悪者兄弟は大慌てで、親分の賊首に相談します。そして、焼き討ちにする謀略をめぐらし、武尊の到来を待ちます。武尊がやって来ると兄ぎしたちは「大きな野原に鹿がいて暴れるので作物が出来ず、年貢も納められないから退治してください。」と嘘をつき、大野に誘い入れ火を放ち、焼き殺そうとします。
 しかし武尊は村雲の宝剣で草をなぎ払い、守り袋に入っていた火打石で迎え火を起こし難を逃れ、兄ぎしたちを退治し、東国を無事平定したのでした。
 このとき「村雲剣」は「草薙剣」と名を変え、三種の神器として今に伝わります。」


 三江線と江の川の間には、狭くても舗装されている道路が通っています。


川平      16:54着 16:54発 


 川平駅は「大江山」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
酒呑童子は多くの手下を従え、丹波国(京都府)大江山に立てこもり、夜な夜な都において女人をさらい、金銀財宝を掠め取るなど、悪逆の限りをつくしていました。都の人々は大変恐れ、その嘆き悲しむ声はついに帝に聞こえ、武勇に優れた源頼光に童子討伐の勅命
が下ります。
 頼光は家来の四天王と共に山伏姿となって山中に分け入り、童子の岩屋にたどり着き、一夜の宿を求めます。童子は本当の山伏かどうか疑いますが、問答の末、すっかり疑いは解け、頼光が持参した「人便鬼毒の神酒」に酔い伏してしまいます。
 時を得た頼光主従は、一斉に切りかかり、童子も妖術を使って応戦しますが、ついに討ち取られてしまいます。
 この演目は鬼が多く登場する豪華版。蜘蛛の妖術の様々な仕掛けにはワクワクします。」


 ここでも四角い警報灯を見ます。


 大きい河川であることが想像つきます。


川戸      17:08着 17:08発
 川戸駅は「鈴鹿山」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「鎮守府将軍・坂上田村麻呂が伊勢の国(三重県)鈴鹿山に住む鬼人の退治に向かいます。途中出会った里人から山の様子を聞き、その里人の案内によって山中に攻め入り、見事鬼人を退治します。
 六調子神楽ならではのこの演目。三江線をさらに進んだ安芸高田市周辺では同じ「鈴鹿山」でも登場人物が増え、ストーリーもドラマティックに。沿線の神楽の様々な違いにもぜひご注目。」


 車窓だけ見ているとまだ明るく見えます。


 しかし、車内灯が明るく感じるようになってきました。


田津      17:19着 17:20発 
田津駅は「羯鼓・切目」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように書かれています。
 「紀伊の国(和歌山)熊野権現・切目王子に仕える神禰宜(神官)が、高天原から降りた「羯鼓太鼓」という宝物を、よく鳴る所に工夫して据えようと、さまざまに試行錯誤する様を滑稽に舞います。しかし気難しい切目王子は「高い」「低い」となかなか納得しません。
 ようやくちょうどいいところに据え置くと、切目王子と天女が出現して、天地の根本について問答をし、太鼓を打ち鳴らして天下泰平、国家安泰を祈ります。」




 写真撮影もここまでが限界です。

石見川越    17:25着 17:26発
 ここは「頼政」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように載ってあります。

 「平安時代、帝の住む御殿の上を、毎夜黒雲が覆い、怪しい魔物が奇妙な声で鳴くので、まだ幼い帝はおびえてしまい、心身が弱ってしまいました。そこで源頼政が召され、家臣・猪早太とともに退冶に向かい、見事黒雲の中に魔物を射止めます。その正体は頭猿・体牛・手足虎・尾蛇の「鵺」という化鳥でした。
 途中で登場する着ぐるみの猿たちはイタズラが大好き。客席に乱入して観客を沸かせます。」

鹿賀      17:33着 17:33発 
 ここは「道返し」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように載ってあります。

 「世界万国を荒らしまわる大魔王が日本に来たので、武甕槌命が退冶に向かいます。はじめは和歌による戦い、その後、刀を持って激しく戦い、ついに魔王を降参させます。魔王は「これからは人を食べず、稲を食べます。」と誓い九州高千穂に逃げ去ります。
 珍しく鬼が退治されず、道の途中で引き返し、また、悪道から善道に返る、というのが演目名の由来とされています。」

因原      17:39着 17:40発
 ここは「剣舞」。
 「ぶらり三江線WEB」の「神楽愛称駅名演目解説」には、次のように載ってあります。

 「四方を清め、神々が集うことを願う儀式舞。小幣を手に持ち、それを笠に見立てて舞う四人舞で、袖を優雅にひるがえして舞う姿は美しい。
 「四神」とも言われ、四人の舞手は、東西南北それぞれの神をあらわしています。」

石見川本    17:46着


 駅舎はイルミネーションで飾られていました。


 今日の宿は、駅から数分の所にある「旅館みかみ」。

 「花月の間」。








 夕食。


 十割そばが付きました。


 懐かしい!電気敷き毛布です。


 明日の朝は7前に出るため、朝食は付きません。
 1泊夕食付き、一人6,400円也。ちなみに、ビール大瓶1本が680円でした。

 つづく