旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

留萌本線・夕張支線そして小幌駅(3)~上り留萌本線

2015-09-28 04:55:32 | 留萌本線・夕張支線そして小幌駅
 増毛駅10分の滞在。折り返しの留萌本線 普通 深川行で深川駅に戻ります。
増毛       12:54発   
箸別       13:00着 13:00発   
朱文別      13:03着 13:03発   
舎熊       13:05着 13:06発   
信砂       13:07着 13:08発   
阿分       13:12着 13:12発   
礼受       13:14着 13:15発   
瀬越       13:20着 13:20発   
留萌       13:24着 13:30発   
大和田      13:36着 13:37発   
藤山       13:41着 13:41発   
幌糠       13:47着 13:48発   
峠下       13:54着 13:55発   
恵比島      14:03着 14:04発   
真布       14:07着 14:08発   
石狩沼田     14:11着 14:12発   
北秩父別       レ 
秩父別      14:17着 14:17発   
北一已      14:22着 14:23発   
深川       14:28着


 ここで昼食です。
 深川駅で購入した「番屋めし」と「深川そばめし俵おむすび」。








 留萌駅までは海側の進行方向左側に席を取って、深川駅へ戻ります。
 標高差は少ないのですが、あえぎながら登るようなエンジン音を響かせて、港を回り込みながら進みます。


増毛港に隣接するプレジャーボートをイメージした建物は、公共マリーナ「ノールマリーナましけ」


 海沿いから少し離れたところに箸別駅があります。ここも元は仮乗降場だったところで、列車一両分あるかないかの板張りホーム




 箸別駅を出ると再び海沿いを走ります。


 次の朱文別駅も、生い立ちも作りも同じ駅です。


 この後、海から少し離れたところを進みます。


 舎熊駅は、増毛まで開通して当初からあった途中駅二つのうちの一つです。
 有人駅時代の駅舎の土台を残したまま、その上に貨車駅が置かれていました。
 駅名の由来は、アイヌ語の「イ・サケ・クマ(魚を干す竿)」が転訛した「サックマ」に当て字をしたもので、熊とは関係が無いようです。


 次の信砂駅までは駅間800mで、JR北海道最短です。


 ここも元は仮乗降場だったところで、待合室は工事現場用のプレハブの建物でした。


 信砂駅・阿分駅間に留萌本線で最も日本海に接近するところが有り、天気が良ければ絶景ポイントと思われます。


 阿分駅のすぐ裏に阿分小学校がある(今年の春に閉校)ため、踏切の名前も「学校」。




 ここも、元は仮乗降場だったところです。


 海から少し離れた小高いところを走ると礼受駅に着きます。
 舎熊駅と同じく開業当初からの駅でですが、ここも駅舎があったコンクリートの土台の上に貨車駅が置かれていました。


 前方に黄金岬が見えてくると、間もなく瀬越駅に着きます。


 瀬越駅は仮乗降場の中では一番古く大正15年に開設されたところです。駅前はすぐ海のため貨車駅を設置したものの痛みがひどく、コンクリート造りに建て替えた待合室がありました。


 留萌港が見えてくると、留萌駅構内に入ります。




 留萌駅はかつて羽幌線の他、留萌鉄道臨港線、手塩炭礦鉄道線の分岐点分の面影の残る広い構内です。


 駅待合室には立ち食いそば・うどんの店が有りりました。


 その向かいには「三毛別ヒグマ事件」のパネルと共に剥製が置かれていました。
 「三毛別ヒグマ事件(さんけべつひぐまじけん)」とは、大正4年12月9日から14日にかけて、当時の苫前郡苫前村(現:苫前町古丹別)三毛別で体重340kg、体長2.7mのヒグマが数度にわたり民家を襲い、開拓民7名が死亡、3名が重傷を負った事件です。


 また、改札口の横には日本一の数の子のオブジェがありました。


 留萌駅では、留萌駅の入場券に加えて増毛駅の入場券も販売していました。






 留萌駅を出ると間もなく深川留萌自動車道の工事が進んでいました。


 深川駅・留萌駅間開通当時からある大和田駅は、戦前まであった大和田炭鉱などからの石炭運搬のために炭鉱所有者の寄付によって作られた駅で、当時は栄えたようですが今は見る影もありません。


 留萌川に沿うように進み、川と別れると藤山駅に着きます。
 かつては列車交換ができる駅でしたが、今はそれも撤去され、駅舎も一部解体されたものが使われています。


 留萌国道と並行するように、幌糠駅に向かいます。


 幌糠駅は戦前まで御料林で伐採した材木の搬出駅で、かつては交換設備のあったところです。


 次の峠下駅は留萌駅・深川駅間で唯一列車交換ができるところです。


 下り、増毛行と交換です。


 ここから、1000分の10の勾配を登っていきます。


 サミットを越え、1000分の9の勾配を下り始めると、恵比島駅に着きます。
 映画で使った「あしもい」の駅名票が今でも残っています。


 下りも終わるところに真布駅があります。道路を挟んだ向こうには実物大に近いキリンの親子の置物と思われるものがありました。


 石狩沼田駅では線路も外され使われないホームにも、花がきれいに植えられて入れされていました。(窓ガラスの曇りではなく、ピントが合っていませんでした。)


 雨竜川を渡り直線に入り、北秩父別駅を通過します




 深川留萌自動車道と交差し秩父別駅、北一已駅を過ぎと終着深川駅に着きます。






 待合室横には「深川物産館」があり、そこでは深川名物「ウロコダンゴ」が売られていました。
 この「ウロコダンゴ」は、留萌本線が開通した記念に作られた物だそうです。






 明日は小幌駅と夕張駅に向かうため、今日は東室蘭に泊まるのですが、到着が遅くならないように、ここから岩見沢駅まで特急に乗ります。


 乗る特急は、函館本線 特急スーパーカムイ26号  札幌行
深川       14:43着 14:44発   
妹背牛        レ
江部乙        レ
滝川       14:57着 14:57発   
砂川       15:03着 15:03発   
豊沼        レ
奈井江        レ
茶志内        レ
美唄       15:14着 15:15発   
光珠内        レ
峰延         レ
岩見沢      15:24着


 岩見沢駅まで40分。普通列車だと停車時間を入れると1時間20分ほどかかります。


 岩見沢駅からは函館本線 区間快速いしかりライナー 札幌行に乗ります。
岩見沢    15:35発   
上幌向    15:39着 15:39発   
幌向     15:44着 15:44発   
豊幌     15:47着 15:47発   
江別     15:52着 15:53発   
高砂     15:55着 15:55発   
野幌     15:57着 15:58発   
大麻     16:00着 16:01発   
森林公園   16:03着 16:04発   
厚別     16:06着 16:06発   
白石     16:10着


 白石駅で次の電車を待っている間に、上り臨時寝台特急カシオペアが通過していきました。








白石駅からは千歳線・室蘭本線 普通 苫小牧行に乗ります。
白石       16:23着 16:23発   
平和       16:26着 16:27発   
新札幌      16:29着 16:30発   
上野幌      16:32着 16:33発   
北広島      16:39着 16:43発   
島松       16:48着 16:48発   
恵み野      16:51着 16:51発   
恵庭       16:54着 16:54発   
サッポロビール庭園  レ
長都       16:57着 16:58発   
千歳       17:01着 17:01発   
南千歳      17:04着 17:05発   
美々       17:08着 17:09発   
植苗       17:14着 17:15発   
沼ノ端      17:19着 17:20発   
苫小牧      17:27着  




 今日最後の列車は、室蘭本線 普通 東室蘭行です。 
苫小牧      17:45発   
青葉       17:48着 17:49発   
糸井       17:51着 17:52発   
錦岡       17:57着 17:58発   
社台       18:03着 18:04発   
白老       18:08着 18:09発   
萩野       18:14着 18:14発   
北吉原      18:17着 18:18発   
竹浦       18:21着 18:21発   
虎杖浜      18:25着 18:26発   
登別       18:29着 18:30発   
富浦       18:33着 18:33発   
幌別       18:38着 18:39発   
鷲別       18:45着 18:45発   
東室蘭      18:48着  


 東室蘭駅には定刻の到着。




 今日のお宿は「旅館北海」。駅から車で5分ほどの所にあります。


 1泊2食5.500円です。
 タオル類は無し。小さな洗面所とトイレ付き。風呂は男女別の大浴場。


 夕食です。


 つづく。

留萌本線・夕張支線そして小幌駅(2)~下り留萌線

2015-09-27 13:06:48 | 留萌本線・夕張支線そして小幌駅
留萌本線は、北海道深川市の深川駅から留萌市の留萌駅を経て、増毛郡増毛町の増毛駅を結ぶ66.8kmの路線です。「本線」を名乗るJR線の中では、66.1kmの筑豊本線に次いで2番目に短い路線です。
 すべて普通列車で、深川駅から終点増毛駅への下り列車は6本(内1本は休日運休)、途中の留萌駅までは2本。増毛駅からの上り列車は6本、留萌駅からは3本。そのほか増毛駅発留萌行が1本(休日運休)です。


 事前に調べた情報では、今度乗る列車は2両編成ですが1両は留萌駅で切り離す回送車輌で乗ることができないとのことです。
 10時40分にはすでに並んでいる人が見えたので、ホームに向かいました。




 増毛駅までは進行方向左、山側に席を取りました。
 この列車の止まる駅とその時刻は次のとおりです。
 留萌本線 普通 増毛行
深川        11:08発   
北一已       11:12着 11:12発   
秩父別       11:17着 11:18発   
北秩父別       レ   
石狩沼田      11:23着 11:23発   
真布        11:27着 11:27発   
恵比島       11:31着 11:31発   
峠下        11:39着 11:40発   
幌糠        11:46着 11:46発   
藤山        11:52着 11:52発   
大和田       11:57着 11:57発   
留萌        12:04着 12:14発   
瀬越        12:17着 12:18発   
礼受        12:23着 12:23発   
阿分        12:25着 12:26発   
信砂        12:30着 12:30発   
舎熊        12:32着 12:32発   
朱文別       12:34着 12:35発   
箸別        12:37着 12:38発   
増毛        12:44着  


1両の車両は深川駅を満席状態で発車しました。
 深川からは札幌のほうに向かって出発し、函館本線と分かれ右に大きくカーブして田んぼの中を進みます。




 最初の停車駅は北一已駅。「已」は「己」でも「巳」でもありません。開業当初は「きたいちゃん」その後平成9年に「きたいちやん」に読みが変わりましたが、地元では「いっちゃん」と読んでいるようです。
 昭和30年の開業当時からの建物で、深川駅側のホームから見ると窓もなく駅舎とは思えませんでした。


 高速道路と交差し、北海道とは思えないほどの田園風景が続きます。


 左に「秩父別温泉 ちっぷ・ゆう&ゆ」の看板と、道の駅「鐘のなるまち・ちっぷべつ」にある開基百年記念塔が見えてくると、まもなく秩父別駅に到着します。


 開業当時の名を筑紫(ちくし)駅と言います。どちらもアイヌ語のチクシペツ(我ら通る川)、に由来するそうですが、改名当時の村名をとって秩父別(ちっぷべつ)駅としたそうです。


 次の北秩父別駅は通過。雨竜川を渡ると間もなく石狩沼田駅です。


 ここは、昭和47年6月までは、札幌市桑園駅とを結ぶ札沼線の接続駅でした。
 北海道の駅名の多くはアイヌ語に由来するものが多いのですが、入植地や開拓地では地域の貢献した人の名字から付けるところも多く、ここもその一つです。
 明治43年の開業当時、駅ができたところが小樽の米移入業者「沼田喜三郎」所有の農場だったので「沼田駅」となったそうですが、大正13年に上越線に「沼田駅」が開業したのでこちらを「石狩沼田駅」と改称したそうです。


 石狩沼田駅を出た列車は市街地を過ぎると再びきれいに区画された田園の中をほぼまっすぐに進みます。


 次の真布駅は元々仮乗降場として作られ、国鉄からJRに民営化されたとき駅に昇格したところです。そのため一両分の板張りホームと木造の待合室だけがある駅です。

 
 次は恵比島駅です。ここは、平成11年NHK連続テレビ小説「すずらん」のロケ地となり、恵比島駅は明日萌駅として登場したところです。
 左側が駅舎で、貨車駅をだったことが覆っている板の隙間から知ることができます。


 右側の建物は、ドラマのために作られた木造駅舎「明日萌駅」。窓際には振り向いた姿の人形が置かれています。


 恵比島駅を出ると山の中の雰囲気になって峠を越え、さらに下ります。




 付いた名前が、峠下駅。


 峠下駅を出るとまもなく国道233号沿いに進みます。


 この後、幌糠駅、藤山駅、大和田駅を通り、住宅街が見えてきて留萌川を渡ると留萌駅に到着します。


 留萌駅はかつて幌延とを結ぶ羽幌線の始発駅でしたが、明治以降ニシン漁や炭鉱開発が盛んに行われたものの、昭和30年代にはニシンが姿を消し、炭鉱も閉山したため衰退し、昭和58年に廃止されました。また、この留萌本線も来年度で留萌駅・増毛駅間が廃止され留萌駅が終着駅となる予定です。


 ここで回送車両が切り離され、12時15分発深川行となります。


 留萌駅を出て市街地を過ぎると、進行方向右手に日本海が見えてきて、国道231号に沿って集落が途切れることなく、16.7kmの間に7つの駅があるため、2、3分ごとに停車しながら終着増毛駅を目指します。山側に座っているので車窓については帰りの上り列車で紹介します。
 終着増毛駅。写真の通りホームが1本あるだけで、少し先で線路が途切れています。


 駅舎は大正10年の建築で、映画「駅・STATION」のロケ地となったところです。




 駅舎内にはかつての「そば処増毛駅」はなく、「孝子屋ぐるめ食品」が店を構えていました。


 駅前には、映画「駅・STATION」に「風待食堂」として登場した建物旧多田商店が観光案内所として残されているほか、昭和8年建築の木造3階建ての旧富田屋旅館もあり、一度はゆっくり訪れたい町です。




 つづく

留萌本線・夕張支線そして小幌駅(1)~急行はまなすで深川駅へ

2015-09-26 06:57:13 | 留萌本線・夕張支線そして小幌駅
 普通列車を中心にした旅を始めたきっかけになったのが、平成21年のシルバーウィークを利用しての『世界ジオパーク&シルバーウィーク洞爺湖』でしたでした。今年は6年振りのシルバーウィークということで、北海道・東日本パスを使って3泊4日の旅に出かけました。
 目的は、平成21年以来北海道各線を乗ってきましたが、まだ乗っていないのが留萌本線・石勝線夕張支線・富良野線・日高本線となったので、まずは留萌本線・石勝線夕張支線に乗ること、何度となく通っていていつかは途中下車したかった小幌駅を訪ねることでした。
 今回も、北海道・東日本パスを利用しての旅です。


 9月18日(金)小雨の中を、いつものとおり青い森鉄道普通 青森行で青森駅に向かいました。
野辺地      20:04着 20:04発
狩場沢      20:09着 20:09発
清水川      20:13着 20:14発  
小湊       20:18着 20:19発  
西平内      20:22着 20:22発  
浅虫温泉     20:28着 20:28発  
野内       20:33着 20:34発  
矢田前      20:36着 20:36発  
小柳       20:38着 20:39発  
東青森      20:41着 20:42発  
筒井       20:44着 20:45発  
青森       20:51着




 青森駅からは急行はまなすで札幌に向かいます。
 急行はまなすは通常、B寝台+B寝台+自由席+カーペットカー(指定席)+ドリームカー(指定席)+ドリームカー(指定席)+自由席の7両編成ですが、今日はB寝台+B寝台+B寝台+指定席+カーペットカー(指定席)+ドリームカー(指定席)+ドリームカー(指定席)+指定席+自由席+自由席+自由席に加え、自由席の次に回送車輌1両があり、12両という長い編成です。




 津軽線・海峡線・江差線・函館本線・室蘭本線・千歳線・函館本線経由 急行 はまなす 札幌行の停まる駅とその時刻は次のとおりです。
青森       22:18発
油川         レ
津軽宮田       レ
奥内         レ
左堰         レ
後潟         レ
中沢         レ
蓬田         レ
郷沢         レ
瀬辺地        レ
蟹田         レ
中小国        レ
津軽今別       レ
木古内        レ
札苅         レ
泉沢         レ
釜谷         レ
渡島当別       レ
茂辺地        レ
上磯         レ
清川口        レ
久根別        レ
東久根別       レ
七重浜        レ
五稜郭        レ
函館       00:44着 01:23発  
五稜郭        レ
桔梗         レ
大中山        レ
七飯         レ
大沼         レ
大沼公園       レ
赤井川        レ
駒ヶ岳        レ
東山         レ
姫川         レ
森          レ
桂川         レ
石谷         レ
本石倉        レ
石倉         レ
落部         レ
野田生        レ
山越         レ
八雲         レ
鷲ノ巣        レ
山崎         レ
黒岩         レ
北豊津        レ
国縫         レ
中ノ沢        レ
長万部      03:07着 03:08発  
静狩         レ
小幌         レ
礼文         レ
大岸         レ
豊浦         レ
洞爺         レ
有珠         レ
長和         レ
伊達紋別       レ
北舟岡        レ
稀府         レ
黄金         レ
崎守         レ
本輪西        レ
東室蘭      04:15着 04:17発  
鷲別         レ
幌別         レ
富浦         レ
登別         レ
虎杖浜        レ
竹浦         レ
北吉原        レ
萩野         レ
白老         レ
社台         レ
錦岡         レ
糸井         レ
青葉         レ
苫小牧      05:01着 05:01発 
沼ノ端        レ
植苗         レ
美々         レ
南千歳      05:24着 05:25発 
千歳       05:29着 05:30発
長都         レ
サッポロビール庭園  レ
恵庭         レ
恵み野        レ
島松         レ
北広島        レ
上野幌        レ
新札幌      05:55着 05:55発
平和         レ
白石         レ
苗穂         レ
札幌       06:07着

 発売当日に手配しても指定席しかとれなかったものが、昨日の朝までキャンセル待ちをした結果、上段でしたがB寝台を確保できました。










 このはまなすは、客車を使用して定期運行を行う唯一の夜行急行列車で、B寝台・カーペットカー・ドリームカー・自由席と多彩な編成で人気がありますが、平成28年3月の北海道新幹線開業に合わせて廃止されることが決まっています。
 そのため、多客期には今日のようにいつもより車両の数が多くなり、青森駅では機関車の先頭からの写真が撮りにくくなります。


 車内放送では、「自由席ご利用の方は、中の方にお詰めください」とのことですから、立っている方もいるようです。
 翌朝自由席車両に行ってみると、車内に立っている人はいませんでしたが、デッキに立っている人や通路で寝袋に入って寝ている人がいました。


 定刻札幌駅に到着しました。多くの人がホームに降り立ちました。


 間もなく運転終了となるはまなす。ヘッドマークの痛みも見えてきました。


 次の列車まで1時間近くあるので、駅構内で朝ご飯を食べることにしました。
 いつもなら駅弁を調達するところですが、6時半開店というのに行列が出来ている店があったので並びました。


 おにぎりと豚汁のモーニングサービスです。




 平成27年9月19日(土)。今日は増毛駅まで行って、そこから今日の宿泊地東牟婁イランを目指します。
 函館本線 普通 滝川行に乗ります。停まる駅とその時刻は次のとおりです。
札幌       07:01発 
苗穂       07:04着 07:04発   
白石       07:07着 07:08発   
厚別       07:11着 07:12発   
森林公園     07:14着 07:14発   
大麻       07:17着 07:17発   
野幌       07:20着 07:21発   
高砂       07:23着 07:23発   
江別       07:25着 07:26発   
豊幌       07:31着 07:31発   
幌向       07:34着 07:35発   
上幌向      07:39着 07:39発   
岩見沢      07:44着 07:56発   
峰延       08:02着 08:02発   
光珠内      08:06着 08:06発   
美唄       08:10着 08:10発   
茶志内      08:14着 08:15発   
奈井江      08:19着 08:20発   
豊沼       08:23着 08:24発   
砂川       08:27着 08:27発   
滝川       08:34着  


 乗る電車は、711系の赤い電車が廃車となり721系電車になって居ました。




 札幌駅を出発し、左手に苗穂工場を見て順調に進みます。


石狩川に架かる国道337号の斜張橋の美原大橋。滝川駅まで約1時間です。
 予報では雨が降るとのことでしたが、雲が厚いもののまだ降ってきません。


 途中岩見沢駅では、特急オホーツク1号網走行に先を譲るため12分間停車します。






 岩見沢駅構内にある岩見沢レールセンター、JR北海道で使用するレールの加工をするところで、青函トンネルのロングレールを製造したところです。
 建物は明治時代に建てられた、旧北海道炭礦鉄道の岩見沢工場材修場を使用していて、今でも社章の五稜星のマークを見ることができます。


 岩見沢発車後も雨は降らず順調に進みます。


 滝川駅に定刻に到着しました。


 滝川駅は、運行時間が日本一長い普通列車の始発駅でもあり、そのポスターが改札口横に貼ってありました。


 待合室にあった立ち食いそば屋さんは、7月1日で閉店していました。


 以前は薬局もあった待合室には、売店だけが残りました。
 その売店で、北海道新幹線どら焼きが売っていました。




 ここから列車を乗り継いで、留萌本線の始発駅である深川駅に向かいたいのですが、ここ滝川駅から深川駅方面に向かう列車は1日8本。次の列車は3時間25分後、11時55分までありません。
 その列車に乗ったのでは、今日中に東室蘭に着くことができないので、深川まではバスで移動することにします。
 バスターミナルは駅のすぐ側です。


 味付けジンギスカンを広く広めた「松尾ジンギスカン」は、ここ滝川が本店。


 乗車するバスは、空知中央バス 音江経由滝深線 深川市立病院前行です。時刻表に載っているバス停と時刻は次の通りです。
滝川ターミナル  09:10発
滝川農協前    09:15
滝川工業高校   09:19
屯田町西1    09:22
江部乙中央通   09:28
稲田       09:37
沖里河      09:46
音江       09:50
広里町1丁目   09:55
深川市立病院前  10:00

 すべての停留所は、車内に掲示されていました。






 雨粒が少し落ちてきた中、発車しました。


 発車して間もなくその雨も止み、前方が少し明るくなりました。


 北海道の道路は、ただただまっすぐ。


 ガソリン安売りのチェーン店「アサヒ商会」、青森県より5円も安い。


 音江町の住宅もまばらなところにある岡本珈琲店は、20年以上前からの珈琲豆焙煎のお店。


 石狩川を渡ると深川市街入ります。


 深川駅には終点の一つ前のバス停が便利ということで、「5条8番」で降りました。


 バスを降りてほんの少し戻り、交差点を曲がると目の前に深川駅が見えます。








いよいよ、留萌本線に乗ります。つづく。

北リアス線&SL銀河(2)完~SL銀河に乗る

2015-09-23 17:20:26 | 北リアス線&SL銀河
 SL銀河は、JR東日本が平成26年4月12日から花巻駅と釜石駅を結ぶ釜石線で、原則として釜石行きが土曜日、花巻行きが日曜日に運行されています。昨年度は4月から11月までほぼ毎週、年80日程度の運行されました。

 蒸気機関車C58 239が牽引する列車は、元々はJR北海道が50系客車を改造して製作した気動車をJR東日本が購入し、郡山総合車両センターで再改造した気動車です。
 釜石線には勾配のきつい峠越えがあって、蒸気機関車だけで牽引するのが難しいのでこのような組み合わせにしたそうです。


 外装は「銀河鉄道の夜」をイメージしていて、1両ごとに半分ずつ濃度に差をつけ、花巻寄りの1号車の明るい青色から、釜石寄りに進むにつれて色が濃くなり、「夜が明け、朝へと変わりゆく空」を表現したものだそうです。
 また、それぞれの車両には星座や動物をシンボル化したものが貼り付けられています。


 客室の内装は、ガス灯風ランプやステンドグラス風の飾り照明、南部鉄器風の荷棚や星座を意識したパーテーションが設けられ、またブラインドはカーテンを採用しています。


 1号車のシンボルはさそり座。


 運転台側には小型プラネタリウムがあり、乗車後に整理券が希望者に配布されます。




 また「銀河コレクション」と題した、賢治の作品に登場する物などが展示されています。




 2号車のシンボルはいて座。車輌の両端にはイーハトーブと宮沢賢治に関連する資料を展示するギャラリーと宮沢賢治の作品のライブラリーがあります。






 3号車のシンボルはわし座。「ソーシャルデザインと賢治」と題したギャラリーがあります。




 また、「銀河鉄道の夜」の複製原稿等が展示されたギャラリーもあります。


 4号車シンボルははくちょう座。「アーティスト賢治」と題したギャラリーがあります。


 またSLギャラリーもあります。


 このほか売店もあり、SL銀河の関連商品等が販売されています。


 釜石・花巻間を普通列車で約2時間、「快速はまゆり」だと約1時間35分で結んでいますが、「SL快速 銀河 花巻行」は、4時間25分の旅になります。
 その停車駅と時刻は次のとおりです。
釜石     10:55発
小佐野      レ   
松倉       レ   
洞泉       レ   
陸中大橋   11:27着 11:37発 
上有住    11:55着 12:00発 
足ヶ瀬      レ
平倉       レ   
岩手上郷     レ
青笹       レ
遠野     12:41着 13:54発 
綾織       レ
岩手二日町    レ
荒谷前      レ
鱒沢       レ
柏木平      レ
宮守     14:27着 14:34発 
岩根橋      レ
晴山       レ
土沢     14:54着 14:57発 
小山田      レ
新花巻    15:07着 15:09発 
似内       レ
花巻     15:20着


 改札口で、乗車記念のしおりをいただきました。


 発車に合わせて、今春開業した「ホテル フォルクローロ三陸釜石」と釜石駅の見送りもありました。




 昨日と今日、釜石駅近くで「三陸ぐるっと食堂 in KAMAISHI×B-1グランプリ」が開かれていて、会場の裏を通る列車に雨の中手を振っていました。


 車内改札をする車掌さんは、レトロな制服でした。


 チケッターもSL銀河専用の物です。


 釜石駅を出発した列車は、標高差450mあまりを徐々に登っていきます。交差する交差する高架橋は国道283号で別名「仙人峠国道」といって、この先の仙人峠を越えて足ヶ瀬を通って遠野市へ続いています。


 黒い煙を吐きながら、列車は高度を上げていきます。



 トンネルに入るときは多くの人は窓を閉めるのですが、中にはしまない方もいて御覧のとおりです。


 最初の停車駅、陸中大橋駅に到着。
 ここには、かつて釜石製鉄所へ鉱石を輸送するための釜石鉱山鉄道がり、その鉱石を積むためのホッパーが今でも残っています。


 陸中大橋駅停車中にプラネタリウムの時間になりました。部屋の前で前の回の終了を待ちます。


 この先上有住駅との間は、釜石線絶景ポイントの一つ「Ω(オメガ)ループ」です。
 標高887mの仙人峠を避けるように、曲線を描くように幾つものトンネルを通って、上有住駅に向かいます。


 トンネルを抜け、鬼ヶ沢橋梁からは今通ってきた陸中大橋駅手前の線路が下に見えます。


 釜石線最長の土倉トンネルを抜けると滝観洞観光センターが見え、間もなく標高400mにある上有住駅に到着します。


 停車するたびに蒸気機関車の点検が行われています。


 この先まだまだ登りが続きます。


 4.2kmを9分かけて登り、本来は通過する隣の標高473m足ヶ瀬駅に機関車の点検のため10分ほど停車しました。


 この先は下りになります。順調に進んで遅れを挽回し、遠野駅にはほぼ定刻どおり到着しました。
 ここでは機関車に給水などをするために、一旦客車から切り離します。



 給水や石炭の灰を始末する施設が、釜石側に作られていました。


 そして1時間13分の停車となります。
 ほぼ全員途中下車するので、観光協会のお出迎えもあります。


 カッパ伝説の遠野らしく、駅前にはカッパ池があります。


 郵便ポストの上にもカッパ。


 駅前にある遠野市観光交流センター「旅の蔵遠野」に入ってみました。


 中には食堂もあり、カッパにちなんだメニューの他に、SL運転日限定のSL関係のメニューもあるので入ってみました。




 SLラーメンを注文し、SL弁当はお持ち帰りで買いました。




 そのほかに、観光案内所、売店、休憩スペース、コインロッカーとがありますが、レンタサイクルを利用した人のためでしょうか、6分間300円のコインシャワーもありました。


 お昼を食べて、売店で買い物して、駅前を散策しても十分時間がありました。


 乗務員もSL銀河に乗る機会が少ないのか、ホームで記念写真を撮っていました。


 遠野から乗車する人も多く、機関車の周りの人は絶えません。


 遠野駅を発車した列車は、花巻駅を目指して下っていきます。


 宮守駅手前の宮守川橋梁は「めがね橋」として列車の撮影ポイントとして有名です。車内からは5連のアーチをよく見ることはできませんが、その雰囲気は伝わってきます。


 橋の脇に見える橋脚跡は、「銀河鉄道の夜」のモデルとなった岩手軽便鉄道の橋脚です。




 次に停車する土沢駅は、「銀河鉄道の夜」のモデルとなった岩手軽便鉄道の始発駅でした。


 最後の停車駅は、新幹線への乗換駅の新花巻駅。


 釜石線のホームは1面のみ。
 銀河をイメージした装飾でした。




 花巻駅到着。ここでもお出迎え。





 花巻駅からは、東北本線 普通 盛岡行の乗ります。
花巻     15:32着 15:33発  
花巻空港   15:37着 15:38発  
石鳥谷    15:42着 15:42発  
日詰     15:47着 15:47発  
紫波中央   15:50着 15:51発  
古館     15:54着 15:55発  
矢幅     15:58着 15:59発  
岩手飯岡   16:03着 16:03発  
仙北町    16:07着 16:07発  
盛岡     16:12着


 盛岡駅で東北新幹線 はやぶさ23号 新青森行に乗り換え。
盛岡     16:33着 16:37発
いわて沼宮内   レ
二戸       レ
八戸     17:04着


 最後は、八戸駅から青い森鉄道 普通 青森行に乗り換えました。 
八戸     17:13発   
陸奥市川   17:19着 17:20発
下田     17:23着 17:24発
向山     17:28着 17:28発
三沢     17:32着 17:33発
小川原    17:38着 17:38発
上北町    17:41着 17:42発
乙供     17:47着 17:47発
千曳     17:52着 17:53発
野辺地    17:59着


 夕食はSL銀河の車内で購入したお弁当。 
 遠野駅ではSL運転日限定で弁当・仕出しの「藤屋」さんが駅弁を販売しています。
 原則ホーム売りなのですが、釜石発の列車では車内でも買うことができます。
かっぱ弁当は、陶器でできたかっぱの器に入っています。SL銀河にちなんでにんじんは星形になっています。






 遠野牛弁当は、遠野牛を、冷めても美味しくいたいただけるように時雨れ煮にしてあります。にんじんは蒸気機関車の形になっています。




 おしまい

北リアス線&SL銀河(1)~北リアス線で釜石へ

2015-09-22 09:33:36 | 北リアス線&SL銀河
 そもそもの発端は、旅行社が募集したツアーが定員割れで催行しないことになったため、その指定券をいただき乗ることになったのです。
 さて、 「SL銀河」に乗るだけなら日帰りも可能なのですが、今年はまだ三陸を訪ねていないので、この機会に八戸線・北リアス線経由で釜石まで行くことにしました。


 平成27年8月29日、青い森鉄道で八戸に向かいます。平成22年12月4日、青森駅までが第三セクターの青い森鉄道になり5年がたとうとしているのに、不思議なことに駅中心や踏切など距離を示す標識は全て国鉄・JR時代からの東京駅起点のままで示されています。


8月29日 青い森鉄道  普通 八戸行
野辺地   06:18着 06:19発
千曳    06:24着 06:25発
乙供    06:30着 06:30発
上北町   06:35着 06:36発
小川原   06:39着 06:40発
三沢    06:45着 06:45発
向山    06:49着 06:50発
下田    06:54着 06:54発
陸奥市川  06:58着 06:58発
八戸    07:06着



 以前は観光地でよく見られた記念撮影用の顔出しパネル。一時見かけなくなったと思っていたのですが、最近は駅でよく見かけるようになりました。


 八戸駅で、八戸線久慈行きに乗り換えです。
八戸線 普通  久慈行
八戸    07:12発
長苗代   07:16着 07:17発
本八戸   07:21着 07:22発
小中野   07:24着 07:25発
陸奥湊   07:28着 07:28発
白銀    07:31着 07:33発
鮫     07:35着 07:36発
陸奥白浜  07:44着 07:44発
種差海岸  07:47着 07:48発
大久喜   07:51着 07:52発
金浜    07:55着 07:55発
大蛇    07:58着 07:58発
階上    08:01着 08:03発
角の浜   08:06着 08:06発
平内    08:10着 08:10発
種市    08:13着 08:14発
玉川    08:18着 08:19発
宿戸    08:22着 08:22発
陸中八木  08:26着 08:27発
有家    08:31着 08:32発
陸中中野  08:36着 08:37発
侍浜    08:48着 08:49発
陸中夏井  08:57着 08:57発
久慈    09:02着

 キハ40型2両+キハ48型1両の3両編成です。
 ワンマン運転で無いため車掌さんが乗務しています。今日は2人乗っていました。


 いつもなら土曜日でも高校生が結構乗っていて、白銀駅までは座れないこともあるのですが、今日はすいていました。

 
 途中の階上駅の駅前には、腕木式信号機が保存してありました。
 ここ八戸線は、JRで最後まで腕木式信号機が使われていた路線です。
 ちなみに現在でも腕木式信号機が使われているのは、津軽鉄道だけのようです。


 曇天ですっきりとして車窓が望めません。


 それでなくても八戸線の車両は老朽化が激しく、窓ガラスには積もり積もったさびなどが付いていて、天気が良くても曇りに見える窓です。
 このためJR東日本では、初めて公募方式で18両の車両を平成29年度以降更新すそうです。


 2時間ほどで久慈駅に到着。


 久慈で1時間少々時間が合ったので、久慈駅前にある空き店舗を利用した「もぐらんぴあ まちなか水族館」に行ってきました。
 「もぐらんぴあ」とは、久慈市にある石油備蓄基地の作業用トンネルを使った日本初の地下水族館のことですが、東日本大震災で被害を受け現在は休業していますが、被災から生き残った生物の他、もぐらんぴあの応援団長である「さかなクン」から寄贈された魚をここで展示しています。
 本来の「もぐらんぴあ」は今年秋に、再建の予定だそうです。






 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で話題となった「駅前デパート」。老朽化のため撤去する方針という情報が流れて久しいのですが、どうも老朽化で取り壊すのではなく、中心市街地の活性化のために駅前に広場と複合施設を整備する一環として解体・撤去をするようです。


 三陸鉄道北リアス線で宮古に向かいます。


 三陸鉄道 北リアス線 普通 宮古行
久慈   10:35発
陸中宇部 10:43着 10:44発
陸中野田 10:48着 10:48発
野田玉川 10:54着 10:54発
堀内   11:02着 11:03発
白井海岸 11:10着 11:11発
普代   11:15着 11:15発
田野畑  11:25着 11:26発
島越   11:30着 11:31発
小本   11:40着 11:40発
摂待   11:45着 11:45発
田老   11:54着 11:54発
佐羽根  11:59着 11:59発
一の渡  12:04着 12:04発
山口団地 12:10着 12:10発
宮古   12:14着



 今日乗るのは、昭和初期の時代をイメージしたレトロタイプの車輌です。


 車内は木目の壁と床、天井にはシャンデリア、そして壁灯もあります。


 トンネルに入るとこのようになります。


 久慈駅を出発した列車は、陸中野田駅で昨年の北リアス線の全線運行再開を記念して、イオンの電子マネー「WAON」のキャラクターが描かれた列車と行き違いになりました。



 陸中野田駅を出ると間もなく海沿いに出ます。昨年までは盛り土の工事が中心に行われていましたが、今年は防波堤の本体の工事が進んでいました。




 野田玉川駅と堀内駅の間にある高さ33m長さ302mの安家川橋梁は、北リアス線の絶景ポイントの一つで、橋梁の中ほどで数分停車します。


 山側にある下安家漁協のサケ・マスふ化場施設の復旧工事は今年も続いていました。


 堀内駅と白井海岸駅の間にある大沢橋梁でも1分ほど停車しました。


 山側には、国道45号に架かる堀内大橋が見えます。


 白井海岸駅は「海岸」と名前が付くものの標高は63mで、駅からは海岸を見ることはできません。




 白井海岸駅を出ると海岸線とは離れて普代駅まで下っていきます。


 田野畑駅からは、三陸鉄道の車輌と同じデザインの、平井賀水門の水門制御室が見えます。


 島越駅は東日本大震災の津波で、駅舎の土台、階段の一部等を除き駅舎、ホーム、高架線路の全てを失ったところで、昨年4月の全線復旧時点でも駅舎は工事中で完成していませんでしたが、現在は新しい駅舎が使用されていました。
 現駅舎も、初代駅舎のように八角形の塔屋をもつ形になっています。


 小本駅は建て替え工事が行われていました。
 今までの駅舎は小本観光センターの1階に切符売り場と売店があり、2階は子ども図書館になっていましたが、新しい駅舎は鉄筋3階建てで、1階に切符売り場や売店、役場支所が入り、2階が診療所と津波資料室、3階の集会室には飲料水や非常食、毛布などを備蓄して避難所の機能ももたせるそうです。
 また、岩泉町としてはJR岩泉線が廃止され、鉄道の駅名から「岩泉」の名前が消えるため、三陸鉄道小本駅が鉄道としての町の玄関口になるので、来年1月から「岩泉小本駅」に改名する予定だそうです。


 田老駅手前には、三陸鉄道を応援する地元企業の看板もありました。


 田老駅から終点宮古駅までは、約8割近くがトンネルの内陸を進みます。


 宮古駅から釜石駅まではJR山田線ですが、震災の復旧工事はまだ始まっていません。
 復旧工事が済み次第、三陸鉄道に移管する方向で話し合いが進められているようです。
 そのため、この先釜石まではバスで移動します。
 岩手県北バス 船越行
宮古駅前     13:30発
信金前      13:33発
藤原三丁目    13:37発
市民会館前    13:38発
上磯鶏      13:39発
磯鶏       13:40発
商業高校前    13:41発
高浜一丁目    13:43発
高浜小学校下   13:45発
川帳場      13:50発
津軽石      13:53発
津軽石新町    13:54発
繋向       13:59発
豊間根      14:03発
山田仮説診療所  14:08発
大沢川向     14:13発
柳沢       14:17発
山田中央町    14:21発
山田郵便局前   14:24発
織笠大橋     14:26発
道の駅やまだ   14:30着
 座席の4分の1程度の乗車で出発しました。


 発車してすぐに睡魔に襲われ、気がつけば山田湾が見えていました。


 ここでも、防波堤の工事が進んでいました。




 道の駅やまだで、今乗ってきたバスを降り乗り換えになります。




 次のバスは、岩手県交通バス 上大畑行です。
道の駅やまだ   15:43発
船越駅前     15:44発
山の内      15:45発
四十八坂     15:48発
浪板       15:53発
浪板海岸     15:54発
吉里吉里     15:55発
吉里吉里一丁目  15:57発
大槌横      16:02発
中央公民館入口  16:06発
城内       16:07発
マスト前     16:08発
片岸       16:13発
大浜渡橋     16:14発
寺前       16:15発
鵜住居      16:16発
新川原      16:17発
両石       16:20発
水海海岸     16:21発
天神町      16:26発
岩手銀行前    16:28着


 「道の駅やまだ」から下ってくると、浪板海岸が見えてきます。


 山田線吉里吉里駅付近では、かさ上げ工事が進んでいました。


 大槌町の中心部には、復旧工事が始まらない山田線の橋脚が残されていました。


 大槌町旧庁舎。保存か解体から論議されていましたが、一部保存されるようです。


 釜石市に入ると、「明治日本の産業革命遺産」の一つとして世界遺産に登録された橋野鉄鉱山への案内板がありました。しかし、ここからは30kn以上も離れているようです。


 両石湾に注ぐ川の防潮堤は、まだ半分しか完成していません。


 製鉄所からの煙が見えてくると間もなく釜石市の中心部です。


 今日はここ釜石で1泊します。つづく。