旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

本州一周普通列車の旅11~6日目(完)直江津駅から野辺地駅まで

2016-05-13 15:28:47 | 本州一周普通列車の旅
 6日目(平成24年7月29日)最終日になりました。
 泊まった「ホテルハイマート」は駅弁の老舗ですが、夜遅く着いて翌朝早いので買い求めることはできませんでした。


 直江津駅前には、全国で唯一、森光子さん自筆による舞台「放浪記」の記念碑がありました。碑には林芙美子さんが好んだ「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」が刻まれていて、上部に森さんと林さんをイメージしたブロンズ像が付いています。


 長岡駅、新潟駅、酒田駅、秋田駅、青森駅で乗り換えて野辺地駅に戻ります。


 最初に乗る列車は、信越本線 普通 長岡行です。


直江津  06:26発   
黒井   06:30着 06:31発   
犀潟   06:35着 06:36発   
土底浜  06:39着 06:39発   
潟町   06:42着 06:42発   
上下浜  06:45着 06:46発   
柿崎   06:49着 06:50発   
米山   06:55着 06:55発   
笠島   06:59着 07:00発   
青海川  07:02着 07:03発   
鯨波   07:06着 07:06発   
柏崎   07:11着 07:13発   
茨目   07:17着 07:17発   
安田   07:20着 07:21発   
北条   07:24着 07:24発   
越後広田 07:28着 07:28発   
長鳥   07:32着 07:32発   
塚山   07:37着 07:37発   
越後岩塚 07:42着 07:42発   
来迎寺  07:46着 07:46発   
前川   07:51着 07:51発   
宮内   07:55着 07:56発   
長岡   08:00着

 新潟へは、先行する「快速おはよう信越」に乗るのが良いのですがが、ここは普通列車で行きます。


 「快速おはよう信越」が発車した後、大阪行きの「トワイライトエクスプレス」が入ってきました。


 日曜日の普通列車1番列車ということもあってか、乗客はほとんどいません。


 犀潟駅で第三セクターのほくほく線と別れます。


 柿崎駅を過ぎたところで海岸線に出ました。


 米山駅は、山頂に日本三大薬師の一つ米山薬師が祀られている米山の登山口でもあります。


 「日本一海に近いところにある駅」の一つ、青海川駅。




 鯨波駅の手前で日本海と別れます。




 曇天。眠くなるような天候です。
 長岡駅には定刻に到着しました。


次の列車は、信越本線 普通 新潟行です。




長岡   07:55着 08:07発   
北長岡  08:10着 08:11発   
押切   08:15着 08:15発   
見附   08:19着 08:20発   
帯織   08:24着 08:24発   
東光寺  08:27着 08:28発   
三条   08:31着 08:32発   
東三条  08:35着 08:42発
保内   08:46着 08:47発   
加茂   08:51着 08:51発   
羽生田  08:56着 08:56発   
田上   08:59着 09:00発   
矢代田  09:03着 09:04発   
古津   09:07着 09:07発   
新津   09:11着 09:12発   
さつき野 09:14着 09:14発   
荻川   09:17着 09:17発   
亀田   09:22着 09:22発   
越後石山 09:25着 09:26発   
新潟   09:31着  

 長岡駅を出て北長岡駅を過ぎると、上越新幹線が離れて行きます。、


 信濃川の支流、五十嵐川を渡ると東三条駅に着きます。


 東三条駅では7分の停車で、快速くびき野1号新潟行に先を譲ります。


 矢代田駅を過ぎた頃、ようやく青空が見えてきました。


 新津駅は信越本線の他に磐越西線と羽越本線が乗り入れている鉄道の要衝です。


 新津運輸区にはまだ転車台が残っています。


 小阿賀野川を渡り、亀田駅、越後石山駅と過ぎると終着新潟です。   


 この日は、会津若松行き快速「SLばんえつ物語号」の運転日でした。


 新潟県は全国1位の米菓生産地で、全国の年間生産量の50%を超えるせんべいの王国だけあって、お菓子の自動販売機がホームにありました。


 新潟駅からは、白新線・羽越本線「快速きらきらうえつ」象潟行に乗り、酒田駅まで聞きます。




 この列車は、485系電車700番台の「きらきらうえつ」専用4両編成です。パッチワーク風のデザインは、羽越本線沿線の色彩豊かな四季の風景をイメージし、パッチワーク風に配色したものだそうです。
 1号車・3号車・4号車のいずれも普通車の全席指定席ですが、シートはリクライニング式で、席と席の間はグリーン車並みの広さがあります。また、通常よりも天井と床が高く、窓も大型タイプなので車窓を楽しむことができます。
 なお、2号車は「きらきらラウンジ」車両で、ミニビュッフェ「茶屋」とボックス席のラウンジになっています。




 主に土・日曜日の運転で、新潟駅と酒田駅の間を1往復していますが、期間限定で象潟駅及び羽後本庄駅まで延長して運転することも有り、今日は羽後本荘駅まで延長運転の日です。


新潟    10:15発
東新潟     レ
大形      レ
新崎      レ
早通      レ
豊栄    10:28着 10:29発   
黒山      レ
佐々木     レ
西新発田    レ
新発田   10:39着 10:39発   
加治      レ
金塚      レ
中条      レ
平木田     レ
坂町      レ
平林      レ
岩船町     レ
村上    11:06着 11:08発   
間島      レ
越後早川    レ
桑川    11:25着 11:26発   
今川      レ
越後寒川    レ
勝木    11:40着 11:42発   
府屋    11:46着 11:47発   
鼠ヶ関   11:52着 11:53発   
小岩川     レ
あつみ温泉 12:01着 12:02発   
五十川     レ
小波渡     レ
三瀬      レ
羽前水沢    レ
羽前大山    レ
鶴岡    12:25着 12:29発   
藤島      レ
西袋      レ
余目    12:41着 12:42発   
北余目     レ
砂越      レ
東酒田     レ
酒田    12:51着

 新潟駅を出ると新潟新幹線車両センターへの高架線としばらく並行して進みます。


 全長210km、日本第10位の阿賀野川を渡ります。


 2号車のミニビュッフェ「茶屋」に行ってみました。
 呑み比べセット(「王紋夢 純米酒」「大洋盛 越乃松露 特別本醸造」「鶴亀 純米酒」)


 お茶セット


 村上駅までは海岸から離れたところを進みます。


 村上駅を出ると海岸線にそって進みます。


 桑川駅に着きました。


 駅舎は道の駅「道の駅笹川流れ・夕日会館」に併設されています。


 ここから越後寒川駅までの間、景勝地「笹川流れ」を見ながら進みます。笹川流れとは無数の奇岩、絶壁、洞穴が連続する、国の名勝および天然記念物に指定されている地域で、この笹川より沖合いの岩場まで潮流が見られたことが名の由来とされています。








 条件が良ければ、日本海に浮かぶ粟島が見えるのですが残念ながら今日は見ることができません。


 弁天島が見えてくると間もなく鼠ヶ関駅に着きます。


 ここから、山形県に入りました。


 美しい海岸線の景色もこの先、小岩川駅、あつみ温泉駅、五十川駅までの間となります。








 三瀬駅の手前で内陸に入り、庄内平野の中を進みます。


 ここで昼食です。
 「きらきらうえつ」運転開始10周年を記念して車掌さんとの共同企画した駅弁「きらきら弁当」。


 パッケージの横には、おしながきが書かれてありました。




 「まさかいくらなんでも寿司」


 「ま」は鱒。「さ」は鮭。「か」はかに。「いくら」で、まさかいくらなんでも寿司。


 食べ終わった頃、最上川を渡りました。あと5分ほどで酒田駅に到着します。


 酒田駅のホームにはいろいろな物がありました。










 次の列車まで1時間20分あるので、駅近くにある本間美術館に行きました。




 酒田駅からは、羽越本線・奥羽本線・男鹿線 快速リゾート鳥海 男鹿行で秋田駅に向かいます。   




酒田    14:06着 14:11発   
本楯      レ
南鳥海     レ
遊佐    14:25着 14:26発   
吹浦      レ
女鹿      レ
小砂川     レ
上浜      レ
象潟    14:53着 14:54発   
金浦      レ
仁賀保   15:03着 15:04発   
西目      レ
羽後本荘  15:17着 15:19発   
羽後岩谷    レ
折渡      レ
羽後亀田    レ
岩城みなと   レ
道川      レ
下浜      レ
桂根      レ
新屋    15:48着 15:49発   
羽後牛島    レ
秋田    15:58着 

 酒田駅を出てもしばらくは庄内平野の中を進みます。


 吹浦駅付近で海岸線に出でます。


 小砂川駅から秋田県に入ります。


 仁賀保駅で上り「快速きらきらうえつ」新潟行とすれ違いました。


 下浜駅付近の海岸には砂山が多く、日本最初の鉄道飛砂防止林があります。


 雄物川を渡ると秋田駅に到着します。


 秋田駅からは、奥羽本線 普通 青森行に乗り換えます。




秋田    16:34発
土崎    16:41着 16:41発   
上飯島   16:44着 16:44発   
追分    16:48着 16:48発   
大久保   16:54着 16:55発   
羽後飯塚  16:58着 16:58発   
井川さくら 17:00着 17:01発   
八郎潟   17:05着 17:05発   
鯉川    17:10着 17:10発   
鹿渡    17:15着 17:15発   
森岳    17:21着 17:21発   
北金岡   17:25着 17:26発   
東能代   17:33着 17:36発   
鶴形    17:40着 17:41発   
富根    17:45着 17:46発   
二ツ井   17:51着 17:52発   
前山    17:57着 17:58発   
鷹ノ巣   18:02着 18:03発   
糠沢    18:07着 18:07発   
早口    18:12着 18:12発   
下川沿   18:16着 18:17発   
大館    18:22着 18:27発   
白沢    18:32着 18:33発   
陣場    18:39着 18:40発   
津軽湯の沢 18:45着 18:45発   
碇ヶ関   18:49着 18:49発   
長峰    18:54着 18:54発   
大鰐温泉  18:57着 18:58発   
石川    19:02着 19:03発   
弘前    19:09着 19:13発   
撫牛子   19:16着 19:17発   
川部    19:20着 19:21発   
北常盤   19:25着 19:29発   
浪岡    19:34着 19:34発   
大釈迦   19:39着 19:39発   
鶴ヶ坂   19:45着 19:45発   
津軽新城  19:50着 19:50発   
新青森   19:53着 19:54発   
青森    20:00着 
 秋田駅を出発するときは、結構な混雑で、その混雑は大館駅まで続きました。
 車内が空いてきたところで、夕食にしました。
 酒田の清川屋の名物弁当「ががちゃおこわ」。鶴岡産のだだちゃ豆ともち米を使ったほんのりと醤油味のするおこわです。ががちゃとは、庄内の方言でお母さんのことだそうです。


 おかずは赤かぶだけです。


 最後の列車は、青い森鉄道 普通 八戸行です。




青森   20:07発
東青森  20:13着 20:13発   
小柳   20:15着 20:16発   
矢田前  20:18着 20:19発   
野内   20:21着 20:21発   
浅虫温泉 20:26着 20:27発   
西平内  20:32着 20:32発   
小湊   20:35着 20:36発   
清水川  20:41着 20:41発   
狩場沢  20:45着 20:45発   
野辺地  20:52着

 6日目の移動距離639.7km、乗車時間は昨日と同じ11時間18分。
6日間の合計は、移動距離3472.3km、乗車時間は65時間13分でした。

 おしまい

本州一周普通列車の旅10~5日目(3)東舞鶴駅から直江津駅まで

2016-05-05 06:15:27 | 本州一周普通列車の旅
 東舞鶴駅から、小浜線に乗り換え敦賀を目指します。




 小浜線 普通 敦賀行に乗ります。




東舞鶴  13:35発   
松尾寺  13:41着 13:42発   
青郷   13:47着 13:47発   
三松   13:50着 13:50発   
若狭高浜 13:54着 13:54発   
若狭和田 13:58着 13:59発   
若狭本郷 14:03着 14:04発   
加斗   14:09着 14:10発   
勢浜   14:14着 14:15発   
小浜   14:20着 14:31発   
東小浜  14:35着 14:35発   
新平野  14:38着 14:39発   
上中   14:44着 14:44発   
若狭有田 14:48着 14:49発   
大鳥羽  14:51着 14:52発   
十村   14:56着 14:59発   
藤井   15:01着 15:02発   
三方   15:05着 15:05発   
気山   15:09着 15:09発   
美浜   15:13着 15:14発   
東美浜  15:19着 15:20発   
粟野   15:25着 15:26発   
西敦賀  15:30着 15:31発   
敦賀   15:36着

 高架駅の東舞鶴駅を出発すると、西国三十三所第29番札所の松尾寺(まつのおでら)の最寄り駅、松尾寺駅につきます。駅の側にあるのは岩室神社で、松尾寺は東北に3km、徒歩45分の所にあるそうです。




 青郷駅から福井県に入ります。


 若狭湾沿いに高浜町にある、三松駅、若狭高浜駅、若狭和田駅と過ぎていきます。ここは高浜原発の町でもあります。






 若狭本郷駅には、義経号の実物大のレプリカが置かれていました。


 若狭本郷駅を出ると、複合レジャー施設の「うみんぴあ大飯」が見えてきます。


次の加斗駅の手前まで海沿いを進みます。


 加斗駅と勢浜駅の間は少し海岸から離れますが、島が丸ごと国の天然記念物「蒼島」が見えます。


 オバマ米国大統領誕生で有名になった小浜駅で11分の停車です。


 小浜駅を出ると北川沿いに内陸部に入ります。




 東小浜駅、新平野駅、上中駅、若狭有田駅、大鳥羽駅、十村駅、藤井駅を過ぎ、三方駅に着きます。


 三方駅を出ると、三方五湖の一つ三方湖が見えました。


 気山駅の側には、保育所で建てたこんな看板もありました。琵琶湖若狭湾快速鉄道と書かれていました。小浜線の上中駅と湖西線の近江今津駅を結ぶ鉄道の構想のようです。


 隣の美浜駅には、漁船「みはま」がなぜかホームの脇に置かれていました。


 東美浜駅の手前で最後に若狭湾を見て、内陸に入ります。


 粟野駅を過ぎて、敦賀の市街地が見えてくると西敦賀駅に停まり、終着敦賀駅に着きます。






 この先、金沢駅と富山駅で乗り換えて直江津駅に向かいます。


 次の列車は、北陸本線 普通 金沢行です。


敦賀   16:05発   
南今庄  16:17着 16:17発   
今庄   16:20着 16:21発   
湯尾   16:24着 16:24発   
南条   16:27着 16:28発   
王子保  16:32着 16:32発   
武生   16:36着 16:36発   
鯖江   16:41着 16:41発   
北鯖江  16:44着 16:45発   
大土呂  16:48着 16:49発   
越前花堂 16:52着 16:53発   
福井   16:57着 17:06発
森田   17:11着 17:12発   
春江   17:14着 17:14発   
丸岡   17:18着 17:18発   
芦原温泉 17:22着 17:23発   
細呂木  17:26着 17:27発   
牛ノ谷  17:30着 17:30発   
大聖寺  17:35着 17:35発   
加賀温泉 17:39着 17:40発   
動橋   17:43着 17:44発   
粟津   17:47着 17:48発   
小松   17:52着 17:53発   
明峰   17:56着 17:57発   
寺井   18:00着 18:00発   
小舞子  18:03着 18:04発   
美川   18:07着 18:13発   
加賀笠間 18:16着 18:17発   
松任   18:21着 18:21発   
野々市  18:25着 18:25発   
西金沢  18:28着 18:28発   
金沢   18:33着 

 敦賀駅を出ると間もなく北陸トンネルに入ります。


 トンネルを出て小さなトンネルをくぐると南今庄駅です。


 この先各駅に停まっていきますが、車内が混んでいて自分が座っている席から見える車窓だけしか撮影できません。
 鯖江駅・北鯖江駅間。








 芦原温泉駅


 大聖寺駅・加賀温泉駅間。大聖寺駅から石川県に入っています。


 小松駅からは小松製作所が見えます。


 手取川を渡り、美川駅に着きました。


 広場では夏祭りが開かれていました。


 加賀笠間駅・松任駅間では、北陸新幹線の車両基地及び車両工場として機能する、白山総合車両所の工事が進んでいました。


 18時33分、定刻金沢駅に到着しました。暗くなったので、車窓はここまでとなります。


 次の列車は北陸本線 普通 富山行です。


金沢   19:57発 
東金沢  20:00着 20:01発   
森本   20:04着 20:05発   
津幡   20:11着 20:11発   
倶利伽羅 20:16着 20:17発   
石動   20:22着 20:23発   
福岡   20:28着 20:28発   
西高岡  20:31着 20:32発   
高岡   20:36着 20:37発   
越中大門 20:40着 20:41発   
小杉   20:44着 20:45発   
呉羽   20:49着 20:50発   
富山   20:55着

 今日の夕食は、金沢駅の駅弁です。








 石動駅から富山県に入り、富山駅で今日最後の列車に乗り換えます。


 北陸本線 普通 直江津行です。 
富山   21:04発
東富山  21:09着 21:09発   
水橋   21:13着 21:14発   
滑川   21:18着 21:19発   
東滑川  21:22着 21:22発   
魚津   21:26着 21:27発   
黒部   21:31着 21:32発   
生地   21:35着 21:36発   
西入善  21:39着 21:40発   
入善   21:43着 21:44発   
泊    21:48着 21:48発   
越中宮崎 21:52着 21:52発   
 ここから、新潟県に入ります。
市振   21:56着 21:57発   
親不知  22:03着 22:03発   
青海   22:08着 22:08発   
糸魚川  22:14着 22:15発   
梶屋敷  22:19着 22:20発   
浦本   22:23着 22:23発   
能生   22:27着 22:28発   
筒石   22:33着 22:33発   
名立   22:38着 22:38発   
有間川  22:42着 22:42発   
谷浜   22:46着 22:46発   
直江津  22:52着

 長い一日でした。
 5日目の移動距離564.6km、乗車時間11時間18分。
明日はいよいよ最終日です。

 つづく

本州一周普通列車の旅9~5日目(2)天橋立駅から東舞鶴駅まで

2016-05-02 11:48:42 | 本州一周普通列車の旅
 天橋立は、幅は約20~170m、全長約3.6kmの砂嘴で地形が天に架かる橋のように見えることから『天橋立』の名が付きました。松島・宮島とともに日本三景のひとつです。




 歩いて渡ると片道約1時間、自転車だと約20分だそうですが、時間が無いので内ので、観光船を利用して笠松公園を目指します。




 桟橋の後方に見えるのが、天橋立の大橋立と小橋立を結ぶ廻旋橋です。大型の遊覧船を通すために橋の中央部分が90度回転する可動橋です。


 観光船は、天橋立によって日本海の宮津湾と仕切られてできた内海である阿蘇海を進みます。


 砂浜には約8000本の松が茂っています。






 12分で一の宮の観光船降り場に着きました。
 ここには、丹後一ノ宮の籠神社(このじんじゃ)があります。一ノ宮とは、地域の中で最も社格の高いとされる神社のことですから、丹後で一番格式の高い神社ということになります。




 笠松公園へはケーブルカーとリフトの2通りあります。行きは待ち時間おなりリフトにします。




 笠松公園のキャラクター「かさぼう」の石像です。


 6月7日生まれ、年齢不詳の男性だそうです。
 生い立ちは、天橋立の創造とともに生まれてきた妖精。天に架かっていた橋が倒れて天橋立ができた時、その一部が落ちる途中で妖精となり、人里離れた山の上(現在の傘松)へ舞い降りた。以来、ずっと傘松に住み、天橋立を見守っているそうです。 


 笠松公園は「股のぞき」発祥の地だそうです。




 天橋立は『丹後国風土記』にイザナギが天へ通うために作ったものとあるように、股のぞきをすることで、天地が逆転し、細長く延びた松林が天にかかるように見えるということです。


 北側の傘松公園から斜め一文字に見えることから、この眺めを「斜め一文字」と言うそうです。



 帰りはケーブルカーで降ります。




 帰りは、モーターボートに乗りました。


 丁度観光船が入ってきて、廻旋橋が回転しているところを見ることができました。


 次に向かったのが、南側にある文珠山の山頂にある天橋立ビューランドです。






こちらはリフトとモノレールの2通りです。


 上りは待ち時間のないにリフトにします。


 南側の文珠山の山頂にある天橋立ビューランドから見る眺めは、龍が天に登る姿に見えることから飛龍観と言われています。






 こちらでも股のぞき。


 下りはモノレールに乗りました。


 駆け足での天橋立観光を終えて、天橋立駅に戻ってきました。
 駅には、智恵の輪灯籠のレプリカがありました。本物は智恩寺の横にたてられていて、江戸時代には、輪の中に明かりがともされ、文珠水道(天橋立水路)を行き来する船の安全を願って建てられたと言われています。また、天橋立の伝説に出てくる龍神を呼び寄せるため、明かりを灯していたとも言われています。
 この灯籠、古くから知恵を授かる文殊信仰の知恩寺の境内にあることから、輪を3回くぐり抜けると知恵が授けられると言い伝えがあるそうです。


 予定より1本遅らせて、11時02分発 北近畿タンゴ鉄道 普通 西舞鶴行に乗ります。


天橋立  11:02着 11:02発   
宮津   11:08着 11:21発   
栗田   11:27着 11:27発   
丹後由良 11:34着 11:34発   
丹後神崎 11:37着 11:37発   
東雲   11:42着 11:42発   
四所   11:51着 11:51発   
西舞鶴  11:57着

 隣の宮津駅で列車待ち合わせのため、13分停車します。


 京都発天橋立行特急はしだて1号と宮津発豊岡行たんごリレー81号を待っての発車です。




 宮津駅を出ると、宮津湾と別れて峠を越えます。


 「栗田」駅は難読駅名の一つで、「くんだ」と読みます。地名は、南北朝から戦国期にあった荘園名に由来するそうですが、現在は栗田という地名はないそうです。


 栗田湾を挟んで、関西電力宮津エネルギー研究所の煙突が見えますが、火力発電所は運転を取りやめているそうです。


 しばらくは、栗田湾をみながら進みます。


 丹後由良海水浴場が見えてくると、丹後由良駅に着きます。


 ここは、森鴎外の「山椒大夫」の基になった説話、「さんせう太夫」はここが舞台とされているそうです。


 丹後由良駅を出ると、由良川橋梁を渡ります。長さ約550メートル、水面からわずかに3メートルの高さを列車が走る風景は、鉄道写真の絶景ポイントとして知られています。 大正13年にできた当時から車が発達するまでは、由良川を挟む由良地区と神崎地区を結ぶ、徒歩で渡れる重要な生活路でもあったそうです。




 由良川橋梁を渡り終わると、右に大きく曲がり列車は丹後神崎駅に着きます。その後しばらくは、由良川に沿って南下します。
 振り返ると、今渡ってきた由良川橋梁が遠くに見えます。


 東雲駅、四所駅を過ぎると終着、西舞鶴駅に到着します。


 次は、舞鶴線 東舞鶴行 普通 リレー号に乗り、一駅先の東舞鶴駅に行きます。  




西舞鶴 12:56着 12:57発   
東舞鶴 13:04着

 7分で終着東舞鶴駅に着きました。


つづく

本州一周普通列車の旅8~5日目(1)鳥取駅から天橋立駅へ

2016-04-29 13:53:10 | 本州一周普通列車の旅
 5日目(平成24年7月28日)は、天橋立に寄って直江津を目指します。


 まだ日の出前です。


 今日も一番列車で出発します。山陰本線上り普通浜坂行です。


鳥取 05:30発   
福部 05:42着 05:42発   
大岩 05:48着 05:48発   
岩美 05:52着 05:53発   
東浜 05:58着 05:58発   
居組   レ
諸寄 06:08着 06:08発   
浜坂 06:11着

 隣のホームには、これから倉吉駅まで回送され、山陰本線・因美線・智頭急行線・山陽本線・東海道本線経由、京都行特急スーパーはくと2号となる車両が停まっていました。


 私たちが乗る車両のキハ47形は、昭和52年から昭和58年にかけて製造された車両で、冷房装置も後から付けられた古いものです。


 鳥取駅を出た列車は大きく回り、榎峠を越えて福部駅に着きます。




 岩美駅のホームには、「山陰海岸ジオライナー」の横断幕が張ってありました。「山陰海岸ジオライナー」は、平成22年に山陰海岸ジオパークが世界ジオパークネットワークに加盟認定されたことを受けて、土・日曜日に鳥取駅・豊岡駅間で運転されている臨時の快速列車です。


 東浜駅の手前で羽尾海水浴場が見えます。


 東浜駅の住所はは、鳥取県岩美郡岩美町大字陸上(くがみ)字下塚畑。そのためなのか、駅前にあるバス待合所は「陸上バス待合所」とあります。この駅が鳥取県最後の駅になります。


 兵庫県最初の駅は居組駅ですが、この列車は通過します。兵庫県最初の停車駅諸寄駅前には、お寺さんが経営する保育園がありました。


 定刻、浜坂駅に到着。


 浜坂駅で4分、山陰本線上り普通豊岡行に乗り換えます。   


浜坂   06:15発   
久谷   06:22着 06:23発   
餘部   06:29着 06:30発   
鎧    06:33着 06:33発   
香住   06:40着 06:41発   
柴山   06:47着 06:47発   
佐津   06:51着 06:51発   
竹野   07:00着 07:01発   
城崎温泉 07:10着 07:11発   
玄武洞  07:16着 07:16発   
豊岡   07:23着

 土曜日ということもあるのか、乗客はほとんどいません。


 海岸を離れて列車は進みます。


 久谷駅の次が餘部駅です。
 餘部駅は地名の漢字表記は「余部」ですが、この駅がの開業したときにはすでに姫新線に余部駅(よべえき)があっため、重複を避けたために「餘部」の表記にした駅です。但し、一部マスコミ等ではこちらも「余部駅」と間違って表記されることもあります。


 駅は余部橋梁に接しています。


 余部橋梁は餘部駅と鎧駅の間にある橋梁で初代の旧橋梁は鋼製トレッスル橋で「余部鉄橋」の通称でも知られていました。


 現在の橋梁は2代目でエクストラドーズドPC橋で平成22年から使用れています。




 橋梁の下には長谷川と国道178号が通っています。




 橋梁を過ぎるとすぐにトンネル入り、4つのトンネルを抜けると鎧駅です。


過去には下の鎧漁港で水揚げされた海鮮物を貨物列車で運び出すために港と駅がインクライン(傾斜鉄道)で結ばれていたそうで、その遺構がテレビ番組で紹介されたこともありました。


 その漁港が見渡せる1番線ホームには列車は止まりませんが、観光客への配慮から1番線ホームへの出入りは可能で、駅名票もそのままになっています。


 線路は香住海岸に沿って走るのですが、トンネルが多く景色を楽しむことはできません。


 香住駅は松葉ガニの水揚げで知られる香美町の玄関口。改札口の上にはカニのディスプレイがありました。


 ホームには、カニ爪のディスプレイがありました。


 隣の柴山駅も漁港が有り、温泉のある所です。




佐津駅には山陰本線の複線電化を求める看板がありました。
 現在山陰本線の複線区間は、京都駅・ 園部駅間、綾部駅・福知山駅間、伯耆大山駅・安来駅間、東松江駅・松江駅間、玉造温泉駅・来待駅間。電化区間は、京都駅・城崎温泉駅間、伯耆大山駅・西出雲駅間です。これ以上増えることはないと思います。


 竹野駅の手前で少し海岸が見えました。


この辺りは豪雪地帯なのか除雪車がそのままになっていました。


 城崎温泉駅を出ると川幅の広い円山川を見ながら進みます。長さは兵庫県で5番目の68kmですが、流域面積は2番目だそうです。


 玄武洞駅は、その名の通り玄武洞への最寄り駅です。


 玄武岩の柱状節理が見られる玄武洞は対岸にあり、ここからだと渡し船で渡るそうです。


 流は非常に流れが緩やかで、河口から17km付近まで海水が浸入しているどうです。川原を見ることができるのはその先だそうです。


 終着豊岡駅で、北近畿タンゴ鉄道に乗り換えます。




 北近畿タンゴ鉄道は、旧国鉄の宮津線(西舞鶴駅・豊岡駅間)と日本鉄道建設公団が建設した宮福線(福知山駅・宮津駅間)からなる日本一赤字の多い第三セクターの鉄道です。(※旅行後の平成27年4月1日より、宮津線・宮福線の鉄道運行事業を、ピンクの貸切バスのWILLER EXPRESSを傘下にもつWILLER ALLIANCEの子会社であるWILLER TRAINS株式会社に移譲し、WILLER TRAINSが第二種鉄道事業者として京都丹後鉄道の名称で鉄道運行事業を行っています。なお、北近畿タンゴ鉄道は、鉄道施設を保有する第三種鉄道事業者となっています。)






 北近畿タンゴ鉄道普通西舞鶴行に乗ります。
 KTR800形1両です。


豊岡   07:32発   
但馬三江 07:36着 07:36発   
久美浜  07:47着 07:47発   
甲山   07:50着 07:51発   
丹後神野 07:55着 07:55発   
木津温泉 08:01着 08:01発   
網野   08:08着 08:09発   
峰山   08:16着 08:17発   
丹後大宮 08:22着 08:23発   
野田川  08:31着 08:34発   
岩滝口  08:37着 08:38発   
天橋立  08:42着


 豊岡駅の隣は但馬三江駅です。コウノトリの郷駅の愛称を駅です。国の天然記念物であり、兵庫県の県鳥であるコウノトリの保護・増殖を行いながら野生化させることを目的とした兵庫県立コウノトリの郷公園の最寄り駅でありまた、日本書紀にも出てくるコウノトリ伝説が伝わる久久比神社もあります。


 次の久美浜駅から京都府になります。


 久美浜駅を過ぎると久見浜湾が見えてきますが、湾とはいうものの小天橋と呼ばれる砂州によって日本海と隔てられている汽水性の潟湖だそうです。


 丹後神野駅では、下り豊岡行き普通列車と交換です。こちらは1両ですが、向こうはKTR8000形4両です。


 丹後神野駅の次は木津温泉駅です。木津温泉は京都府内でももっとも古い温泉で、天平の飢饉が起こり疫病が発生した時、この地を訪れていた行基が法力をふるうとともに、人々に温泉につかるよう説いてまわったおかげで、疫病の難から救われたといい伝えられていて、その疫病が皮膚病の一種だったので、木津温泉は皮膚病の効能を第一にうたっているそうです。改札口にはそのいわれの看板もあります。


 木津温泉には、行基がしらさぎが傷を癒しているのを見て発見したという伝承も残っているため、「しらさぎ温泉」とも呼ばれています。ホームには源泉掛け流しの足湯「しらさぎの湯」があり、鉄道利用者は無料ですが、それ以外の利用には駅の入場券が必要になっています。


 木津温泉駅を出ると丹後半島の基部に入り、1000分の25の山越えをします。


 着いた網野駅は、昭和元年12月25日開業の駅。この日は、大正天皇崩御の日です。
 このときは、一世一元の詔に基づき昭和は大正天皇が崩御した瞬間から今上天皇も変わったという判断で崩御した日に元号も変えていますから、大正15年12月25日であり、昭和元年12月25日でもあり、開業日を2つもつ駅でもあります。


 峰山駅では網野行普通列車と交換です。


 この後、更に丹後半島の基部、丹後大宮駅を通り丹後ちりめんの里、与謝野町にある野田川駅に着きます。


 駅名にもなっている野田川を渡ると岩滝口駅に着きます。


 岩滝口駅を出ると宮津湾を見ながら進みます。




 天橋立が見えてくると間もなく天橋立駅に到着します。 


 ホームには、特急たんごリレー6号福知山行の北近畿タンゴ鉄道KTR001形気動車が停まっていました。


 次の列車まで1時間45分。ここで大急ぎで天橋立観光です。

 つづく

本州一周普通列車の旅7~4日目(2)益田駅から鳥取駅まで

2016-04-24 05:21:59 | 本州一周普通列車の旅
 限られた時間ですが、フリー切符を買って市内観光をしました。




 案内所で2時間で回れそうな所を聞いたところ、一番のお勧めが島根県芸術文化センター「グラントワ」でした。
 「グラントワ」は、「島根県立石見美術館」と「島根県立いわみ芸術劇場」の美術館と劇場が一体になった建物です。
 建物は鉄筋コンクリート造りの建物ですが、それを覆っているのが今まで見てきた赤い瓦の石州瓦です。屋根瓦が12万枚、壁瓦16万枚で、壁に瓦を使うのは全国でも初めてだそうです。なんとこの壁瓦はメンテナンスフリーで、建物が存続する限り、数百年はこのままの状態を保ち続けるそうです。






 御影石で作られたモニュメントの「おろち」は、石見神楽から大蛇(おろち)をテーマとしているそうです。おろちの「おろ」は古語で、高い峰や丘を意味し、「ち」は神を表すそうです。


 次に向かったのが萬福寺ですが、途中に大正10年に郡役所として建てられた国の登録文化財に認定された、歴史民俗資料館がありました。


 その向は、徳川夢声の生誕の地だそうです。


 萬福寺には、雪舟によって作られた寺院様式の石庭があります。






 次に医光寺に向かいました。ここにも雪舟が作った庭園があるそうですが、バスの時間の都合で総門の見学だけで駅に戻りました。




 今日の昼食は、駅前の「大阪王将」で済ませました。




 益田からは米子行快速アクアライナーに乗ります。




益田   12:50発   
石見津田   レ
鎌手     レ
岡見   13:06着 13:09発   
三保三隅 13:14着 13:15発   
折居   13:20着 13:21発   
周布     レ
西浜田  13:29着 13:30発   
浜田   13:37着 13:40発   
下府   13:44着 13:45発   
久代     レ
波子   13:51着 13:52発   
敬川     レ
都野津  13:56着 13:57発   
江津   14:01着 14:02発   
浅利     レ
黒松     レ
石見福光   レ
温泉津  14:16着 14:16発   
湯里     レ
馬路     レ
仁万   14:25着 14:25発   
五十猛  14:31着 14:34発   
静間     レ
大田市  14:40着 14:41発   
久手     レ
波根     レ
田儀     レ
小田     レ
江南     レ
出雲神西   レ
西出雲    レ
出雲市  15:07着 15:14発   
直江   15:20着 15:23発   
荘原   15:29着 15:29発   
宍道   15:33着 15:34発   
来待   15:38着 15:39発   
玉造温泉 15:45着 15:47発   
乃木   15:52着 15:53発   
松江   15:56着 16:06発   
東松江  16:13着 16:14発   
揖屋   16:17着 16:18発   
荒島   16:23着 16:27発   
安来   16:31着 16:32発   
米子   16:42着




 石見津田駅を過ぎるとしばらく海岸線に沿って進みます。




 岡見駅を過ぎると、中国電力三隅発電所が見えてきました。


 この辺りは、底が透けて見えるほどきれいな海です。


 ちょっとうとうとしている間に、浜田の市街地が見えてきました。


 浜田駅のすぐ側には立派な医療センターがありました。




 下府駅、久代駅を過ぎ波子駅に停車したところで、前方の安全確認のためしばらく停車するとのアナウンスがありました。


 下りの浜田行が20分ほど遅れて到着して、こちらも発車しました。


 二駅先の都野津駅には消防車やパトカーが止まっていて、構内には消防署員もいて、どうやら火災があったようです。




 江津駅では、下り特急スーパーまつかぜ5号益田行と交換です。


 江津駅を出ると中国地方最大の江川(ごうがわ)とも呼ばれる江の川(ごうのかわ)、を渡ります。源流の広島県では、可愛川(えのかわ)とも呼ばれる、中国太郎の異名をもつ川です。


 この先しばらくは、海が見えたり見えなかったりの車窓が続きます。






 馬路駅の近くには鳴り砂(鳴き砂とも言います)で有名な琴ヶ浜があります。ある平家の姫が、壇ノ浦の源平の戦に敗れこの地に流れ着き、その時村人に助けられたお礼に、姫毎日琴を奏でていたそうですが、その姫が亡くなると、砂浜が琴の音のように鳴くようになったと言う伝説から、その姫を琴姫、この浜を琴ヶ浜と呼ぶようになったと呼ぶそうです。


 江津駅から40分ほどで太田市駅に着きます。ここは世界遺産の石見銀山への最寄り駅の一つです。
 石見銀山は、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山でした。その最盛期には日本は世界の銀の約3分の1を産出したといわれていて、その大部分が石見銀山から産出されていたそうです。世界遺産センターまでは大田市駅から路線バスで30分ほどだそうです。


 停車時間が短く写真には撮ることができませんでしたが、大田市駅の跨線橋の鋳鉄製門柱は、明治23年に建てられた鋳鉄製門柱としては日本最古のものだそうです。
 波根駅付近から小田駅付近までは再び海岸線を見ながら進みます。






 神戸川川を渡ると間もなく出雲市駅です。




 大田市駅・出雲市駅間は、快速の名のとおり通過してきました。出雲市駅の停車時間を短くし遅れをほぼ回復しました。ここから先、終着米子駅までは各駅に停車します。
 出雲市駅を出ると斐伊川(ひいかわ)を渡ります。この川は古事記では八俣遠呂智の肥河(ひのかわ)、日本書紀では八岐大蛇の簸川(ひのかわ)と記述がある川だそうです。


 直江駅、荘原駅と田園風景の中を進みます。


 宍道駅を過ぎると、先ほど渡った斐伊川の一部の宍道湖が見えます。


 来待駅のある宍道町来待地区には、出雲石灯籠の原材料として有名な「来待石」産地だそうです。


 玉造温泉駅のある玉造という名の由来は、この辺りで良質の青瑪瑙が採れ、玉造が栄えたことに由来していると言われています。三種の神器の一つ、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)もここで造られたといわれています。
 ここで、下り特急やくも13号出雲市行と交換しました。


 宍道湖を挟んで松江市街地が見えて来ると、乃木駅に停まり、その次が松江駅です。


 高架の松江駅を出ると、日本では数少ない連結汽水湖の宍道湖と中海を結ぶ大橋川に沿って進みます。




 東松江駅の手前で中海に出ます。


 東松江駅には、北海道でも見られたJR貨物のオフレールステーションがありました。


 この後揖屋駅、荒島駅、安来駅と停車し、終着米子駅に定刻に到着しました。米子駅から鳥取県になります。


 本日最後の列車、山陰本線鳥取行普通列車が2両でやってきました。  


 学生を中心に半分ほどの着席率です。


米子    16:53発   
東山公園  16:56着 16:57発   
伯耆大山  17:01着 17:02発   
淀江    17:06着 17:07発   
大山口   17:11着 17:12発   
名和    17:16着 17:16発   
御来屋   17:18着 17:26発   
下市    17:32着 17:32発   
中山口   17:35着 17:35発   
赤碕    17:39着 17:43発   
八橋    17:47着 17:47発   
浦安    17:49着 17:50発   
由良    17:55着 17:56発   
下北条   18:00着 18:01発   
倉吉    18:06着 18:10発   
松崎    18:15着 18:16発   
泊     18:21着 18:22発   
青谷    18:27着 18:28発   
浜村    18:33着 18:33発   
宝木    18:36着 18:37発   
末恒    18:42着 18:52発   
鳥取大学前 18:55着 18:56発   
湖山    18:58着 18:59発   
鳥取    19:03着

 東山公園駅の近くには米子市東山運動公園があります。米子市では財源確保などを目的として、施設命名権の売却募集したところ、単一工場ではどらやきの生産量日本一といわれている、米子市に本社のある丸京製菓が応募し「ドラマチック」と「どらやき」を組み合わせた愛称「どらやきドラマチックパーク米子(略称:どらドラパーク米子)」となったそうです。


 王子製紙米子工場を見ながら日野川を渡ります。


 伯耆大山駅にはJR貨物の駅もあります。山陰本線には貨物列車がないのでこのコンテナ列車は伯備線を通って倉敷方面に向かうことでしょう。


 大山口駅からは、大山ウインドファームの風車が見えました。


 名和駅の次に御来屋駅に停まります。
 御来屋の由来は、伊勢神宮の御厨(みくりや)に由来し、名和長年が守護した後醍醐天皇の着船地御腰掛岩などの伝承があることだそうです。ですから名和駅の駅前名は名和長年に由来するものと思われます。なお、御来屋の住所にある駅は御来屋駅ではなく名和駅だそうです。


 駅舎は、明治35年の開業時以来のものを今も使用している、山陰最古の駅だそうです。
ちなみに、2・3のりばには車掌車を改造した待合室がありました。 


 ここでは、鳥取発出雲市行の快速とっとりライナーと交換でした。
 今日の車両は、「名探偵コナン」のラッピング車両でした。「名探偵コナン」のキャラクターのほか「まんが王国とっとり」の文字もみえます。8月から鳥取県で「国際まんが博」「国際マンガサミット鳥取大会」が開催されることや、「名探偵コナン」の作者、青山剛昌さんふるさとが鳥取県であることなどにちなんでいるそうです。


 しばらくは、海岸線より少し離れたところを進みます。


 由良駅のある北栄町は青山剛昌さんの出身地で、それにあやかって『コナン』で町おこしを行っているそうです。






 天神川を渡ると間もなく倉吉駅です。


 倉吉駅を過ぎると遠くに日本最大の中国庭園、燕趙園が見えます。鳥取県が、友好都市中国河北省の友好のシンボルとして25億円をかけて建設したものだそうです。


 そろそろ18時30分になります。日没も近くなりました。


 宝木駅と末恒駅の間にある水尻池は、周囲は約3km、水深は浅く概ね1~2mで深いところでも3mほどの、砂丘の発達によって湾が海と切り離されてできた潟湖だそうです。流出入する大きな川はなく、小さな谷を流れる沢水や雨水などが入るだけだそうです。
 ですから、稲作が盛んな大正から昭和にかけては干拓され、夏の間は水田、冬の間は池となっていたそうですが、今では稲作も行われないで一年を通じて池となっているそうです。


 あと10分ほどで、終着鳥取駅です。


 4日目の移動距離447km、乗車時間10時間16分。