旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

トンネル駅&只見線の旅8(完)~会津若松駅から野辺地駅まで

2015-09-06 09:44:59 | トンネル駅&只見線の旅
 4日目は帰路につきます。


 乗る列車と停まる駅と時刻は次のとおりです。
 磐越西線 普通  郡山行
会津若松    09:53発 1番線  
広田      09:57着 09:57発  
東長原     10:01着 10:01発  
磐梯町     10:08着 10:08発  
翁島      10:18着 10:18発  
猪苗代     10:23着 10:23発  
川桁      10:27着 10:27発  
関都      10:30着 10:30発  
猪苗代湖畔     レ
上戸      10:34着 10:34発  
中山宿     10:42着 10:42発  
磐梯熱海    10:48着 10:48発  
安子ヶ島    10:53着 10:55発  
喜久田     10:59着 11:00発  
郡山      11:09着 2番線


 駅の東側にはJR貨物のオフレールステーションがありました。オフレールステーションとは、トラック便で拠点駅までコンテナを輸送するコンテナ取扱基地のことで、当然貨物列車の発着もなく、線路もありません。


 4両編成で約6割程度の着席率で発車しました


 最初の停車駅広田駅の手前で、右前方に宗教法人が運営する「やすらぎの郷 会津村」の観音様が見えてきます。


 かつては周辺の工場への専用線も存在した広田駅。今はその面影もありません。


 広田駅を過ぎると、徐々に高度を上げます。
 次の東長原駅を過ぎると間もなく日橋川(にっぱしがわ)を渡ります。ここには明治45年に完成した発電所があり現在でも稼働しています。


 磐梯町駅まで、1000分の25の勾配を蛇行しながら登ります。
 気がつくと観音様の後ろに回っていました。


 標高1819mの磐梯山も迫ってきましたが山頂には雲がかかっていました。


 半分ほど登って所にある磐梯町駅は標高396m。まだまだ登りが続きます。


 磐梯町駅を過ぎてもカーブが続き、磐梯山が正面に見えてきます。


 更科信号場は標高502m。


 磐越西線で最も標高の高い駅、翁島駅。
 現在の駅舎はカプセル型の物ですが、かつてここは猪苗代湖畔にあった、有栖川宮・高松宮の翁島別邸の最寄駅ということで、旧駅舎には貴賓室があったそうで、現在でも旧駅舎は町営緑の村に移築・保存されているそうです。


 翁島駅から左手に磐梯山を見ながらほぼ一直線に進みます。


 磐越自動車道ができる前は、この辺で猪苗代湖が見えたのですが、今は列車から見ることが難しくなりました。


 猪苗代駅では下り列車と交換です。
 

 川桁駅前には、沼尻鉱山で採れる硫黄鉱石の輸送を目的として作られた通称沼尻鉄道川桁駅跡の記念碑がありました。


 関都駅を過ぎると、現在は営業休止の猪苗代湖畔臨時乗降場を通過し、更に沼上信号場を通過します。




 そしてここから、1000分の25の勾配を下っていきます。






 勾配がきつく、かつてはスイッチバックの駅だった中山宿駅。現在は駅を移動してスイッチバックではなくなっています。


 しかし、少し下ったところには、スイッチバック時代の旧ホームがそのまま残されていていました。




 沼上信号場から200m下ったところには、温泉地の磐梯熱海駅があります。
 海がないのに熱海という地名は、ここの領主の出身地である伊豆にある熱海温泉に由来すると言われています。
 そのため、駅名も開業当時は熱海駅でしたが、東海道線の熱海駅と区別するため現在の駅名に変更されています。ちなみに駅の住所は、郡山市熱海町熱海4丁目と「磐梯」は着きません 。




 急勾配もここまでですが、この先も郡山駅まで下っていきます。
 次の安子ヶ島駅では、下り列車と交換します。
 「安子ヶ島」の地名は静岡県にもあることから、伊豆出身の領主にちなむ地名のようです。




 喜久田駅を過ぎ、新幹線と交差すると間もなく郡山駅に到着です。






 郡山駅では、8月4日に放送された「マツコの知らない世界」で、紹介された駅弁を購入。900円でした。
 実は、1日目に郡山駅で乗り換えたときに買おうとしましたが、売り切れでしたので今日は事前に予約しておき購入しました。




 少し時間があったので、駅の外に出てみました。








 駅の中には、こんなものも。 








 郡山駅からは、1日目の経路と同じ所を逆戻りとなります。
 仙台駅まではW切符を使って新幹線に乗ります。
 乗る列車と停まる駅と時刻は次のとおりです。
 東北新幹線 やまびこ207号  仙台行
郡山        11:47着 11:51発  
福島        12:04着 12:05発
白石蔵王       レ
仙台        12:26着


 ガスタンクが見えてくると間もなく福島駅に停車。


 次の白石蔵王駅は通過。


 柴田町付近を通過。観音様の頭が見える所は、昭和45年のNHK大河ドラマ『樅ノ木は残った』で有名になった船岡城址公園。


 仙台空港に着陸する飛行機が見えると、あと5分ほどで仙台駅に到着します。


 仙台駅では、小牛田行き普通列車に乗り換えです。
 乗る列車と停まる駅と時刻は次のとおりです。
 東北本線 普通  小牛田行
仙台        12:45発 2番線
東仙台       12:49着 12:50発  
岩切        12:53着 12:54発  
陸前山王      12:56着 12:56発  
国府多賀城     12:58着 12:59発  
塩釜        13:01着 13:01発  
松島        13:09着 13:09発  
愛宕        13:11着 13:12発  
品井沼       13:16着 13:16発  
鹿島台       13:20着 13:21発  
松山町       13:25着 13:25発  
小牛田       13:30着 2番線


 平日というもののお盆前のため、観光客や帰省客で4両編成の列車も結構な込みようです。写真を撮るのもままなりません。


 途中、岩切駅では桑胃が悪くなった方が出たと言うことで9分ほど遅れて発車しました。そのため、小牛田駅へは8分遅れで到着。
 降りた乗客のほとんどは乗り換えの列車へと急ぎます。


 乗る列車と停まる駅と時刻は次のとおりです。
 東北本線 普通  一ノ関行
小牛田    13:46発 3番線  
田尻     13:51着 13:52発  
瀬峰     13:57着 13:57発  
梅ヶ沢    14:00着 14:01発  
新田     14:05着 14:05発  
石越     14:11着 14:11発  
油島     14:14着 14:15発  
花泉     14:18着 14:19発  
清水原    14:22着 14:22発  
有壁     14:25着 14:26発  
一ノ関    14:32着 1番線

 2両編成のため、結構な込みよう。とうとう一ノ関まで写真は撮れません。 


 一ノ関駅へ到着すると、座席を確保するため多くの人が走って移動です。


 次に乗る列車と停まる駅と時刻は次のとおりです。
 東北本線 普通  盛岡行です。
一ノ関       14:43発 2番線   
山ノ目       14:46着 14:47発  
平泉        14:50着 14:51発  
前沢        14:57着 14:57発  
陸中折居      15:01着 15:02発  
水沢        15:06着 15:06発  
金ヶ崎       15:12着 15:12発  
六原        15:16着 15:16発  
北上        15:21着 15:22発
村崎野       15:26着 15:26発  
花巻        15:32着 15:33発  
花巻空港      15:37着 15:38発  
石鳥谷       15:42着 15:42発  
日詰        15:47着 15:47発  
紫波中央      15:50着 15:51発  
古館        15:54着 15:55発  
矢幅        15:58着 15:59発  
岩手飯岡      16:03着 16:03発  
仙北町       16:07着 16:07発  
盛岡        16:12着 7番線


 2両編成のため、御覧のような混み具合です。


 盛岡で、乗り換えです。今度の列車は、IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道 普通 八戸行です。
盛岡        17:04発 1番線
青山        17:07着 17:08発  
厨川        17:11着 17:11発  
巣子        17:15着 17:16発  
滝沢        17:18着 17:19発  
渋民        17:22着 17:23発  
好摩        17:27着 17:27発  
岩手川口      17:32着 17:32発  
いわて沼宮内    17:37着 17:37発  
御堂        17:41着 17:42発  
奥中山高原     17:48着 17:48発  
小繋        17:55着 17:56発  
小鳥谷       18:02着 18:02発  
一戸        18:06着 18:07発  
二戸        18:12着 18:12発  
斗米        18:15着 18:16発  
金田一温泉     18:19着 18:20発  
目時        18:23着 18:24発  
三戸        18:28着 18:29発  
諏訪ノ平      18:32着 18:33発  
剣吉        18:37着 18:37発  
苫米地       18:40着 18:41発  
北高岩       18:44着 18:44発  
八戸        18:51着 2番線


 2両編成ですが、立つ人も少ない車内です。


 好摩駅を過ぎると御覧の状態です。


 八戸駅で最後の乗り換え。

 最後の列車は、青い森鉄道経由大湊線直通 快速しもきた 大湊行
 停まる駅と時刻は次のとおりです。 
八戸      19:16発 3番線   
陸奥市川      レ
下田        レ
向山        レ
三沢      19:31着 19:32発 
小川原       レ
上北町     19:39着 19:40発 
乙供        レ
千曳        レ
野辺地     19:56着 2番線


 定刻到着。




 4日目、会津若松駅から野辺地駅までの乗車時間7時間18分。乗車距離532.5km。

 おしまい

トンネル駅&只見線の旅7~只見線会津若松駅まで

2015-09-04 05:33:09 | トンネル駅&只見線の旅
 会津川口駅前には、パン屋さんや食堂はあるものの2時間以上あります。






 駅の方は、歩くと40分ぐらいかかるのでタクシーで行かなければならないけど、道の駅を薦めていました。道の駅の近くに会津中川駅があるのでそこから列車に乗ることができるとのことでした。

 道の駅「奥会津かねやま」には「金山町活性化センターこぶし館」が併設さていました。




 金山町の物産に混じって、大塩の炭酸水も売っていました。まろやかな味の炭酸水でした。


 今日通ってきたとおり、只見線は平成23年7月の新潟福島豪雨災害による鉄橋の流失などで、只見駅と会津川口駅の間が現在も、乗客数が少ないことなどから、復旧作業が行われず全線復旧のめどはまだ立っていません。
 そこで、沿線の市町村では只見線の全線復旧を目指して、様々な取り組みを続けています。その一つが「只見線に手を振ろう条例」です。沿線の魚沼市・柳津町・只見町・金山町・昭和村・三島町の6市町村で住民のみなさんに、只見線の列車を見かけたら笑顔で手を振ることを促すという取り組みです。ちなみに、昭和村には只見線は通っていませんが、地域振興のためにもと条例を制定したそうです。
 そのポスターが、道の駅にも貼ってありました。




 お昼はここで食べることにしました。
地元の高遠そばに、これも地元の特産品辛みの強いアザキ大根をすり下ろして食べる「アザキ大根高遠そば」です。


 会津川口駅に戻り、再び列車の旅に戻ります。
 只見駅川のホームの端には、積雪計が有り豪雪地帯と言うことが分かります。


 乗る列車と停まる駅と時刻は次のとおりです。
只見線 普通 会津若松行
会津川口  12:35発   
会津中川  12:39着 12:40発  
会津水沼  12:45着 12:45発  
早戸    12:52着 12:52発  
会津宮下  13:01着 13:02発  
会津西方  13:05着 13:06発  
会津桧原  13:10着 13:10発  
滝谷    13:13着 13:14発  
郷戸    13:19着 13:19発  
会津柳津  13:25着 13:26発  
会津坂本  13:30着 13:31発  
塔寺    13:37着 13:38発  
会津坂下  13:44着 13:49発  
若宮    13:53着 13:53発  
新鶴    13:57着 13:57発  
根岸    14:00着 14:01発  
会津高田  14:06着 14:07発  
会津本郷  14:13着 14:13発  
西若松   14:19着 14:20発  
七日町   14:23着 14:23発  
会津若松  14:27着




 代行バスから乗り継いだ人に、新たに何人か加わり2両に11人乗車して定刻の発車です。
 しばらく只見川に沿って進みます。


 先ほど寄った道の駅は、ここ会津中川駅から5分とかからないところにあります。


 只見川にある10以上のダムは、すべて発電用で治水用ダムがないことが特徴の一つです。ここ上田ダムもその一つです。


 会津水沼駅。こんな姿も時々見ます。


 只見川を挟んで向こうの山には、カルデラ湖の沼沢湖が有りそこには日本では珍しい妖精美術館があるそうです。


 早戸駅。沼沢湖がカルデラ湖であることから周辺では硫黄鉱石等が採れ、それを運ぶための貨物ホームもあったそうですが、そこもうめられ、只見線では珍しいコンクリート製の待合室がありました。


 宮下ダムを左に見て進むと、会津宮下駅。ここは昭和31年まで只見線の終点だった駅のためか構内も広く、今は使われていない転車台もありました。






 ここ会津宮下駅から、会津西方駅、会津桧原駅と比較的新しく見える駅を只見川を渡ながら進みます。










 会津桧原駅からはいったん只見川と別れ、只見川の支流滝谷川の渓谷を渡ります。


 この先にある滝谷駅もかつては貨物ホームがあったようで、一部その跡が残っていましたが駅舎は取り壊され、その跡にコンパクトな待合室が建っていました。 


 小さなカプセル型の待合室の郷戸駅を過ぎると、蛇行する只見川に架かる国道252号の赤い橋とその向こうに圓蔵寺が見えてくると、門前町として栄えた会津柳津駅に着きます。




 会津柳津駅はかつて交換設備があったため、その名残のホームと途中で切れている線路が残っていました。




 使われていまいホームには、今年のゴールデンウィークに運転された「風っこ只見線新緑号」を歓迎し、只見線の名所を案内する看板が残っていました。
おそらく10月には「風っこ只見線紅葉号」が走るので、そのときは一部模様替えするでしょう。


 駅前には、只見線で活躍していたC11-244号機関車が、比較的良い状態で保存されているようでした。


会津柳津駅を過ぎると只見川とも離れ会津坂本駅に着きます。ここは只見線でも珍しい貨車を再利用した待合室です。


 七折れの名前の通り線路が蛇行しながら登り、少し下ったところに塔寺駅がありました。


 更に列車は、1000分の25という勾配を下っていきます。


 下り終えると水田が広がり、会津板下駅に到着しました。
ここで列車すれ違いです。


 跨線橋がないため、反対側の列車に乗る人は線路を横断します。そのため、こちらの列車はその手前に停車します。




 ここから会津若松駅は道路では13㎞ほどの所にありますが、列車は若宮駅、新鶴駅、根岸駅、会津高田駅と南下し、そこで大きくカーブして会津本郷駅を通り西若松駅で会津鉄道と合流し、七日町駅を通って会津若松駅に到着します。そのため会津若松駅までの距離は21.6kmになります。  
まずは磐梯山を左に見て南下します。


 辺りは水田で、集落が点在する若宮駅。


 遠くに会津若松市街地が見えてきて新鶴駅に到着。




 さらに南下し、根岸駅に到着。


 無人駅の待合室には、かつての只見線の写真と新幹線のポスターが貼られていました。


 駅の側には「野口英世 ゆかりの地」の案内板。野口英世の母が深く信仰し毎月参篭して月参りをしていたことでも有名な、地元では「中田の観音さま」と呼ばれている弘安寺が、歩いて5分の所にあるそうです。


 会津板下駅からほぼ一直線に南下してきたのも、東にカーブし会津高田駅に到着します。
 駅舎は新鶴駅と同じデザインでした。


 更に田んぼに囲まれて進み、会津本郷駅に着きます。


 会津本郷駅も、新鶴駅・会津高田駅と同じデザインでした。


 ここから列車は進路を北に変え、阿賀川を渡ります。阿賀川は下流で只見川と合流し、新潟県に入ると阿賀野川と名前を変え日本海に注いでいます。


 右から会津鉄道が並行して進むと、西若松駅に着きます。


 西若松駅では、首から水筒を提げた兄妹が降りていきました。


 七日市町駅では、途中の無人駅から乗車した高校生の精算に時間がかかり3分ほど停車。


 終点会津若松駅には2分遅れの14時29分に到着しました。


 3日目、小出駅から会津若松駅までの乗車時間4時間1分。乗車距離(代行バスの距離を加えない)107.6km。

 時間があるので、まちなか周遊バスに乗って飯盛山へ。




 目的は、会津さざえ堂。正式名称は「円通三匝堂(えんつうさんそうどう)」といい、六角三層のお堂です。
二重螺旋のスロープになっていて、上りと下りが全く別の通路になっている一方通行の構造になっている国の重要文化財です。








 今日は、東山温泉に泊まります。

 つづく

トンネル駅&只見線の旅6~只見線代行バス会津川口駅まで

2015-08-26 20:35:21 | トンネル駅&只見線の旅
 只見線代行バス 会津川口行
 停まる駅と時刻は次の通り時刻表に載っています。
只見    09:25発   
会津蒲生  09:33着 09:33発  
会津塩沢  09:40着 09:40発  
会津大塩  09:52着 09:52発  
会津横田  09:56着 09:56発  
会津越川  10:01着 10:01発  
本名    10:10着 10:10発  
会津川口  10:15着


 しかし、実際の停まる駅(停留所)と時刻は次のとおりでした。※印は時刻表上の駅のない所の停留所でした。  
只見(只見駅前)       09:25発   
※叶津(JR跨道橋脇)           09:30発
会津蒲生(集会所 雪の里)  09:33着 09:33発  
会津塩沢(塩沢簡易郵便局)  09:40着 09:40発  
会津大塩(大塩体育館)    09:52着 09:52発  
会津横田(ヒロセ前)     09:56着 09:56発  
会津越川(越川駅前バス停)  10:01着 10:01発  
※湯倉入口(民宿橋立前)          10:06発 
本名(本名郵便局)      10:10着 10:10発  
※川口高校前(会津バス車庫前)       10:13発
会津川口(会津川口駅前)   10:15着
 
私達を含めて9人で出発しました。
駅を出てすぐの道路脇に、記念写真用の只見線の顔はめパネルがありました。


 小出駅から只見駅まで沿線でもよく見かけましたが、こちらの車庫はかまぼこ形が主流のようです。


 最初の停留場「叶津」です。「代行バス乗降場」のステッカーと時刻表が表示されていました。


 只見線の鉄橋を右に見ながら、只見川の支流叶津川を渡ります。


 しばらくすると右手に只見川が見えてきます。


 蒲生岳の裾野と只見川の間を走るためスノーシェードの区間が多いところです。


 水害の被害なのか、長い間放置されたためなのか、鉄橋の柵も傷んでいるように見えます。


 会津蒲生駅の代行バス停留所にも、ステッカーと時刻表が貼られていました。


 会津蒲生駅と会津塩沢駅の間にある、只見線最長371mの第8只見川橋梁は、対岸に渡らない橋梁です。


 会津塩沢駅を過ぎたあたりから、只見川の川幅が広がり、水量も多くなってきました。


 会津大塩駅手前で只見線と交差します。


 会津大塩駅の代行バス乗り場は、駅が見える体育館前でした。




 ここ金山町大塩には、明治時代ヨーロッパに輸出していた天然炭酸水がわき出ている炭酸泉があり商品化されています。


 会津横田駅の手前で只見川を渡りました。そのとき川の上流にかかる橋桁の一部が流失した、只見線第七只見川橋梁が見えました。


 会津横田を過ぎたところに横田郵便局がありましたが、看板の色がオレンジ色でもなく赤色でもなく、茶色でした。
 郵便局株式会社と郵便事業株式会社の合併により、看板が赤色になりつつあると聞いたことがあるのですが…。


 只見川の支流に架かる橋梁はこのように無事なところもあります。


 会津越川駅の入り口には消防団の屯所があり、駅の看板の付けられていました。


 本名駅手前の第六只見川橋梁です。橋桁が完全に流されていました。


 本名駅と会津川口駅の間にある第五只見川橋梁は、一部が流されていました。


 10時15分、会津川口駅に到着しました。


 ここで2時間20分の待ち合わせになります。

 つづく

トンネル駅&只見線の旅5~只見線只見駅まで

2015-08-22 14:58:42 | トンネル駅&只見線の旅
 3日目の朝食です。




 今日は、只見線に乗って会津若松まで行きます。
 只見線とは、福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶ全長135.2kmの路線で、昭和46年に全線開通しました。新潟県中越地震の時には一部不通になりましたがその後復旧したものの、平成23年の新潟・福島豪雨で一部不通となり、現在でも会津川口駅と只見駅の間が不通となっていて、列車代行バスが運転されています。
 3つの鉄橋が流されるなど被害が大きく、乗客も少ないことから平成25年5月に、JR東日本が復旧費用約85億円、工期も4年以上かかるという試算結果を発表し、このまま復旧しないで一部廃線になるのではないかと沿線自治体は危惧しています。
 なお、すでに田子倉駅と柿ノ木駅は廃止されています。


 小出駅・只見駅間は1日3往復半。今日は一番列車に乗ります。これに乗らないと次はは13時11分発の列車になります。
 只見線普通  只見行
小出     07:58発 4番線  
藪神     08:04着 08:05発  
越後広瀬   08:09着 08:09発  
魚沼田中   08:14着 08:14発  
越後須原   08:20着 08:21発  
上条     08:27着 08:27発  
入広瀬    08:32着 08:33発  
大白川    08:44着 08:45発  
只見     09:15着


 駅の端には、転車台がありました。除雪車の方向転換に今でも使われているようでした。


 旧湯之谷村は鉄道が通っていないからでしょうか、小出駅のホームに観光案内がありました。


 1両目が扇風機だけ、2両目が冷房付きという編成に13人乗車で発車しました。




 小出駅を出てゆっくり右にカーブしながら魚野川を渡ります。


 ログハウス風の薮神駅の待合室。


藪神駅を出た列車は、破間川を声津呂それに沿うように進みます。 


 左右に今までと違い山が迫ってくる頃、越後広瀬駅に到着。かつては列車交換の設備もあった駅のようですが、今はその線路も外されていました。


 その外された線路の跡地にはみ出すように、小公園のように整備されているところの草取りを黙々と行っている方を見かけました。


 駅の反対側には歴史を感じさせる立派な構えの住宅がありました。


 次の魚沼田中駅で1人降りて、2人乗ってきました。


 薮原ダムによって川幅が広くなった破間川を渡るのではなく越えて更に高度を上げて進みます。


 次の駅、越後須原駅に着きました。


 駅の正面には、須原スキー場が見えます。


 越後須原駅を過ぎ、破間川を越えました。更に高度が上がってきました。


 このあたりまで来ると、豪雪地帯のためか1階分かさ上げした住宅を多く見るようになりました。




 上条駅に着きました。小出駅との標高差100mの駅です。
 只見線の列車をデザインしたプランターに花が植えられていました。


 上条駅を出ると列車は、右手に見える山の裾を180度回るように進みます。




 入広瀬駅に到着。ここで1人降りていきました。
 駅舎は、「雪国観光会館」と」一緒になっているようです。


 駅の向かいには「手仕事手ほどき館」という建物。国に指定の有形文化財の江戸末期の古民家だそうで、入広瀬地区で民俗資料館として使われていたものを再生利用した、体験・宿泊のできる農家民宿のようです。


 平行する国道252号も只見線と同じく新潟・福島県境の六十里越を越えて、只見町などに流れる只見川沿いを通り会津若松市に至る国で、生活に欠くことのできない重要な道路となっています。






 新潟県最後の大白川駅に到着。小出駅との高度差は200mを越えました。ここで、2人降りていきました。


 ここから更に200m高度を上げ六十里越トンネルに入ります。
 次は終点只見駅ですが、終点までは20.8km30分かかります。
 しかし平行する国道252号はヘアピンカーブが多く約33km、1時間ほどかかる山道で、徒歩時代は「六里も六十里に感じられる」と言うことから「六十里越」と言われるようになったとのことです。








 トンネル内で火災が発生した場合の停車場所を過ぎると間もなく六十里越トンネル。


 六十里越トンネルを出るとすぐ右手に、田子倉ダムによって田子倉湖が見えます。




 これから只見駅まで下っていきます。








 只見町役場庁舎には「つながれ つながれ 只見線」の看板が掲げられていました。


 定刻、只見駅に到着。






 10分の待ち合わせで、この先会津川口駅までは只見線代行バス区間になります。

 つづく


トンネル駅&只見線の旅4~美佐島駅から小出駅まで

2015-08-20 17:24:54 | トンネル駅&只見線の旅
 越後湯沢駅までは、午前中に乗った区間。その先、魚野川に沿って下っていくと、右手に燧ヶ岳がきれいに見えていました。


 石打駅の周囲にはたくさんのスキー場があり、上越新幹線開業前後までは多くのスキー客が駅を利用したそうですが、現在は利用客も少なくなり1番線の線路は撤去されていました。


 駅前には「駅弁 おみやげ」の看板を掲げた、今は閉店したお土産屋も残っており、賑わった当時の面影が残っていました。


 遠くには、八海山も見えます。


 上越国際スキー場前駅。冬期間の臨時乗降場から駅に昇格したところで、駅舎のない駅です。


 上越国際スキー場と言っても、実際はここは中越地方。駅前のリフトだけ見ると小さなスキー場に見えますが、この奥には20本以上のリフトがある、東京ドーム214個分の広さのスキー場が広がっているそうです。



 六日町駅に着きました。




 ここで北越急行ほくほく線へ乗り換えます。




 北越急行ほくほく線は、六日町駅と犀潟駅を結ぶ、北越急行が運営する路線です。
 北陸新幹線金沢延伸までは首都圏と北陸を結ぶメインルートの一つとして、上越新幹線越後湯沢駅で日本の在来線最高速度となる時速160kmで特急「はくたか」が運転されていましたが、金沢延伸によって特急「はくたか」の運行は終了しています。


 北越急行普通 犀潟行に乗ります。
六日町  14:49発   
魚沼丘陵 14:52着 14:52発  
美佐島  14:58着


 六日町駅を出てすぐに上越線と別れ左にカーブし、ほくほく線に入ります。


 水田が広がる中を進むと魚沼丘陵駅に着きます


 魚沼丘陵駅を出るとすぐに、美佐島駅のある赤倉トンネルに入ります。




 美佐島駅到着。








 かつての特急「はくたか」が時速150kmで運転していたときの風圧に耐えられるユに作られた、ホームと待合室を隔てる頑丈な扉。


 地下10mほどの深さなので、階段の先にある地上も見えています。


 階段をあがっていくと、いろいろなアート文字。どれがこの駅のもので、どれがそうでないものなのか、一瞬迷うほどの数。
 ガムテープアート文字というものだそうです。








 駅舎の中はきれいなだけでなく、いろいろな展示物もありました。




 和室の休憩室もありました。


 駅の外に出てみました。


 北越急行ほくほく線10周年記念の、片岡鶴太郎氏による駅名票です。




 駅周辺を歩いてみました。




 1時間5分ほど滞在し、次の北越急行普通 六日町行の列車で六日町駅に戻り、今日の宿泊地小出駅に向かいます。
美佐島   16:03発  
魚沼丘陵  16:09着 16:10発  
六日町   16:13着

 ここの駅では、列車が到着するまでホームの扉が開かないので、自由ににホームに出ることはできません。
 また、ホーム側の扉が開いているときは、階段側の扉が開かないようになっています。


 このように、表示も出ています。




列車が近づくと待合室にも表示されます。


 このほかにも、列車の運行状況を知らせるモニターもありました。



 魚沼丘陵を通って六日町駅に戻ります。


 遠くに、谷川岳が見えました。土合駅はあの谷川岳の地下にありました。


 六日町駅に着きました。


 遠くに見えるのは黒姫山。


 六日町駅の駅舎の中には、「棟方志功アートステーション」
 六日町出身の実業家が収集した作品を寄付して作られた美術館だそうです。


 今日最後の列車、上越線普通 長岡行に乗ります。停まる駅と時刻は次の通りです。 六日町   16:38発  
五日町   16:44着 16:44発  
浦佐    16:49着 16:50発  
八色    16:53着 16:53発  
小出    16:58着




 五日町駅を過ぎると、上越新幹線が迫ってくると間もなく浦佐駅に到着します。


 16時58分、定刻小出駅に着きました。




 2日目、高崎駅から小出駅までの乗車時間3時間36分。乗車距離206.4km。 

 今日の宿泊は、駅前の川善旅館。


 1泊2食付き6,500円の夕食。これに冷や奴が付きました。


 つづく