旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

旅の小窓~由利本荘市日帰り(2) 復路

2024-09-30 15:25:14 | 旅の小窓
 羽後本荘駅から5分ほどのところにある、文化ホール・図書館・公民館・教育学習施設等の機能を備える、由利本荘市文化交流館「カダーレ」にやってきました。
 建築に関する2012年度日本建築家協会賞・第33回東北建築賞作品賞を受賞・2014年第55回BCS賞を受賞している建物だそうです。
 公式ホームページの写真です。


 お誘いを受けてやってきました。


 残念ながら著作権の関係上作品を紹介することは出来ませんが、作品はFacebook検索から画家大須賀勉で観ることが出来ます。
 こちらは先生の作品ではなく、絵画教室の生徒さんの作品です。


 1時間半ほどの滞在で、今来た道を戻ります。




 羽後本荘始発の普通列車で秋田に向かいます。


 ここまで来たからには、由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗りたいところですが、帰りが遅くなるのでまたの機会にします。


 新屋駅で特急「いなほ」10号酒田行の通過待ちで、4分ほどの停車です。


 隣の羽後牛島駅では、札幌貨物ターミナル発、米原操車場経由名古屋貨物ターミナル行貨物列車の通過待ちで、4分程の停車です。
 定刻の通過ですが、羽越本線は間島・村上駅間で道床が流出したため、貨物列車は酒田港・新潟貨物ターミナル駅運転を取りやめているので、この先どうなるのか心配です。


 秋田駅では1時間ほどの待ち合わせです。
 ここで遅めの昼食です。
 中央改札口前にある「駅そば しらかみ庵」です。
 秋田駅の『駅そば』は、2009年(平成21年)6月に新幹線ホームにあった店舗が営業を止めて以来途絶えていましたが、2017年(平成29年)3月、約8年ぶりに地元の駅弁などの製造販売で知られる「関根屋」と、仙台市にある「JR東日本東北総合サービス」が提携し、新規に開店したお店です。


 窓いっぱいにメニューのポスターがが張られています。
 事前に食べるものを決めておかないと、券売機の前でなかなかボタンを押せない人もいるくらい種類が豊富です。


 関根屋の公式ホームページでは、メニューのポスターを公開しています。
 『駅そば』のが概念が崩れるくらいの豊富なメニューです。
















 窓にはこの他にも。




 今回は悩むことなく、温かい「ぎばさそば」を注文しました。


 のどごしの良い麺に、鰹本枯れ節など3種類の節を使っているとのことで、出汁のきいた甘めのつゆです。
 ぎばさを汁に溶いて、麺に絡めていただくと、僅かな塩味が汁の甘さを抑え、良い塩梅になり美味しくいただきました。


 食後は、秋田市内宛ての郵便物を持参していたので駅前のポストに投函。
 『秋田竿灯祭り』の提灯を模したオブジェが載ったポストです。


 こちらは大雨の影響ではなかったようです。
 年に何回かは、新旧車両にかかわらずこんなことがあるみたいです。


 こちらは、何事もなく運転されるようです。






 ところが、発車10分ほど前に、2~3歳ぐらいの子が電車とホームとの隙間から落ちる事故があり、列車非常停止警報装置(ホーム異常通報装置)が発報しました。
 幸い、すぐに両親に引き上げられ、事なきを得て3分ほどの遅れで発車しました。


 盛岡駅には定刻の到着で、予定通りの乗り継ぎです。






 今日も、岩手山は顔を出してはくれませんでした。


 八戸駅で最後の電車に乗り換えです。






 駅を出ると正面に赤いのれんが見えます。
 寄りたくなりますね。


 おしまい

旅の小窓~由利本荘市日帰り(1) 往路

2024-09-25 15:32:13 | 旅の小窓
 2024年(令和6年)9月23日。月曜日ですが「振替休日」です。
 青い森鉄道では土・日・祝日に、一日乗り放題の『青い森ワンデーパス』を販売しています。


 最寄りの野辺地駅からだと、八戸駅以遠に行く場合は往復するだけでも620円お得な切符です。


 いつものおでかけ電車で出発です。




 3連休最終日。
 ガラガラです。


 八戸駅からはJR線になります。
 『大人の休日俱楽部ジパング』の会員なので、新幹線を含むJR東日本線・JR北海道線を片道・往復・連続で201㎞以上利用する場合は、JR東日本線・JR北海道線の運賃・料金が30%割引になります。
 JR東日本線・JR北海道線以外のJR線の運賃・料金も20回までは30%割引になります。
 ただし、東海道・山陽新幹線「のぞみ」、山陽・九州新幹線「みずほ」、グランクラス・プレミアムグリーン車を利用する場合は乗車券のみ割引です。
 また、寝台列車ではすべての寝台料金と一部特急料金が対象外となります。
 なお、特定期間(4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日)は利用できません。




 八戸駅は、日本最東端の新幹線駅です。




 新幹線ホームは島式2面の11~14番線で、中央の12・13番線が本線で、通過列車もあるため動式ホーム柵が設置されていますが、副本線の11・14番線には安全柵は設置されていません。
 八戸駅での追い越し列車がないので、大半の列車は12・13番線を使用していて、11・14番線を使用する定期列車は、レールのさび取りを目的として1日各1本のみです。
 「はやぶさ8号」は、11番線に入る唯一の定期列車です。
 ホーム部分は側面が透明なスノーシェルターに覆われているので、見慣れた光景ですがいつも輝くE5系を見ることが出来ます。


 盛岡駅までは途中2駅の各駅に停車しますが、それでも37分の乗車です。
 秋田新幹線に乗り継ぎますが、54分の待ち合わせ時間があります。


 新幹線コンコース内には、お土産屋さんもあり時間つぶしに冷やかすのも良いですが、盛岡・岩手に関する展示物も多く、結構楽しめます。
 日本三大そばの一つとされる「わんこそば」。ひと味違った「顔ハメ看板」です。


 「南部鉄瓶」。
 南部鉄びんは仕上げ工程で、炭火を使い鉄びんを高温で蒸し焼きする「釜焼き」をします。この時、黒色のさびが鉄びんの表面に出来ます。このさびを「黒皮」と呼んでいます。 大谷選手が公開した「ドジャーブルー」の鉄瓶にも象徴されるように、最近は黒以外のものも販売されています。


 「盛岡さんさ踊り」の和紙人形。


 何体あるんでしょうね。


 「南部の曲がり家(なんぶのまがりや)」の模型。


 秋田新幹線に乗り継ぎます。
 「新幹線」を名乗っていますが「在来線」のため、最高時速は130㎞。
 秋田まで127.3㎞を、1時間36分かけて進みます。




 昨日までの雨は止んでいますが曇天です。


 盛岡・秋田駅間は車内販売がないので、盛岡駅で調達しました。
 岩手県のビールと、岩手・宮城両県のおつまみです。
 出かけるときは必ずと言って良いほど『いかせんべい』を食べます。


 秋田県に入ると青空が広がってきました。


 秋田駅に定刻到着。
 車内でも案内がありましたが、前日までの大雨の影響で次に乗る特急「いなほ号」は酒田止まりになっています。










 本来であれば新潟まで行くのですが、酒田止まりとなったためか、7両編成ですがほぼ貸切状態です。


 昨日までの大雨の影響か、雄物川が大分濁っています。


 下浜駅を過ぎ間もなく右手に1基の風車が見えてきます。1基ですが「JR秋田下浜風力発電所」 です。
 風車の中心部にある発電機を内蔵したナセルの外側のデザインは、秋田新幹線車両E6系に採用されている「JAPAN RED」のラインに、「秋田の大自然とJR東日本のコーポレートカラー」を表す緑のラインを組み合わせたものです。


 出発してから5時間近く、由利本荘市の中心駅の羽後本荘駅に到着しました。


 つづく

旅の小窓~団体専用「特別快速『青鉄全線完全走破号』乗車体験」の旅行(4 完) 下り 八戸行

2024-04-13 11:14:37 | 旅の小窓
列車番号:9503M 種別:特別快速 列車名:青鉄全線完全走破号
 青森駅からノンストップで1時間28分。
 折り返しの金田一温泉駅では25分の停車です。


 金田一温泉駅は、かつては「侍の湯」と呼ばれ、南部藩の時代から約400年の歴史を持つ湯治場として、また「座敷わらし」の伝説の里としても知られる金田一温泉の玄関口ですが、温泉街は金田一温泉駅よりバスで約5分のところにあります。


 金田一温泉駅では、IGRいわて銀河鉄道のイメージキャラクターの「ぎんがくん」と、二戸市(二戸市観光協会金田一支部)のマスコットキャラクター「亀麿くん」がお出迎えです。


 駅待合室では、IGRいわて銀河鉄道のオリジナルグッズを販売していて500円以上購入で『鉄カード』がもらえました。




 『幕回し』。
 列車が終着駅等で回送列車になる際や折り返しをする際、方向幕を回して行き先表示を変更する作業のことを『幕回し』と呼びます。
 折り返し時間にこの『幕回し』が行われました。
 JR東日本から譲渡された車両なので、こんな方向幕も表示できます。
 因みに、この車両はJR東日本在籍時代にも「弘前行」として運用されたことはないとおもわれます。


金田一温泉          15:40着
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ簡易委託駅で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。
➟金田一トンネル
 金田一トンネルを抜けてすぐの馬淵川に架かる橋梁上に境界標が設置されています。
 IGRいわて銀河鉄道は第一種鉄道事業者として施設を保有し旅客運送を行っているため、境界標にも社名が記されています。
 これに対して青い森鉄道は青森県が第三種鉄道事業者として施設を保有し、青い森鉄道が第二種鉄道事業者として旅客運送を行っているため、境界標には青森県と記されています。
 なお、両者とも整備新幹線の並行在来線区間を転換した所謂第三セクター鉄道ですが、IGRいわて銀河鉄道は「第三セクター鉄道等協議会」に加盟していますが、青い森鉄道は非加盟です。
 境界標の所を最徐行で通過します。


目時         レ (15:46;30)

➟目時トンネル
➟小中島トンネル

三戸        運転停車 15:51;45着 15:52;45発
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持ち、互いのホームは跨線橋で連絡しています。
  「三戸」ではあるが、駅は青森県三戸郡南部町大字大向字泉山道にあり、三戸町へは、駅を下車してから南側にある馬淵川を渡って入ります。
 列車は一年以上も入線したことのない中線に入ります。
 今日の日のために、さび付いたレールを整備しての入線です。


 ホームは2番線の表示があるものの、行き先等の表示は無くなっています。


諏訪ノ平       レ
□ 単式ホーム2面2線を持つ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。カーブに沿ってホームがあるためカントが大きく、列車は傾いて停車します。
 ここで、今回の乗車記念が配布されました。


 鉄道各社ですでに配布が終了しているチケットホルダーに入れての配布でした。


剣吉         レ (15:59;45)
□ 単式ホーム2面2線をもち、互いのホームは自由通路を兼ねた跨線橋で連絡しています。

苫米地        レ (16:02;15)
□ 相対式ホーム2面2線の無人駅で、互いのホームは自由通路を兼ねた跨線橋で連絡しています。

北高岩       運転停車 16:05;30着 16:20;00発
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームをもつ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。 
  中線、2番線に停車します。ここは貨物列車の待避線として使われているところです。


 お目当ては、「はやぶさ」34号東京行の通過を見ることが出来ることです。


➟一日市トンネル

八戸        16:28着
    

 おしまい。

旅の小窓~団体専用「特別快速『青鉄全線完全走破号』乗車体験」の旅行(3) 上り 金田一温泉行

2024-04-06 09:29:04 | 旅の小窓
列車番号:9502M 種別:特別快速 列車名:青鉄全線完全走破号


 1時間28分ノンストップの旅の始まりです。
 一部駅構内通過時を除いて100㎞/h走行を楽しみます。


 なお、青い森鉄道では2023年(令和5年)10月26日に撮影した「前面展望」のブルーレイを4月12日から販売するそうですから、車窓はそちらで楽しみますので、今回は電車の速度も速いこともあって写真少なめです。あしからず。


青森              13:47;00発
□ 青い森鉄道線とJR東日本の奥羽本線と津軽線が乗り入れる県都青森市の中心駅で、島式ホーム3面6線を持ち1・2番線に青い森鉄道線、2~6番線に奥羽本線、4・6番線に津軽線の列車が発着しています。
  現在の駅舎は2021年(令和3年)3月27日から使用されている5代目で、駅舎とホームとは跨線橋で連絡しています。

↓出発後国道7号をアンダーパしス右に奥羽本線が分かれていくと本線は単線の高架を上ります。青森駅・青森信号場は実質単線扱いとなっています。
 高架の上から右手に奥羽貨物線が見え、 高架を下りると青森信号場。

…古川踏切
…旭町跨道橋

青森信号場      レ (13:49;15)
□ 信号場としては貨物列車が使用し、ここで牽引機関車の交換を行い、運転士交代も行われる。構内にはJR貨物の運転士が所属する青森総合鉄道部や、青い森鉄道運輸管理所が併設されています。

↓右手に広大な青森操車場跡の「青い森セントラルパーク」が見えます。
国道103号、通称「観光通」の八甲田大橋の下を抜け、堤川を渡るとると築堤を上り左にカーブしたところに筒井駅。

筒井         レ(13:51;30)
□ 相対式ホーム2面2線をもつ、築堤上にある高架の無人駅。
  2014年(平成26年)3月15日開業の、青い森鉄道としては初の新駅。設置目的は、青い森鉄道線の運賃収入の多くを占める通勤・通学利用を促進するためで、総事業費は国・青森県・青森市が3分の1ずつを負担しています。
 国土数値情報ダウンロードサービスが2023年(令和5年)5月15日に公開した駅別乗降客数によると、青い森鉄道線内無人駅のなかで乗降客数が1位となっています。


↓桜川跨道橋を渡って、築堤を左にカーブし下り駒込橋梁を渡ると東青森駅。

…桜川跨道橋
⇔第一桜川橋梁47m
⇔第三筒井橋梁
⇔第二筒井橋梁
⇔第一筒井橋梁
⇔駒込川橋梁38m

東青森        レ(13:52;30)
□ 島式ホーム1面2線を持つ無人駅。南北自由通路「とおりゃんせ橋」で駅北側にある駅舎と駅の南側を自由に往来でき、旧跨線橋の一部に待合所が設置されています。なお、ホームにも待合所が設置されています。ここも、1968年(昭和43年)に付け替えられた新区間に開業した駅で、当時は周辺は田園風景が広がる農村部だったため、当初計画では貨物駅となるところでしたが、地域住民の要望により、旅客も扱う一般駅として開業しましたが、現在は無人駅となっています。


↓次の小柳駅までは1.42km。
左にJR貨物東青森駅を見て市道をアンダーパスすると右に青森県立保健大学のキャンパスが広がります。更に市道をアンダーパスすると小柳駅。

小柳         レ(13:53;45)
□ 相対式ホーム2面2線を持つ無人駅。跨線橋は無く、駅東側の地下道で連絡しています。
  次の矢田前駅と同じく1986年(昭和61年)に開業した駅で、駅左手には県営小柳団地が広がり、右手には自由が丘の住宅地です。


↓となり駅までは2km弱、赤川橋梁を渡ると左に住宅地が広がり、国道4号をアンダーパスすると矢田前駅。


…赤川跨道橋
⇔赤川橋梁
…桑原踏切
⇔第三矢田前橋梁
…第二矢田前跨道橋

矢田前        レ(13:55;00)
□ 相対式ホーム2面2線を持つ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。
  青森県立青森東高校の目の前に1986年(昭和61年)に開業した駅です。

↓駅を出て田んぼの中を進み左にカーブするあたりが、1968年(昭和43年)に付け替えられた旧線との分岐、そこを過ぎ野内川橋梁を渡ると野内駅。

…奥野道跨道橋
⇔第二野内橋梁
⇔野内川橋梁97m

野内         レ
□ 相対式ホーム2面2線を持つ、築堤上にある高架の無人駅。
  2011年(平成23年)に、青森県立青森工業高等学校の移転に合わせて移転しました。
  右手に青森市営バス東部営業所が、その奥に高校の校舎が見えます。
  八戸駅寄りに1.6km離れたところにあった旧駅舎時代の野内駅は、付近の石油タンクからの石油、山からの鉱石を運ぶため貨物の取扱量も多くありました。また、上北鉱山から鉱石を運ぶため約19kmに及ぶ索道(ロープウェイ)もありました。 

↓駅を出て直進し右にカーブし旧野内駅のホーム跡を通過すると、左に液化ガスのターミナルが見えます。浦島・久栗坂の2つにトンネルを抜けて、更に浅虫トンネルに入る。右に緩くカーブしトンネルを抜けると浅虫温泉駅。

…滝沢跨道橋
…第二下道跨道橋
…野内跨道橋
…第二浦島跨道橋
➟浦島トンネル440m
…第一浦島跨道橋
➟久栗坂トンネル224m
…細越跨道橋
…三角道跨道橋
⇔根井川橋梁
…笊石跨道橋
…昭和通り踏切
➟浅虫トンネル1510m
…上村通り跨道橋
⇔浅虫川橋梁
…浅虫跨道橋
…米田跨道橋

浅虫温泉       レ(14:00;30)
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持ち、互いのホームは跨線橋で連絡しています。
  おそらく、数ある鉄道の駅の中で、温泉街に一番近い駅だと思われます。
  1986年(昭和61年)11月1日に浅虫駅から、現在の浅虫温泉駅に改称。「陸奥湾を一望する青森市郊外の温泉街の駅」として、東北の駅百選にも選定されました。
  駅舎横には無料の足湯があり、向かいには道の駅「ゆ〜さ浅虫」もあります。
  駅構内をまたぐ、歩道橋(ゆうやけ橋)によって温泉街の東西通り抜けが可能となっています。


↓駅を出ると左に「おむすび型」の湯ノ島、右に浅虫水族館を見て10‰ほどの上り勾配で土屋トンネルに入ります。
 トンネルを抜けると左に陸奥湾が見える。切り通しの中で分水界を越え国道4号とともに10‰で下ると西平内駅に着く。
 陸奥湾を眺めながら1杯。
 おつまみは『ほたて貝ひも カリポリ』の製造者は、狩場沢駅から約900mの所にある「アラコウ水産」です。


⇔煤川橋梁
…浅虫中学校踏切
➟土屋トンネル298m
…土屋跨道橋
…中野踏切
⇔長橋川橋梁
…第2山口道踏切

西平内        レ(14:04;30)
□ 相対式ホーム2面2線を持つ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。
  1939年(昭和14年)10月1日駅から2kmほど離れたところに、「傷痍軍人青森療養所」の新設されたことによって開業した駅で、現在その跡地には「障害者総合福祉センターなつどまり」が開設されています。


↓駅を出ると左に丘陵、右に田畑。目をこらすと、前方に小湊駅が見えます。駅間はほぼ直線。

…第1山口道踏切
⇔第二小豆沢橋梁
⇔第一小豆沢橋梁
…石上踏切
⇔明神川橋梁95m
⇔盛田道橋梁
…明神川避溢橋梁

小湊         レ(14:07;00)
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持ち、互いのホームは跨線橋で連絡しています。
  1889年(明治22年)東北本線延伸工事資材輸送のため、小湊港貨物支線の貨物駅として暫定開業し、1891年(明治24年)9月1日の東北本線盛岡駅・青森駅間延伸と同時に開業した。


↓駅を出て小湊川橋梁渡ると細道が離れていくのが、かつてあった小湊桟橋に向かう廃線跡。更に進み国道4号をアンダーパスする手前で合流する小道も旧小湊桟橋からの廃線跡。
 アンダーパスすると左に広がる原野は、終戦末期から戦後にかけてあった小湊操車場の跡。直進し右にカーブすると清水川駅に着きます。

…福島道踏切
⇔小湊川橋梁68m
⇔前萢川橋梁
…栄次郎踏切
…煉瓦場踏切
…権十郎踏切
⇔第二清水川橋梁56m
⇔第一清水川橋梁
⇔清水堰橋梁
…薬師堂踏切
⇔清水川橋梁
…大和山道踏切

清水川        レ(14:11;00)
□ 相対式ホーム2面2線を持つ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。 
  上りホーム側に駅舎があり、待合室部分が開放されています。出札窓口は板で塞がれています。下りホーム側には待合室があるほか、こちらにも出入口があり地元住民が往来しています。

↓左に国道4号とつかず離れずで並走し右にカーブすると狩場沢駅。

…道巣踏切
…田の沢踏切
⇔西口広川橋梁
…口広道踏切
…左衛門次郎踏切
…堀差踏切
⇔堀差川橋梁
…陸奥の浦踏切

狩場沢        レ(14:14;00)
□ 単式ホーム2面2線を持つ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。元々は2面3線でしたが、中線は架線等が撤去され保線車両の待機線となっています。


↓右に続く防雪林の間から烏帽子岳が、左に陸奥湾を見ながら直進し、国道4号をアンダーパスすると大湊線が左から合流し野辺地駅に着きます。

…第1助白井踏切
…柴崎踏切
⇔土場川橋梁
…温泉道跨道橋
…馬門小学校前踏切
…大道踏切
⇔第二馬門用水橋梁
…石川踏切
…種畜場通踏切
⇔枇杷野川橋梁

野辺地        レ(14:18;45)
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の計3面5線のホームを持ち、駅舎とホームは跨線橋で連絡しています。JR東日本大湊線が乗り入れる接続駅となっていて、大湊線は当駅が起点です。 
  ホームからは、1893年(明治26年)5月に造林した日本で最初の鉄道防雪林、第14号鉄道記念物『野辺地防雪原林』が見えます。 


↓人家が途切れると旧線跡が右手に分かれ、東京駅・青森駅間で最長の大平トンネルに入り、そのトンネルを抜けると千曳駅。

…市ノ渡跨道橋
⇔野辺地川橋梁35m
➟大平トンネル2,112m

千曳         レ(14:23;00)   
□ 相対式ホーム2面2線を持つ無人駅。ホーム間を行き来する設備はなく、ホームの青森方を跨いでいる青森県道8号の陸橋を介して連絡します。
  1968年(昭和43年)、東北本線の全線複線電化工事で、野辺地駅・乙供駅間の路線が変更になり、移転新設された駅で、このため駅周辺にはなにもなく、奥羽本線の津軽湯の沢駅、五能線の驫木駅と並んで青森県内の秘境駅の一つに数えられていますが、上下37本の普通電車が停車します。

↓10‰の勾配を下っていき、半径600mの右カーブが過ぎ、新第2千曳川橋梁、第2千曳川橋梁と続けて渡ると乙供駅。

⇔第4千曳川橋梁
…石文跨道橋
⇔石文橋梁
…石田踏切
…松山避溢橋
…大旗屋踏切
⇔第3千曳川橋梁
…旗屋跨道橋
⇔新第2千曳川橋梁50m
⇔第2千曳川橋梁
…旗屋道踏切
 
乙供         レ(14:27;15)
□ 単式ホーム2面2線を持ち、互いのホームは跨線橋で連絡しています。
  かつては、2面3線であったが中線(2番線)は現在は架線が撤去され、保守用車両の留置線となっています。 

↓乙供駅を過ぎると国道394号をくぐり暫く水田を見ながら進み、七戸川を渡る天間川橋梁は、土木学会田中賞、土木学会デザイン賞を受賞した3径間連続のコンクリートアーチ橋。左に小川原湖を遠望し間もなく上北町駅。


…天間林道踏切
…治郎踏切
…七戸通踏切
…李沢踏切
⇔赤川橋梁
⇔第1千曳川橋梁58m
…第4二ツ森避溢橋
…天間林踏切
⇔天間川橋梁76m
…第2二ツ森避溢橋
…土堤沼踏切
…第3上野避溢橋
…第2上野避溢橋36m
…花向踏切

上北町        レ(14:31;30)
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持ち、互いのホームは跨線橋で連絡しています。


↓切り通しを抜けると上り線は高架になり、左手に小川原湖が見え、高架が終わると小川原駅に着きます。

…沼崎踏切
⇔津花橋梁
…古川避溢橋40m
⇔砂泥橋梁
…浜道踏切

小川原        レ(14:34;30)
□ 相対式ホーム2面2線を有する無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。
  駅名の読みは、「こがわら」。北に広がる小川原湖の読みは、「おがわら」と駅名と異なります。


↓10‰の勾配を下り、姉沼トンネルを抜け、右に左にカーブし三沢駅に着きます。

➟姉沼トンネル162m
⇔第3古間木川橋梁
…金沢踏切
⇔金谷川橋梁
⇔第2古間木川橋梁
…浜街道踏切

三沢         レ(14:38;45)
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持ち、青森県内では数少ない橋上駅舎です。


↓右手に、旧古牧温泉、星野リゾート青森屋を見ながら、左右にカーブしながら13‰の勾配を登っていきます。

…旧三沢街道踏切
…木の下通踏切
⇔向山橋梁

向山         レ(14:41;45)
□ 島式ホーム1面2線を有する無人駅で、駅舎とホームは跨線橋で連絡しています。 
  駅舎は西口側にありますが、待合室部分が開放されているだけで、駅事務室は使われていません。東口側は跨線橋から繋がっているだけで、待合室はありません。
  2011年(平成23年)、向山駅のそれまで使用されていなかった駅長事務室等を、地域住民が中心となって「向山駅愛好会」を組織し、鉄道関係資料を展示する『向山駅 ミニミュージアム』に改装。土日祝のみの公開しています。


↓沿線の雑木が伸び視界が遮られていますが、今の季節は左にカワヨグリーン牧場、右に溜池を見ることが出来ます。左手の道路と並行しながら10‰の勾配で下っていくと、おいらせ町役場を右に見て十和田湖から流れる奥入瀬川を渡って下田駅に着きます。


…向山踏切
…阿光坊跨道橋
…木内々踏切
…奥入瀬川避溢橋
⇔奥入瀬川橋梁228m
…下田三本木通踏切

下田         レ(14:45;00)
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持ち、互いのホームは跨線橋で連絡しています。
 
↓短い轟トンネルをを抜け、左に八戸自動車道、右手に東北新幹線の高架を遠望し、陸奥市川駅に着きます。

…五戸街道踏切
➟轟トンネル42m
…鮫の口踏切
⇔轟用水橋梁
…轟県道跨道橋
⇔第1市川橋梁50m
…和野通跨道橋
…尻引道踏切
…山崎通踏切
⇔新田用水橋梁
…古場蔵通踏切

陸奥市川       レ(14:47;30)
□ 単式ホーム2面2線を持つ無人駅で、下りホームの2番線は線路が撤去されていて、互いのホームは跨線橋で連絡しています。

↓切り通しを進み八戸北バイパスを右カーブしながら越え、中央卸売市場と八戸貨物駅を左に見て、八戸駅に着く。

…山道踏切
…浜通踏切
…高舘跨道橋
⇔前谷地用水橋梁

八戸貨物駅      レ(14:50;45)


八戸         レ(14:52;30)
□ 青い森鉄道とJR東日本の2社で橋上駅舎を共有しています。在来線部分は青森県が所有し、青い森鉄道が管理・駅業務を実施し、JR東日本(八戸線)と共同使用しています。一方、新幹線部分はJR東日本が所有・管理しています。
  在来線は、単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の計3面5線を持ち、JR八戸線が1・2番線を、青い森鉄道が3~5番線を使用し、ホームのない中本線は主に貨物列車が通過します。


 八戸と言えばイカの街。花万食品の『なかよし』は、デンマーク産濃厚チーズを香ばしく焼きあげたのしイカでサンドしていて、既存の他社製品とはひと味違います。
 ワインやビールの他、日本酒にも合います。


↓東北新幹線と並行して出発してすぐに旧浅水川・浅水川と続けて渡り、左にカーブして東北新幹線と離れ、更に右にカーブし、一日市トンネルをくぐります。
 八戸自動車道をアンダーパスすると右手から東北新幹線が越えていくと北高岩駅。

※八戸以南の橋梁・踏切等の資料は収集できていません。あしからず。
➟一日市トンネル

北高岩        レ(14:56;30)
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームをもつ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。 
  2番線は貨物列車の待避線として使われています。


↓山裾の沿うように左に国道104号を見ながら進み、右にカーブすると少し開けた平地に水田が広がって見えます。
 小さな川を渡り直進すると苫米地駅。
 
苫米地        レ
□ 相対式ホーム2面2線の無人駅で、互いのホームは自由通路を兼ねた跨線橋で連絡しています。

↓駅を出ると再び国道104号が左手に並行します。
 小さな川を渡り、国道104号と交差し、左にカーブし直進すると剣吉駅。

剣吉         レ(15:01;00)
□ 単式ホーム2面2線をもち、互いのホームは自由通路を兼ねた跨線橋で連絡しています。 

↓ 右左とカーブすると国道4号が右手に並走し、左手には田畑や果樹園が広がっています。
 馬淵川の支流の小さな川を幾つも渡り、蛇行する馬淵川が近づいてくると諏訪ノ平駅に着きます。

諏訪ノ平       レ(15:04;30)
□ 単式ホーム2面2線を持つ無人駅で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。カーブに沿ってホームがあるためカントが大きく、列車が傾いて停車します。

↓駅を出て蛇行する馬淵川を2回渡り、右手に、南部町分庁舎を見ながら左にカーブし、三度馬淵川を渡ると、間もなく三戸駅。
 三戸駅手前まで、南部小富士の異名を持つ名久井岳が右手や前方に見えています。


三戸         レ(15:07;45)
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持ち、互いのホームは跨線橋で連絡しています。
  駅名は「三戸」ではあるが、駅所在地は青森県三戸郡南部町大字大向字泉山道にあり、三戸町へは、駅で下車してから南側にある馬淵川を渡って入ります。

↓駅を出て、馬淵川と熊原川を続けて渡ります。
 右手に城山公園を見ながら左にカーブする馬淵川を渡り、左手林の間から、馬淵川と青い森鉄道線、三戸町道を同時にまたぐ「三戸望郷大橋」が見えてきます。コンクリート製のエクストラドーズド橋という形式で、長さは世界最長の200m。
 馬淵川・トンネル・馬淵川・トンネルを過ぎると目時駅です。


➟小中島トンネル
➟目時トンネル

目時         レ(15:11;30)
□ 青い森鉄道の青い森鉄道線と、IGRいわて銀河鉄道のいわて銀河鉄道線が乗り入れる会社境界の駅ですが無人駅です。
  当駅は閉塞区間内に位置し、交換設備もない駅なので、青い森鉄道の八戸駅以南といわて銀河鉄道線は一体運用されていて、当駅に乗り入れる全列車が相互直通運転を行っているため、当駅を始発・終着とする列車は無く、乗務員も八戸駅および盛岡駅まで通しで乗務しています。
  青い森鉄道の列車が折り返す場合は、隣の金田一温泉駅まで行って折り返します。
 築堤上に相対式ホーム2面2線のホームを持ち、駅舎へは上下線とも階段を下ります。なお、上り線ホームには、屋根付き待合所がありますが、下り線ホームには、階段を昇ったところに椅子が4席分あるのみです。


↓駅を出てすぐ馬淵川を渡ります。橋梁上が青森県と岩手県の県境になります。
 次いで金田一トンネルに入り、トンネルを抜けると国道4号を跨ぎ馬淵川を渡り、左手からやってくる東北新幹線の高架をくぐると金田一温泉駅に着きます。


➟金田一トンネル

金田一温泉     15:15;00着
□ 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ簡易委託駅で、互いのホームは跨線橋で連絡しています。かつては「侍の湯」と呼ばれ、南部藩の時代から約400年の歴史を持つ湯治場として、また「座敷わらし」の伝説の里としても知られる金田一温泉の玄関口ですが、温泉街は金田一温泉駅よりバスで約5分のところにあります。
 定刻到着を記念して「プシュッ」


 つづく

旅の小窓~団体専用「特別快速『青鉄全線完全走破号』乗車体験」の旅行(2) 車両洗浄

2024-03-25 09:23:06 | 旅の小窓

列車番号:構回9501M 種別:- 列車名:青鉄全線完全走破号
 青森駅には2番線(東北下り本線)に到着し、7分ほど停車した後、乗車したまま運輸管理所へ回送して車両を洗浄します。
青森              12:55;00発
 青森駅を出ると先ほど下ってきた本線を左に見ながらしばらく併走します。


 本線は高架を上っていきますが、こちらは通常乗客を乗せて通らない回送線を走行します。
 フェンスの外側の空き地は、青函連絡船があった頃の桟橋と青森操車場を結ぶ貨物線跡です。




青森信号場     13:00;00着
 構内に入り2度の一旦停止を繰り返し、いよいよ洗浄装置を通過します。




 かぶりついていますが…


 往復しても、何の変化もありません。

(後方展望)

 どうもトラブルのようです。
 各所に連絡後再挑戦です。



(後方展望)
 無事洗浄終了。
 トラブル対応のため、5人も出動していました。
 原因は、電車内からの遠隔操作手順に間違いがあったような、無いような。


列車番号:構回9502M 種別:- 列車名:青鉄全線完全走破号
青森信号場     13:20;00発
 運輸管理所から出てきた電車は、通常通り青森駅構内で中3番に入り一時停止します。
 その後1番線(東北上り本線)に入ります。

(後方展望)

青森              13:47;00着


 つづく