新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

青春18きっぷの旅~姨捨編4

2012-08-26 20:53:19 | 旅行


姨捨駅は篠ノ井線の駅で、この付近から見える景色は日本三大車窓のひとつのなるほどすばらしいものです。また鉄的にはスイッチバック式の現役駅で首都圏から比較的近く、手軽に行ける駅としても有名です。駅舎は大正期に設計され昭和9年に完成した洋館風の駅舎で、無人駅ですがつい最近改装されきれいな姿となり、閉鎖されていた旧駅事務室部分も開放され、出札窓口や手荷物取扱窓口が復元されています。

姨捨駅近辺でもうひとつ有名なのが姨捨の棚田です。この棚田は「田毎の月」として古くから知られている場所です。現在もこの棚田は現役で今年も稲穂が実り、風景を彩っていました。そんな風景を眺めつつ駅近くのおばすて公園で松本駅で買ってきたお弁当を開きます。


松本駅で買ったのですが、調整は塩尻駅のカワカミさんです。蓋を開けると幕の内弁当ですが、信州の名産が使われている素朴な駅弁です。おかずはビーフカツ、煮物、ワカサギ甘露煮、焼塩鱒、野沢菜油炒め、ワサビ漬け、コゴミ胡麻和えなどがはいり、お米も長野県産と信州づくしです。眼下に広がる景色を眺めながら美味しくいただきました。 

*日本三大車窓
 篠ノ井線姨捨付近、肥薩線矢岳越え、根室本線狩勝峠(現在廃線) 


青春18きっぷの旅~姨捨編3

2012-08-26 20:15:32 | 旅行

甲府で松本ゆきに乗り換え、旅はまだ続きます。甲府を出ると今度は車窓に八ヶ岳が見えてくるようになります。
 
中央本線最高地点の信濃境まで線路はどんどん登っていき、八ヶ岳も右に左に移動してその姿を変えて車窓を楽しませてくれますが、やはり一番きれいに見えるのが小淵沢駅を発車してから小海線が分かれていくあたりぐらいまでの間に見える八ヶ岳でしょうか。この姿が個人的には美しいと思います。
八ヶ岳の姿が見えなくなると電車は諏訪湖へ向けて勾配を下ってゆきます。諏訪の町を抜けさらに塩嶺トンネルを抜けて松本盆地へ出ます。塩尻で名古屋方面から来た乗客を乗せて11時44分に松本に到着。長野行き普通電車に乗り換えますが、この電車がなんと2両編成でした。松本で駅弁を買って車内で食べようかと思いましたが、後続の特急から乗り換えてきた人たちで車内は大混雑。あまりの混雑に広げるのも面倒なのでそのままにして電車の旅を続けます。

そして12時55分頃、目的地の姨捨駅に到着しました。 


青春18きっぷの旅~姨捨編2

2012-08-26 20:02:51 | 旅行

山の景色を楽しみながら電車は進んでゆきます。笹子峠を越えトンネルの続く区間を抜けると勝沼ぶどう郷に到着します。

勝沼ぶどう郷駅からは視界が開け、甲府盆地と遠くに南アルプスの山々が見えてくるようになります。電車はここから勾配を下って甲府盆地へと下っていきます。

甲府盆地と南アルプスの山々を眺めるこの区間。中央本線随一の眺めではないかと思っています。晴れた昼間は雄大な景色が広がりますが、夜になると町灯りが瞬き、きれいな光景が広がります。手前に写っているのはぶどう畑で、ぶどうの房に袋がかけられ、そろそろ収穫の時期を迎えようとしていました。

次第に高度が下がってくると見えてくるお椀型の山。塩ノ山といい、塩山の名前の由来となった山です。この山の麓に戦国の武将、武田家の菩提寺である恵林寺があり、信長の焼き討ちにあった際、快川和尚が「心頭滅却すれば火もまた涼し」といって亡くなったという伝説が残っています。

その塩山まで下りてくると、山越しに富士山が見えるようになります。冬になれば雪をかぶった姿で見えるのですが、この時期は雪がないので若干わかりにくいですが、その形はまぎれもなく富士山です。中央本線では晴れていれば小淵沢あたりまで富士山が見えます。
乗っている電車は小淵沢行きですが、乗り換えの松本行きが甲府始発なので甲府で下車して乗り換えます。 


青春18きっぷの旅~姨捨編1

2012-08-26 19:49:14 | 旅行

8月25日、青春18きっぷを使い長野県の篠ノ井線姨捨駅まで行ってきました。

夜明けを迎えた舞浜駅を出発。まだ早朝なのでディズニーに向かう人も少なく静まり返っていました。京葉線で東京駅までゆき、東京6時7分発の中央特快高尾行きに乗り換えます。朝早いですが、山に行く人や旅をする人で混雑していました。高尾に7時5分に到着。ほとんどの人が接続の大月行き普通に乗り換えますが、予定の電車はその次の小淵沢行き。のんびりと改札を出て駅前のコンビニで朝食を買います。
高尾7時26分発の小淵沢行きに乗り込みますが、こちらも接続の中央特快が到着すると混雑。しかしその混雑も上野原まででした。あとはのんびりと車窓を楽しみながら久々の普通電車の旅です。

こちらは藤野駅に到着すると見えるオブジェクト。何でも地元の芸術家が作ったようで、中央本線の車窓のアクセントとなっています。

中央本線は高尾を出ると遠慮会釈なく山の中に入っていきます。通勤電車から近郊電車に乗り換えた瞬間に、市街地から山中に景色が変わるこの劇的な場面転換が中央本線の魅力のひとつです。