9月13日にJR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」がJR九州小倉総合車両センターで報道公開されました。
鉄道ファン注目の車両形式は「ななつ星」に引っかけた77系客車となり、編成は次の通りです。
DF200-7000(機関車)
マイ77-7001(ロビー・電源車)
マシフ77-7002(食堂・電源車)
マイネ77-7003(A寝台2人用個室スイート)
マイネ77-7004(A寝台2人用個室スイート)
マイネ77-7005(A寝台2人用個室スイート)
マイネフ77-7006(特別A寝台2人用個室DXスイート)
となりました。
注目すべき点はいろいろありますが、まずは客車の重量を表すマの記号。マの記号を持つ客車は42.5t~47.5t未満の自重を持つ車両に与えられる記号です。通常の寝台車でも37.5t未満のオ級か42.5t未満のス級が主体で、2階建てのカシオペアの寝台車でもス級なのでいかに重量があるのかが想像できます。車体はJR九州の一般型電車817系電車と同じ軽量アルミ構造なので、内装や水タンクなど床下機器が多いのでしょう。
そしてなんといっても1960年の等級改正で消えた1等車を表すイの記号が使われていること。他のJRで走る寝台列車でもA寝台車はロの記号を使用しているので、同じA寝台車でも格が違うぞという意気込みでしょうか。 車両の枝番号の付け方も独特で1号車から6号車まで通しの番号で付番され、さらには機関車は7000号機という日本の鉄道では類を見ない付番となっています。さすがはJR九州。我々の想像のはるか彼方を行っています。
すでに来年の6月まで予約で埋まっているそうで、走る前から人気のほどがわかります。営業運転は10月15日の予定です。