新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

SLに乗りに~5

2015-04-15 20:57:02 | 旅行

温泉ホテルでのんびりと過ごし、翌4月12日9時過ぎにホテルをチェックアウト。隣接する道の駅川根温泉で川根茶を購入してから車に乗って出発します。昨日通ってきた県道藤枝天竜線と島田川根線を通り島田市内へ。川根温泉から1時間ほどで目的地に到着しました。

島田市の大井川にかかる木造人道橋、蓬莱橋です。

明治12年に架橋され大井川対岸の牧之原台地にある茶畑への道として親しまれてきました。木造ですが、橋脚はコンクリート製のものに変えられています。しかしながら古い木造橋の雰囲気が残っているのでしばしば時代劇などにも使われています。そしてこの橋、有料橋で渡るのに100円かかります。橋の維持費といった名目でしょうか。

そしてこの蓬莱橋は「世界一長い木造歩道橋」としてギネスブックに認定されています。橋の長さは897.4m。さすがは大井川。1キロ近く川幅があるということになります。とりあえずお金を払ってのんびりと川風に吹かれながら歩きます。しかし近くて遠いは田舎の道とはよく言ったもので、あるけどもあるけども終点が見えません。ようやく対岸に着いた頃にはかなりの後悔の念が…。そして煙となんとかは高いところへ登りたがると言いますが、足が痛いからよせばいいのに橋の全景が見渡せる展望台へ。 

川に一直線に架けられている橋の様子が見れたので、よしとしましょう。再び橋を渡って車へ戻り、今度は越すに越されぬ大井川の、大井川川越遺跡へ。ここには島田市博物館があるようなので、見学をします。車を博物館の駐車場に止めて島田市博物館とかつての街道の面影残る町並みを歩きます。

東海道の難所として箱根と並び称されるのが島田宿と金谷宿の間にある大井川。軍事上の理由から大井川に橋はかけられなかったので、旅人は大井川の中を歩くか、川越人夫を頼んで渡っていました。そして一度川が増水すると、川止といって何日も宿場で待機を強いられました。その川留めは参勤交代の大名家といえども例外ではなく、大井川より西の大名家にとっては負担となっていたようです。

この通り沿いにはかつての川越人足の番屋や川会所などが残っており、ぶらぶらと散策するのにはもってこいの場所です。

島田市博物館は東海道大井川川越の歴史を知ることができる本館と、かつての日本家屋を保存して展示している分館に分かれ、分館には島田市民族資料館も併設されていました。その民族博物館の中には親父がかつて勤めていた会社が製造した和文タイプライターが保存されていました。思わぬところでの出会いに、ふと会社時代の親父を思い出してしまいました。
島田市博物館と大井川川越遺跡を散策した後は帰路につきます。JR島田駅を経由して国道1号藤枝バイパスを走り藤枝岡部ICから新東名高速道路に入ります。NEOPASA静岡でお昼ご飯とメロンパンを買ってから再び高速走行。ところが走っているうちにトイレに行きたくなり、次のNEOPASA清水へトイレタイム。


このNEOPASA清水には富士山展望台が設けられており、本線車路の向こうに富士山が見えました。あいにくもやがかかっているのかボヤーッとしていますが…。
NEOPASA清水でトイレ休憩を入れた後は再び高速道路へ。新東名高速を御殿場JCTまで走り東名高速に合流。東名に入ると交通量が一気に増えます。EXPASA足柄で再びトイレ休憩を挟んで発車。すぐの足柄バス停付近からいきなりパトカーが出てきたときにはびっくりしましたが、どうやら違反車両があったようで赤色灯をつけて加速して行きました。面白いことにパトカーが飛び出して行くと周りの車の走行速度が途端に大人しくなって、80km/hぐらいで流れてゆきます。大井松田ー秦野中井間で緊急工事のための渋滞にはまり、さらにその先海老名JCTから横浜町田まで定番の大和トンネル渋滞が始まって伸びてきていたので、海老名JCTで開通したばかりの圏央道へ。茅ヶ崎JCTで新湘南バイパスに入り藤沢インターから藤沢バイパスに入ります。
ところがこの藤沢バイパスも渋滞しており、その先も渋滞が断続的につながっているようなので、カーナビの地図を読み取って途中で大船方向へ転身。大船から県道横浜鎌倉線と原宿六浦線を使い横浜横須賀道路か首都高速湾岸線へ抜けようという魂胆ですが、残念ながらこの県道も渋滞をしており、到着予想時刻がレンタカー返却時間を過ぎる様子。そこで渋滞を抜けてから停車できる場所を見つけて、レンタカー屋に遅れる旨を電話。なるべく時間を詰めておきたいところですが、混雑する一般道なのでどうにもできません。それでもなんとか磯子までたどり着き、磯子から首都高速湾岸線へ入ります。幸いなことに湾岸線は渋滞もなく順調に走ることができ、磯子から1時間もかからずに浦安まで帰ってくることができ、レンタカーも時間内に返却することができました。


SL列車に乗って温泉につかってのんびりとはしましたが、残念ながら足の痛みは変わらず、変化しない状況にますます落ち込みそうです。 


SLに乗りに~4

2015-04-15 20:18:12 | 旅行

SLの旅を満喫していると、時間の経つのはあっという間で、1309着の千頭駅が近づいてきました。1時間以上乗っているのですが、そう感じさせないほどあっという間に時間がすぎていました。

千頭駅で下車すると、老若男女たむろして機関車の前で記念撮影です。駅員さんもカメラマンに早変わりして記念撮影のお手伝い。こちらは機関車を撮ってから駅のすぐ横にある道の駅へ。道の駅の駐車場から転車台を目指します。

転車台は機関車の向きを変えるもので、折り返しのSL急行牽引のために機関車がやってきて向きを変えます。そのシーンをみようとの魂胆ですが、機関車がやってくる頃には雨が激しく降ってきました。

雨の降るなか、作業員4人の人力で転車台を動かして機関車の向きを変えます。写真からも雨が激しく降っているのがお分かりかと思います。 機関車の方向転換を見た後は急ぎ千頭駅へ戻りました。

千頭駅から車のおいてある新金谷駅への戻りは普通電車で。元東急の7200形電車でした。雨も降っていることですし、ロングシート車両でも別にいいですが、旅行者にはちょっときついですね。

反対側のホームには発車準備を済ませて佇むC10 8号機。誰もいないホームで気兼ねなく観察することができました。
千頭1435発の普通電車に揺られ新金谷駅まで戻ります。流石に深夜の運転で疲れたのか道中はうとうと。電車に揺られながら寝るのもまた気持ちいいものです。新金谷には1542に到着。車に戻って本日のお宿へ向かいます。
本日のお宿は今来た道の途中、川根温泉笹間渡駅近くにある、川根温泉ホテル。大井川鉄道沿いに国道473号線が走っているのですが、なかなか狭い山道が続くのと、家山駅先の駿遠橋が工事で片側通行なので、いったん国道1号島田バイパスで大井川を渡って対岸を走る県道島田川根線と藤枝天竜線を走ります。こちらは比較的整備されていて走りやすい道です。途中のコンビニで夕食などを仕入れてから川根温泉ホテルへ。

お部屋は川側の部屋で窓からは大井川と大井川鐵道の橋梁が見られました。のんびり温泉につかり、川音と時折通過する電車の音に耳を傾けてのんびりと過ごしました。 


SLに乗りに~3

2015-04-15 20:02:21 | 旅行


客車内に入るとニス塗りの木製の壁と青いモケットの直角座席が並んでいました。国鉄型電車のボックスシートと違い背ずりがほぼ直角になっていることから直角座席と呼ばれ、昔の客車の定番でした。また網棚も本当の網を使っているものです。
列車はほぼ満員の状態で1152に新金谷駅を発車。直前予約だったので相席となっていました。そして予約したお弁当もちゃんと座席におかれていました。列車が発車すると蒸気機関車牽引特有の前後に揺さぶられる加速感。車窓を流れる煙。のんびりとした速度で流れる車窓。SLに乗っている感覚が感じられます。

しばらく街中を走ると、列車は大井川の川沿いに走ります。ここでお弁当を食べることにしました。

今回予約したお弁当は期間限定の大井川鐵道創立90周年記念弁当。製造は東海軒大鉄フードという会社で、この2月末に大井川鐵道の子会社である南アルプス産業のフード部門が、静岡駅の駅弁業者東海軒に譲渡されて設立された部門だそうです。

中身は地元の川根茶を使った茶飯とさくら飯に静岡の海の幸、山の幸満載のおかずでした。静岡らしくわさび漬けと黒はんぺんも入っていました。ご飯の上にはお茶の葉っぱとつくしの佃煮。春らしいですね。

お弁当を頼むとセットで静岡茶がついています。大井川鐵道限定で新金谷駅前のプラザロコでも売っていました。

車窓を流れるお茶畑を見ながら美味しくいただきました。